トーキョーウジキントキ(かき氷専門ブログ)

日本(と世界)のおいしいかき氷を実食&レポートするブログです。2003年スタート、2022年に「かき氷は【夏以外】がおいしいことを伝える」をコンセプトにリニューアルしました。

かき氷イベント「第十回ひむろしらゆき祭」に行ってきた!@奈良市

みなさま御無沙汰しております。どーーーーーしても書きたいことがあって、久しぶりにトーキョーウジキントキを更新することにしました。ちょっと長いのですが、お付き合いいただけたらうれしいです。

2023年4月15日(土)、奈良県で毎年開催されるかき氷イベント「ひむろしらゆき祭」に行ってきました。今年でなんと第10回!コロナ禍で中断していたので、4年ぶりの開催となります。今回は奈良公園バスターミナルで行われました。

「奈良かき氷ガイド」も配布。ひむろしらゆき祭りがきっかけで2015年にスタートした無料のかき氷ガイドブックで、奈良でかき氷を提供するお店が55店紹介されています。

最新版の「奈良かき氷ガイド」。ひむろしらゆき祭りがきっかけで2015年にスタートした無料のかき氷ガイドブックで、奈良でかき氷を提供するお店が55店紹介されています。

ひむろしらゆき祭とは?

ひむろしらゆき祭はかき氷イベントとしては日本屈指の大きなもの。奈良市はかき氷で街おこしをしており、その中心がこのイベントといっていいと思います。主催チームやボランティアなどたくさんの人たちが関わっているのですが、実行委員長は奈良の超人気かき氷店「ほうせき箱」店主の岡田桂子さん。奈良×かき氷の街おこしに最初期から取り組み、各店のレベルアップに尽力してきた立役者でもあります。デパート主催というわけでもなく、どこか大きなイベントやお祭りに併設というわけでもなく、これだけの規模のものを10年やってきたって本当にすごいこと。

朝九時過ぎの様子。雨の中、かき氷好きがたくさん集まっていました!

朝九時過ぎ「ひむろしらゆき祭」会場の様子。雨の中、かき氷好きがたくさん集まっていました!

このイベントは奈良にある「氷室神社」という神社にちなんで開催されるもので、神賑行事としてかき氷を販売します。今回は、日本全国&台湾(淡水)のかき氷店13店が参加し、各店オリジナルのかき氷13種類を提供しました。イベントは1日だけですが、「ひむろしらゆきウィーク」の期間中は、奈良市のさまざまなお店もかき氷を提供しています。

当日は雨が降っていて、寒い日でしたが、朝9時すぎの時点で500人以上が参加し、熱気がすごかったです。私自身は2回目の参加で、関西の編集者さん、ライターさん、カメラマンさんと合流して、4人でかき氷を7杯食べました。ということで、以下7種類のかき氷の感想を。私が食べた順です。

 

朝日夫婦(台湾)「エスプーマ杏仁と中華揚げパン」 1300円

台湾(淡水)の日式かき氷店、朝日夫婦

杏仁エスプーマの上に油条(中国の揚げパン)が載っているという面白いかき氷です。杏仁エスプーマがめちゃ美味しく、味も舌触りも最高。「油条を載せたらしつこいのでは?」と食べる前は思っていたのですが、これ、カリカリでおいしい!食感も面白いです。下に刻んだ油条も入っていてこちらもおいしかった。

見た目、真っ白でものすごくシンプルですが、中にグラノーラや白玉が入っていて食感も楽しい。エスプーマ以外の部分の味(多分ミルクがかかっていた)がもっと意外性があったらさらに面白かったかも?

 

コクウカフェ(大阪)「シュワシュワMJ」1200円

コクウカフェ

ミックスジュースをかき氷にするとしたら?という試みのかき氷で、果物もそのまま刻んで入っているだけでなく、ゼリーやババロアみたいにしたのをキューブにカットして入っていたりと、見た目以上に凝っています。見た目はクリームが目立つけど、食べると炭酸のシュワッという食感が楽しいし美味しいです。

これもおいしかったな~!見た目、食感、味、どれもハイレベルで「さすが……!」と思いました。

 

A.cocotto(愛知)「桜そば茶みるく」1400円

A.cocotto

「桜そば茶みるく」は、桜シロップとそば茶シロップを相掛けしたかき氷。相掛けのかき氷って、私は昔から好きなんですが(相生、Ryanなど)意外と少ないですよね~。こんなところで可愛い相掛けに出合えるとは。

