トーキョーウジキントキ(かき氷専門ブログ)

日本(と世界)のおいしいかき氷を実食&レポートするブログです。2003年スタート、2022年に「かき氷は【夏以外】がおいしいことを伝える」をコンセプトにリニューアルしました。

【閉店】上品な店内でいただく、フルーティーで瑞々しいかき氷:鎌倉「蕉雨庵」

蕉雨庵(2012年閉店、2013年8月に限定復活)
神奈川県鎌倉市

食べたのは…2013年8月
主な値段は…桃のかき氷 900円、あんず 900円

しばらく更新が滞ってしまってごめんなさい。笹塚のにっこり~なさんに続いてもう一軒、すでに閉店してしまったのだけれど、どうしても記録に残しておきたいかき氷の話を書いておきます。実は一回かなり長々と書いたのですが、パソコンが突然シャットダウンしてデータがすべて消えてしまったのです……サルベージできなかったので、今回は手短に。

鎌倉にあった「蕉雨庵」。かき氷がおいしいという噂はかねがね聞いていたのですが、惜しまれながら2012年に閉店してしまいました。そのお店が、2013年の8月に、かき氷だけの限定復活営業をする……というので食べてきたときの写真を。

 

鎌倉日帰りかき氷ツアー2003

 あんずのかき氷 900円。やわらかくかいた氷には、自家製のあんずシロップがたっぷりと。中には自家製の杏の蜜煮が入っています。

 

続きを読む

【閉店】2012年、一夏限りの人気店:笹塚「にっこり~な」

氷喫茶 にっこり~な(2012年閉店)
東京都渋谷区笹塚

食べたのは…2012年9月
主な値段は…苺みるく 750円、くるみるく 600円

 

笹塚「みなと屋」へ行こうと思って、駅を降りて十号通り商店街を歩いていると、いつも思い出すお店があります。それが「氷喫茶 にっこり~な」。2012年にオープンしてあっという間に行列が絶えない人気店になり、1年限りで営業を終了しちゃった、という幻のようなお店です。

最初から「閉店」という見出しを付けて書くことは滅多にないのですが……すごくおいしいかき氷を出してくれるお店だったので、忘れてしまうのがもったいないので……記録のために書いておきます。

 

氷喫茶 ニッコリーナ

苺みるく」750円。真っ赤な背の高いかき氷の上に、とさかか鳥の羽のような白い氷がひとひらミルクは別添えです。緩めのいちごソースがたっぷりとかかり、中には形やつぶつぶのしっかり残ったいちごがゴロゴロと入ってます。イチゴソースの甘さもちょうどいい。アップにすると、こんな感じ。

 

続きを読む

2013年もっともハマったお店には、食べてほしいかき氷が3つある:神保町「なごかふぇ」

 「なごかふぇ」(Twitter
東京都千代田区神田神保町1丁目54−19
TEL:03-3291-7577 営業時間:平日11:30-23:00、土12:00-19:00(かき氷は14:30~18:30LO)日休

食べたのは…2013年5~9月、2014年5月、7月
主な値段は…アボカドマンゴー 700円、沖縄ぜんざい 600円、紅芋ぜんざい 650円、アボカドぜんざい 700円、パッションフルーツ 900円、グレープフルーツ 750円、シークワーサー 750円 ほか

 

2013年、私(東京担当ayano)がかき氷を食べにもっとも通ったお店が「なごかふぇ」。神保町にある沖縄カフェです。

なごかふぇはその名の通り、沖縄・名護出身のマスターが、沖縄の料理やスイーツ、飲み物を出してくれるカフェ。もともとは同じく神保町にある「avocafe」というアボカド専門カフェの姉妹店としてスタートしました。

かき氷の提供をスタートしたのは確か2012年だったと思うのですが、上述の通りもともとは料理&お酒を提供するカフェ。当初は平日午後のアイドルタイムのみ(14時~16時だったかな?)のかき氷提供だったため、食べたくても食べに行けない……という状況だったのです。

それが、2013年からはかき氷時間が平日18時半までと長くなった上に、土曜日もかき氷を提供することに。神保町は行きやすい場所ということもあって、こちらのかき氷にすっかりハマってしまった私はちょくちょくお邪魔していました。この年は「かき氷コレクション」や「東京純氷まつり」といったかき氷イベントに登場してあっという間に人気店になり、今では「なごかふぇはかき氷屋さんじゃなかったんですか?」と言われるくらい、かき氷の有名店に……。

