散る桜を惜しんで、桜氷についてのまとめと考察(2015-2016 秋冬春のかき氷 Vol.1)
どうも皆様ご無沙汰しております。トーキョーウジキントキ東京担当のayanoです。
オープン以来ずっと「夏の間だけ期間限定更新」という形で長年やってきた当サイトですが、昨今は夏以外のかき氷も増えてきたこと、かき氷を食べる機会は増えているのに私の更新頻度は全くもって上がらないことが前々からずーっと気になっておりました。
夏季限定ブログですが、夏以外のかき氷のおいしさをお伝えしたい!
私の更新頻度の低さはもうどうしようもないとしても(スミマセン……)昨今は真面目に更新しているかき氷サイトもいっぱいあるし、夏以外にかき氷を食べるようなかき氷好きさん*1は今時Twitterで情報収集するだろうから別にブログの情報は要らないよね、という気もするのですが、とはいえ、秋~冬~春ならではのかき氷のおいしさをもっと広く知っていただきたい!と思い立ち、まとめページを作ってみることにしました。というわけでしばらくのあいだ、「2015~2016年 秋冬春のかき氷」と題したシリーズで更新してみようと思います。ここに出てくるお店は(ほぼ)一年中かき氷を出しているお店なので、そういうリスト代わりにも使っていただければうれしいな、と。あと、私がおいしいと思うお店しか紹介しないというルールで行ってみようと思います。
まず第一回目は、2016年の「桜氷」をまとめてみました。春ならではのかき氷です。桜は散ってしまったけれど、春気分を満喫してください!
桜は散ってしまったけど、桜氷まとめ
●ねいろ屋(東京・荻窪)
フワッフワの氷にはかない甘さの桜シロップ。上から溶かしバター?がかかって甘じょっぱいというかき氷。そんなに小さくはないんだけど、美味しすぎてあっという間に食べ終わっちゃった。
食べる前は「かき氷にバター?」と思っていたんだけど、食べてみると不思議と違和感なし。上にも書いたとおり、桜シロップの甘さとバターのコク、適度な塩っ気がたまらなくバランスがよくて本当においしかったです。さすが。(2016年春)
★ねいろ屋についての過去記事はこちら。
●いちょうの木(東京・北品川)
北品川の甘味処「いちょうの木」。こちらのお店のかき氷はかなりの個性派で、私、大好きなんです。決まったメニューもあるんですが、好きな具材を3種類選んでかき氷を作ってもらえるのが楽しい。で、みんなが完全オリジナルだと大変なので、オススメの組み合わせのメニューもあるよ、という具合。
そんなこちらでもこの春、桜かき氷(として成立する組み合わせ)を出していました。その名もなんと「麻子さんの桜ミルフィーユ」! かき氷が主食、『マツコの知らない世界』のかき氷の回にも出演していた原田麻子さんの名前入りメニューなんですよ。すごい(笑)。
さてその麻子さんの桜ミルフィーユ。桜あんとパイと生クリームとカスタードとチェリーシロップと…と賑やかでパフェみたいなかき氷です。私の場合、大きいパフェは食べきれないのですが、パフェじゃなくてかき氷なら余裕。面白くって美味しいかき氷です。楽しい~。
ちなみに麻子さんの他にかき氷メニューにもう1人お名前が出ていたのが、なぎら健壱さん。なぎらさんのかき氷は紹興酒入りでした。こちらも食べてみたいな~。(2016年春)
★いちょうの木についての過去記事は、こちら。
●厨菓子くろぎ(東京・本郷三丁目)
東京大学の春日門入ってすぐ、東大の敷地内という変わったロケーションにある素敵なお店「厨 菓子 くろぎ」。くろぎという湯島の有名な割烹があるんですが、その甘味部門のお店です。外観も素敵、出してる和菓子も素敵、コーヒーは猿田彦珈琲、というお店です。テラス席もすごくいい! お値段高めなせいか(後述)、特殊な立地のせいなのか、おいしいかき氷が食べられるお店としてはほとんど混んでいないのもありがたい。
お店自体も新しいのですが、2015年夏?秋?から始めたかき氷が評判なんです。醤油が効いてたり、ちょっと面白い方向に狙った味がこちらの特徴。初めて行った時よりも、二度目、三度目と行くたびにおいしくなっていてさすがだな、と思います。またサイズもかなり大きめで食べ応えがあります。
こちらの「かき氷 さくら」は3月の限定氷として提供されていたもの。クリームチーズが入ってるのかな? 結構塩気の効いた、桜餅味なんだけどクリーミーなもったりソースがかき氷の上にかかっており、さらにそこにお好みで黒蜜をかける、という面白い組立て。これ、好きだわ~。桜クリームだけで食べてもおいしいし、素氷の部分に黒蜜をかけてもおいしいです。(私の好みとしては両方を合わさないで別々に食べたほうがおいしく感じました)
ちなみにお値段1400円、珈琲とセットだと2200円。正直高いですが、でもその値打ちはあると思うかき氷です。(2016年春)
☆厨 菓子くろぎ(WEB) 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス春日門側 ダイワユビキタス学術研究館1階 03-5802-5577
●かき氷喫茶 バンパク(東京・三軒茶屋)
トーキョーウジキントキで2015年最後に紹介したお店、「かき氷喫茶 バンパク」。記事掲載後に移転されて、その後初訪問したときに食べたのがこの「桜小町」です。
桜小町、900円。糖みつベースなのかな。シロップのチェリーっぽい後味、マスカットと白あんの組み合わせも珍しい。桜のかき氷はクリーム系や甘酒と合わせるお店が多い中、こういうさっぱり系は珍しい。クリーム系のかき氷はどうもね、という方にもオススメのルックスも味も可愛らしいかき氷です。おいしかった!(2016年春)
★かき氷喫茶 バンパクについての記事は、こちら。リンク先に書いてある住所、移転後の新しいものに修正しました。
●みなと屋(東京・笹塚)
ここまで紹介したのは全部2016年春に食べたかき氷なんですが、2015年春に食べた桜のかき氷も紹介させてください!
