トーキョーウジキントキ(かき氷専門ブログ)

日本(と世界)のおいしいかき氷を実食&レポートするブログです。2003年スタート、2022年に「かき氷は【夏以外】がおいしいことを伝える」をコンセプトにリニューアルしました。

そびえ立つかき氷は和洋折衷なおいしさ:北品川「いちょうの木」

「いちょうの木」(WEB
東京都品川区北品川1-28-14
TEL:090-8818-2835 営業時間:11:30-18:00 木曜休

食べたのは…2010年8月、2011年7月
主な値段は…胡麻ミルク ?円、メープルヘーゼルナッツ練乳 700円

2010年に初めて行ったお店の中でも、とても心に残ってるお店が「いちょうの木」。「必ず再訪してもう一回かき氷を食べてから紹介しよう」と思っていたら、夏が終わり、2011年になってしまいました……あわわ。先日無事にもう一度かき氷を食べてきたので、張り切って紹介します。

「いちょうの木」はかき氷がメインというわけではなく、甘味も食事メニューも幅広く出している小さな喫茶店。店名の通り、大きないちょうの木の下に寄り添うようにお店が立っています。店主はすごいアイデアマン……じゃなかった、アイデアウーマンで、メニューにないかき氷でも「こんなのが食べたいです」とお願いするとおいしいかき氷にして出してくれるという、素晴らしくセンスのよいお姉さん。


「黒ごまのかき氷が食べたいです」という、ものすごくザックリなリクエストで出てきたのがこちら(メニューにはなかった)。黒胡麻+ミルクのシロップのかき氷で、上から振りかけてあるのはすりごま、さらに岩塩がぱらりと振ってあり、甘みの奥にさりげない塩気が。おいし♪


それから1年後、再訪して注文したのは「メープルヘーゼルナッツ練乳」。メープルシロップもヘーゼルナッツもあまりかき氷のイメージがなかったけれど……食べてみるとあう!練乳と合わさると、ちょっとカルーアミルク的な、甘くてトロリな美味です。面白〜い!

こちらのお店、かき氷好きには嬉しいことにお代わりOKなのです。こんな感じ。


「氷、お代わりできますよ?」と店主のお姉さんが優しく話しかけてくれたのですが、「んー、シロップもあまり残ってないし…」ともじもじしていたら「じゃあ、少なめで」と作っていただいたのがこちら。最初のかき氷に比べたら高さ半分くらいですが、他のお店だったらこれ、普通のサイズですよね(笑)。シロップ&練乳も足していただいたみたいで、最後までおいしくいただきました。

実は、ある意味かき氷以上に「おおっ!」と思ったのがこちら。


洋風あんみつ。バニラアイスの上にはたっぷりのココナッツスライス。パイナップルやパパイヤなどのドライフルーツ、プレッツェル、グラノラなど、普通あんみつには載らないアイテムがたっぷり使われてるのですが、これがあんみつにあうんです。あんみつに洋風アイテムが加わって、和洋折衷した新しいデザートになってるところが素敵。これにかき氷をかけることもできます(スペシャルすぎる……♪)。

いちょうの木でかき氷を食べていると、「かき氷といえばイチゴにメロンでしょ、あとは宇治金時にミルクくらい?」的な定番に縛られてるのはもったいないなぁとしみじみ思うのです。甘味処では昔から抹茶や小豆が定番、あと最近はフルーツが売りのお店も増えてきてますが、洋風かき氷のおいしいお店ってほとんど見かけないですし。



店主の手書きのメニューも味があってすてき。そうそう!ここの白玉は注文が入ってから練ってゆでてくれるもの。白玉もたくさんメニューがあって魅力的なのです。かき氷におまけで付けるのもOK。


店名のとおり、いちょうの木の下にある小さなお店です。席数が少ないのと、冷房がかなり効いてる点はご注意を。あと、店長さんのブログを見ていたら「そろそろかき氷機が壊れかけて参りました」という危険な一文が……^^;; 実は私が伺ったときも「かき氷機が壊れそう」という話は聞いていたので(実際にモーターが焦げたようにおいがしてくることがあるらしい)、かき氷を食べたい方はマシンの好調を祈りながら注文してくださいませ。