 

前置きが長くなりました。そんなわけで2013年にちょくちょくかき氷を食べに行ってたなごかふぇ、今年(2014年)も5月にかき氷を再開。6月はかき氷はお休みしていて、7月から本格的にかき氷提供が始まりましたよ!というわけで、かき氷再開を祝し、トーキョーウジキントキでも満を持してご紹介します。

しょっちゅう通っても飽きない理由は、ここでしか食べられないかき氷がある上に、果物の旬に合わせて短期間でシロップが変わっていくから。以下、なごかふぇで「これは食べて欲しい」というかき氷を、3ジャンルに分けてご紹介します。去年の写真と今年の写真が混じりますがご容赦を。

●その1:アボカドかき氷

なごかふぇ

2014年最初、なごかふぇで食べたのは「アボカドマンゴー」700円。アボカドソースとマンゴーソースが相がけになっているかき氷です。面白い組み合わせ、おいしい!

なごかふぇはもともとアボカド専門カフェの姉妹店ということもあり、アボカドの扱いは得意中の得意。最近はアボカドのかき氷を出すお店が増えていますが、このかき氷はミルクが入っていなくて、アボカドのグリーンぽい味が前面に出ているのが面白い。ミルク使わないアボカド氷も美味しいな~と堪能しました。

「アボカド○○氷」はその時々でいろんなのがあるので楽しいです。今出ているのは「アボカドピーチ」。5月に食べたときはアボカドマンゴーのほか「アボカドいちご」も確かあったかと。
 

●その2:沖縄ぜんざい

なごかふぇのかき氷

沖縄ぜんざい、600円。

沖縄で「ぜんざい」といえば、かき氷のこと。金時豆を黒糖でふっくらと煮て、その煮汁をシロップにして氷にかけたおやつのことなのです……という話は、以前「新垣ぜんざい屋」の 時に書いた通りです。

沖縄では超定番のおやつらしいのですが、東京で食べられるところはなかなか少なくて……。名古屋担当のほまめさんが2006年に「藍風珈琲店」を紹介していたの で、東京でも食べてみたいなあと思っていたところ、2007年にパーラー江古田 で本格的なぜんざいを食べたのが私は初体験。その後数回沖縄ぜんざいをうたうかき氷を東京で食べたことがあるんですが、どれも「?」という感じだったんですよね……。

なごかふぇのかき氷

沖縄カフェであるなごかふぇで食べられる沖縄ぜんざいは、まさに正統派のぜんざい。ふっくらと煮上げられた金時豆の皮はつやっつや。白玉もモチモチおいしいです。黒糖で煮てあるんですが、甘さ控えめなので見た目の大きさに反してさくさく食べられてしまいます。

 

そして、なごかふぇさんならではのぜんざいがこれ。

なごかふぇ

沖縄ぜんざいに、南国の食材を組み合わせたぜんざいです。得意のアボカドと組み合わせた「アボカドぜんざい」、色も綺麗な「紅芋ぜんざい」などなど。

写真は先日(2014年7月)初めて食べた「島バナナぜんざい」700円。上半分は島バナナ、下半分は沖縄ぜんざいというかき氷。島バナナの濃厚な甘みが、さっぱり味のぜんざいと合っておいしい~。なごかふぇさんならではのぜんざいだと思います。島バナナは7月上旬までということなので終了間近。急いで!

 

●その3:トロピカルフルーツのかき氷

その1、その2でもチラチラと出てきていましたが……3つ目のジャンルが「トロピカルフルーツ」。沖縄ならではの南国の果物をふんだんに使ったかき氷が実においしい!

 

なごかふぇ 2013

シークワーサー氷。さっぱり味でさくさく食べられちゃいます。あ、隣に写ってるのはさんぴん茶。 

 

なごかふぇ 2013

 これなんだっけなあ、マンゴーだったかな?(2013年)

 

なごかふぇのかき氷

ピンクグレープフルーツがたっぷりと。果物丸ごと食べてるみたいでホントにおいしい。 

 

なごかふぇ

そしてこれ!見た目のインパクト抜群、「パッションフルーツ氷」です(900円)。キュッと甘酸っぱいソースと一緒に、種をバリバリかみ砕くのが楽しい。 こんなかき氷、なかなか食べられないなあと思うのです。しかも東京で!