シロップが軽いだけでなく、上に載っている玄米パフも軽くて、全体的に軽やかなかき氷でした。全然違う味のが2種類楽しめるのはお得感があって良いなと思いました。

 

さくら氷菓店(茨城)「いばらき和栗のMONTBLANC」2900円

さくら氷菓

今回の13種類のかき氷のうち、一番値段が高かったかき氷がこちら。でも実物みたら納得です。栗をふんだんに使ってる~♡

実は茨城は栗の生産量日本一。茨城県産の和栗…ということはおそらく笠間の栗を使った、モンブランかき氷です。出来上がると「(マスク)メロンみたい!」という声が……たしかに(笑)

その場で栗をしぼりだしてくれるのですが、モンブランクリームの筋が細い!食べると、おいしい和栗の味がダイレクトに伝わるリッチなかき氷です。栗羊羹食べてるみたいで、栗好きにはたまらんです。
モンブランって、和栗系(栗の味がダイレクトに出てる)と洋栗系(クリームやスポンジなどと合わせたケーキ的なおいしさ)の大きく二系統に分かれると思うのですが、これは和栗系のモンブラン氷でした。モンブランかき氷はあちこち食べてるけど、さすがさくら氷菓店さん、おいしかったな~。

 

べつばら(大阪)「ダブルチェリーマスカルポーネ」1500円

べつばら

べつばらさんのかき氷は、ふわふわの氷にたっぷりのフルーツとクリーム、少し前までは「最近増えてきた……」と書いてましたが、最近ではある意味人気ど真ん中とも言える、パフェっぽいかき氷。

(たまたまかもしれませんが)氷のコンディションがすばらしく良かった。個人的には、今回一番おいしかったのがこれです。

二種類のチェリー(のはずなんだけど、ちょっとベリーっぽさもあった)シロップ、適度にぽってり重いクリーム、上に散らしてある大粒のブルーベリーもおいしかったなぁ……。

 

カフェフクバコ(滋賀)「ブラッドオレンジピスタチオ」1300円

カフェフクバコ(滋賀)

ピスタチオシロップにブラッドオレンジとレアチーズクリームという構成。今回食べた中で、一番不思議なかき氷だったかも……。

ピスタチオのシロップ部分をひとくち食べると「おいしい!」と思ったんだけど、二口目からは味が薄く感じて「アレ?」と。さらにオレンジ部分と一緒に食べると「???」となってしまったので、できるだけ味が混ざらないように食べました。


柑橘とレアチーズクリームの組み合わせはおいしいけど、ピスタチオと柑橘の組み合わせって難しいんでしょうね。ピスタチオとベリーとか、ピスタチオとチョコレートのほうが、かき氷全体の味のバランスは取りやすかったんじゃないかな~なんて思いました。

 

INUUNIQ VILLAGE(愛知)「レモキン甘夏ヨーグルト」1300円

INUUNIQ VILLAGE

最後に食べたのはこちら!メニュー名のとおり、レモン、金柑、甘夏、3種の柑橘と自家製ヨーグルト練乳を合わせたかき氷です。酸味はそれほど強くなく、軽い甘さに仕上げてあります。

今回の中では割とオーソドックスなかき氷だけど、シンプルでおいしかった。酸っぱすぎない柑橘ソースと、甘めのヨーグルトソースの組み合わせがおいしい。最後でだいぶお腹いっぱいだったんですが、安心できるおいしさでした。

 

おまけの感想

以上7種類、どれもおいしかったです。

今回久しぶりにひむろしらゆき祭に寄せてもらったのですが、さすが10回もやっているだけあって、主催者も、参加のかき氷屋さんも、ボランティアも、お客さんも、み〜んなスキルが高い!訓練されてる!!万事がスムーズ!!!
かき氷が美味しいことよりも、全てがハイレベルで参加者が皆訓練されてることに感心してしまいました(笑)

 

最近私は関西に行くとかき氷を食べずにカヌレばっかり探して食べていたこともあって、かき氷の投稿を全然していなかったけれど、「やっぱりわたし、かき氷が好きだなぁ」と再確認した一日でした。

ひむろしらゆき祭、めっちゃ楽しかったです。関係者のみなさま、おつかれさまでした&ありがとうございました!

 

 

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