笹塚の「みなと屋」、たこ焼き&明石焼のお店なのですがぐんぐんかき氷がおいしくなってすっかりかき氷の有名店になってしまった、というお店です。
私が伺ったのは2015年の4月。この時は「桜あんミルク」と「山梨甘酒 五味麹」と迷った結果、「桜甘酒」(800円)にしたのでした。食べてみると……おお、桜餅+甘酒の味だ~!(当たり前です)甘酒ベースのソースの中に桜餅の葉っぱがたっぷり刻んで混ぜてあり適度な塩気。トップには塩漬けの桜の花が載った、見た目も春らしいかき氷でした。
●浅草浪花家(東京・浅草)
こちらも2015年春に食べた桜氷。浅草浪花家「さくらほわいと」750円。
なんだか山盛りのごはんみたいなビジュアルですが、もちろん違います、かき氷です。
浪花家さんの「ほわいと」とは、豆乳を凍らせた氷をかいたもの。こちらは桜豆乳を凍らせた氷を削っていたのだと思います。台湾の「シェーホワピン」のように味付け氷は独特のふわふわ感があるんですが、この氷は本当にふわふわでパウダースノーのよう。さらに桜の葉の塩漬け入りの豆乳シロップ(多分)がかかり、白あんとこしあんが別添えで楽しめるという贅沢きわまりないかき氷。こちらは鯛焼き屋さんなのでつぶあんがおいしいことは以前から知っていたのですが、これを食べて初めて私は「浪花家さんのこしあん、めっちゃおいしい……!」と開眼したのでした。
●ティーハウスマユール(神奈川・宮崎台)
最後に一つだけ、2014年春に食べた桜のかき氷を紹介させてください。宮崎台のティーハウスマユールで食べた「さくらスペシャル」810円。
この時「さくら」と「さくらスペシャル」があり、スペシャルには求肥が入っていました。桜の塩漬けを刻んで混ぜた氷の中にはほんのり桃色の白餡が潜んでいます。桜餅をかき氷に、しかも上品に仕立てるとこうなる、というお手本のようなかき氷。メモを見返すと「今年はいろんな所で桜のかき氷 を食べたけど、桜餅っぽさではこれが一番かなぁ」と書いてあり、かなりおいしかったようです。
★ティーハウスマユールについての過去記事はこちら。
桜のかき氷について、まとめ
というわけで、以下の7軒で2014~2016年に食べた桜のかき氷をまとめて紹介してみました。どのお店もとてもおいしいかき氷が食べられるお店です。
- ねいろ屋
- いちょうの木
- 厨菓子くろぎ
- かき氷喫茶 バンパク
- みなと屋
- 浅草浪花家
- ティーハウスマユール
改めて振り返ってみて気付いたのは、まず私が桜のかき氷をあちこちで食べたのが2014年が初めてだったということ。これは、通年でかき氷を出すお店がぐっと増えたのが2013年の秋からだった、という理由が大きいです。そしてもう一つ、2014年頃は桜のかき氷というと、あんこと組み合わせて桜餅風のかき氷を出すお店が多かったのですが、2015年は甘酒や酒粕ベースのソースと組み合わせるお店、2016年はクリームソース(生クリーム、チーズなど)と組み合わせるお店が増えてきます。これはそれぞれ、その前の秋~冬に甘酒氷やクリーム系氷が流行ってきたという事情を反映しているのではないかなと。
「夏以外に食べたかき氷を簡単にいっぱい紹介しよう!」と思って始めたこの企画、第1弾は思いがけず大作になってしまいましたが、一応、第2弾以降もやる予定です……よろしくお付き合いくださいませ。
*1:余談ですが昨今のかき氷好きを「ゴーラー」と呼ぶ風潮がどうも解せないわたくしです。謎なこだわりと言われてしまいそうだけど、あんまり好きじゃないんですもの。。。