 

なごかふぇのかき氷

 

……というわけで、2013年にすっかりハマったなごかふぇのかき氷。今年もたぶん通っちゃうんだろうなあと思います。一番上に書きましたが、かき氷の提供時間はランチが終わる14時からなのでご注意を。あと、その日何のかき氷があるかはTwitter(@nago_cafe) でチェックするのをオススメします!

 

チョコレート専門店が本気で取り組んだチョコレートかき氷の味は?:赤坂見附「MAMANO」

 「MAMANO 神様のチョコレート 赤坂見附本店」
東京都港区赤坂3-8-8 赤坂フローラルプラザビル一階
TEL:03-6441-2744 営業時間:10:00-23:00(平日)、 11:00~19:00(土)、12:00~17:00(日祝)無休

食べたのは…2014年7月
主な値段は…チョコレートスノーマウンテン(チョコかき氷) 840円


久しぶりの赤坂ネタです。赤坂に最近できたチョコレート屋さん「MAMANO(ママノ)」が、今年の6月からチョコレートのかき氷を始めた……と聞いて食べてきました。赤坂見附から徒歩1分、赤坂からでも5分くらいのところと、アクセス至便なお店です。

調べたらここ、平日23時までやってるんですね。すばらしい!(最近、平日の会社帰りにかき氷を食べられる店を探す、というのがマイブームなのです)基本的にテイクアウトのみ、お店の横の椅子に座って食べるというスタイルです。

そもそも、チョコレートのかき氷というのが非常にレア。トーキョーウジキントキをさかのぼっても、2009年に上野桜木の「パティシエ・イナムラ・ショウゾウ」で紹介したくらいしかありません。あとは台湾で、雪花氷(氷そのものに味をつけてあるかき氷)で「巧克力氷」を見かけたことがあるくらいです。さてさて、噂のチョコレートかき氷のお味は……?

 

チョコレートスノーマウンテン

 

 赤坂MAMANO「スノーマウンテン」840円。ミニサイズもあります。チョコレートで作った氷を削って、上にベリーやパイナップルなどフルーツを散らしてある……という構成。見た目は派手だけど、実はシンプルなかき氷。

 お味ですが……甘すぎず、くどすぎずおいしい!口溶けもふんわりしゃりっと軽やかで、台湾の雪花氷を思い出します(チョコな分だけこっちのほうがちょっと濃厚ですが)。私はチョコレートのジェラートよりこちらのほうが好きですね~。甘すぎないけど、しっかりチョコレートのおいしさを堪能できます。

 ただ私の場合、もともと「チョコレートは甘すぎて苦手だけどチョコレートドリンクは好き」というめんどくさい体質なので、あまり一般的な感想ではないかもしれません……もともとアイスやパフェよりかき氷が好きだし。実は、隣に座ってた女性客二人組は「おいしいけどものたりない、これならジェラートにすればよかった」としきりに文句を言っていました。おいしいと思うんだけどな~(苦笑)。

 

チョコレートスノーマウンテン

 削ってる様子はこんな感じ。お店の人に聞いたところ、チョコレートと牛乳だけで氷を作り、それを削っているそうです。普通の(水でできた)氷をかいてチョコレートシロップをかけるというのも試したそうですが、「チョコレートって油ですよね。水と油ってなじまないので、氷とチョコレートってなじまないんですよ。なので、チョコレートをそのまま氷にしたほうがおいしいし、たくさん召し上がっていただけるな、と」とのこと。

チョコレートスノーマウンテン

 

チョコレートスノーマウンテン

 チョコの氷には、南米・エクアドルで採れる高級カカオ「アリバカカオ」というカカオを使っているそうです。お店で販売している板チョコ「純アリバ」と同じもので、「純アリバを5枚食べるくらいチョコレートを堪能していただけます」とのこと。チョコレート好きの方の感想をぜひ聞きたいなあ。

 

チョコレートスノーマウンテン

 メニューはこんな感じ。チョコかき氷のほか、ボンボンショコラ、ジェラート、生チョコ、コンフィチュール、チョコチップスコーンなどいろいろあります。小さな小さなお店だけど、チョコ好きはきっと楽しめるはず。

 

チョコレートスノーマウンテン

 

チョコレートスノーマウンテン

 

チョコレートスノーマウンテン

 

チョコレートスノーマウンテン

 余談ですが……上述の「ジェラートにすればよかった」といっていた女性客二人組は、この容器にもものすごく文句を言っていました。「どうしてこんな容器にしたんだよ、これサラダ用じゃん」「スジのところにチョコレート残ってもったいないよね。最後に牛乳入れて飲みたいよね」とのことでした。まあ確かに言われてみればもったいないですね。スジの部分にいっぱいチョコが残っちゃうから……。

 

 お店の方、もしもこれを見ていたら、次の注文からでいいので容器の変更を検討してください、お願いします (^^;;

 

会社帰りにシロクマる幸せ:有楽町「遊食豚彩いちにいさん 日比谷店」

 「遊食豚彩いちにいさん 日比谷店」
東京都千代田区有楽町1-6-4千代田ビル2F
TEL:03-3501-3123 営業時間:11:00-22:30(日、祭日は21:30まで) 無休

食べたのは…2014年5月、6月、7月
主な値段は…白熊 800円

 

九州物産展の人気かき氷といえば、天文館むじゃきの「しろくま」 。鹿児島にある天文館むじゃきの話は以前もトーキョーウジキントキで書いたことがありますが(→)、実は東京でイベントじゃなくても食べられるところがあるのご存じでした?しかも一年中、しろくまが食べられるんです。

 

日比谷にある、鹿児島物産館の上にあるレストラン「遊食豚彩いちにいさん」。薩摩料理のお店で、メインは豚しゃぶなんですが(ランチもおいしい)、実はここでおいしいしろくまが食べられます。本場そのもののボリューム、各種の豆や果物でクマの顔風にしてある、正統派のしろくま

http://instagram.com/p/p_OvwkOgNK/

というわけである日、会社帰りに有楽町へ寄り道して一人がっつりシロクマった時の一コマを。夜遅く(21時半)までかき氷が食べられるなんてすばらしい!周りが豚しゃぶ食べてる横で一人かき氷の夕ごはん……w

続きを読む

日本でこんなにおいしいマンゴーかき氷を食べたことがあっただろうか、と本気で思った:久喜・菖蒲町「雪みるく」

雪みるく/華野果市場(店主blog)
埼玉県久喜市菖蒲町菖蒲寺田6008 電話:03-6453-2737 
営業時間:10:00~17:00、月曜定休(祝日の場合営業、翌日休み)

食べたのは…2014年4月、6月
主な値段は…生マンゴーミルク 700円、生いちご 700円

 

マンゴーかき氷が大好きで、夏場に台湾に行くと毎日のように食べてる私。でも日本ではマンゴーは高級品。マンゴーかき氷ってたいてい、東京で食べると「おいしいけど、マンゴーこれだけ……」とか「生のマンゴーは使っていないんだろうな(仕方ないけど)」ということになりがちなんですよね。

……が。

「私はこれまで、日本でこんなにおいしいマンゴーかき氷を食べたことがあっただろうか」と思うくらい、おいしいマンゴーかき氷を食べました。しかも、4月だというのに冷たい風が吹き付ける冬のような日。寒くて寒くてガタガタ震えながら「これ、暑い日に食べたらどんなにおいしいだろう……」と思いつつ食べたかき氷の写真が、これです。

 

f:id:tokyo-ujikintoki:20140419155140j:plain

久喜(菖蒲町)の「雪みるく」で、生マンゴーミルク 700円(手前)。奥は生いちご、600円。

続きを読む

オトナのための究極かき氷は、"立ち飲み"ならぬ"立ちかき氷"だった:原宿「ミルクアンドハニー」

「ミルクアンドハニー」(Facebookページ
渋谷区神宮前1-12-6 TEL:80-3722-9697 営業時間:11時〜19時、無休

食べたのは…2014年5月(期間限定営業、9月までの予定)
主な値段は…ミルクアンドハニー 600円

マンゴーチャチャに行く前に、 もう一軒かき氷食べてきました。こちらも2014年春オープンの話題のお店「MILK&HONEY(ミルクアンドハニー)」。福岡発、期間限定のかき氷屋さんです。こちらもマンゴーチャチャに負けないくらいメディア露出しているので、ご存じの方も多そう。

f:id:tokyo-ujikintoki:20140524095914j:plain

 

f:id:tokyo-ujikintoki:20140619162050j:plain

f:id:tokyo-ujikintoki:20140524095928j:plain

メニューはこんな感じ。プレミアムメニュー、この日はパイナップルでした。いろいろ迷ったのですが、私が頼んだのは店名と同じく「MILK AND HONEY」600円。後日また行ったときには「でこぽんみるく」のみるく抜きをいただきました。

続きを読む