「焼き氷」って何?と思うあなたはGO!「Cafe Lumiere(カフェ・ルミエール)」~吉祥寺でかき氷がおいしいお店(1)
Cafe Lumiere 吉祥寺
住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目2−2 東山ビル 電話:0422-48-2121 営業:12時~18時、月曜休
食べたのは……2018年4月
先週は急に気温がさがって、5月と思えない涼しさでびっくりしましたね!5月としては25年ぶり、米不足で国産米が消えた1993年以来の寒さだったらしいですよ……。というわけで、そんな寒いときにもおいしい、“温かい”かき氷の話を。
「焼き氷」というかき氷があることをご存じでしょうか。かき氷なのに火が付いて燃えてる、焼けてるんです。作り方は、かき氷の周りにメレンゲを塗り、そこに洋酒を掛けて火を付ける、というのが基本。
私の記憶で一番古いのは、10年くらい前の埜庵。たまーーーに、真冬でお客さんが少ない時期に出していました。SNSで他の方の写真を見てすごく気になっていたのですが、残念ながら私自身は未食です。
その次は朝ドラ「ごちそうさん」(2013年)。劇中、「焼氷」(やきごおり)というスイーツが出てきます。高畑充希さんが歌う"焼氷アリマスの歌"も印象的でした。この年にドラマの舞台になった大阪で、焼き氷を出す店が登場したんです。新世界の「DEN・EN」というお店。私も翌年、大阪に行ったときにお店の前まで行ってみたのですが、売り切れだったか閉店時間だったか、何かの理由で食べられず。
それからしばらくして、なんと焼き氷をメインメニューに据えるお店が東京に登場しました。それが、吉祥寺の駅近にある「カフェ・ルミエール」。焼き氷を目当てに何回か行ったのですが、貸し切りだったり、混んでいて断念したりと運が悪くて食べられず……だったのです。先日、三度目の訪問でようやく焼き氷を初体験できました!焼き氷の存在を知ってからおそらく10年以上。念願の対面です(笑)。で、そのカフェ・ルミエールで食べた初めての焼き氷の写真が、これ。
オーダーしたあとに厨房を眺めていると、まずはかき氷をかき、できあがったかき氷の周りにメレンゲを塗り、バーナーであぶります。ここまでは厨房の作業です(動画)。
周りを炙ったかき氷を客席に持って来て、お客の目の前でフランベして仕上げます。これは楽しい……!
焼けてるの、伝わります……?
さて、食べてみた感想なんですが……「これ、おいしいじゃないですか!」
焼いたメレンゲ+キャラメル+氷の組み合わせが意外と美味しくて驚き。イチゴシロップもやや薄味ながらかき氷とは合っていました。食べ始めは「意外と氷が溶けてないかな?」と思ったのですが、さすがに無理ですね。食べ進むと、下の方はビチャビチャになっておりました。私はまあまあかき氷を食べるのが速いので、普段は「かき氷はストロー使わず食べる、食べ終わる前に大量に溶けちゃうのは野暮」と思ってるんですが、ここの焼き氷は最後、珍しくストローを使いました。
そんなわけで、10年越しの願いがかなってようやく食べられた焼き氷、面白いし美味しかったです。他の焼き氷も食べてみたいなぁ。なお、普通のかき氷よりも作るのに時間がかかるので、オーダーする際は時間に余裕をもって頼みましょう。
そうそう、このお店の焼き氷以外にも"温かいかき氷"を食べる機会があったので、その話も今度書きますね。
場所は秘密。会員制馬肉レストランのかき氷は大きかった「ローストホース」
ローストホース
住所:不明 電話番号:不明 営業時間:不明
食べたのは……2016年1月、2017年9月
今回は、ちょっと変わったかき氷の話。変わっているのはかき氷ではなく、お店のほうなのですけれども……。都内某所に「ローストホース」という馬肉料理専門の会員制レストランがあります。場所は秘密。予算は1人6000円だったかな。
私自身は会員ではないのですが、友人に何人かここの会員がいるので、年に1回くらいのペースで連れて行ってもらっています。基本的にコースのみで、だいたい月替わりでメニュー(お料理)が変わるという仕組みです。
多分2015年の途中からだと思うのですが、ここのデザートがかき氷になり、やがて「デザートのかき氷が名物」と言われるようになりました。かき氷も月替わりでメニューが変わっているようです。連れて行ってくれた(会員の)友人にも「ここのかき氷おいしいから楽しみにしててね!」と言われるようになったので、せっかくだからトーキョーウジキントキでもご紹介しようかと。
2016年1月に食べたかき氷は「ティラミス」。ミルク氷の上にチーズクリーム、ココアというデザート氷です。
ひとりひとりではなく、人数分のかき氷が大きな器でどどーんと出てきます。みんなで分けあって食べるのが推奨。ここに行くときは大抵6人以上なので、「甘いモノは要らないや」という人が大抵1人や2人は出てきます。
コースが終わってお腹いっぱいなんですけど、こちとらかき氷は別腹ですから。そういうときはありがたーく、他の方の分までいただきます。もぐもぐ。
2017年9月のかき氷は「おはぎ氷」。このときもミルクとあんこのかき氷の上に大量のポン菓子が載っているのが面白い。お店の方に「8月は石垣島(たしか)のマンゴーのかき氷だったんですよ」と言われて、心の中で「先月来たかったなー」と思ったのは秘密。
もう1回か2回、ローストホースのかき氷を食べてるはずなんですが、写真が見つかりませんでした、ゴメンなさい。
というわけで、2回分のかき氷の感想をまとめて……。氷はサラサラの雪みたいな感じですかね。ふわふわにというよりは、きめ細かくかいてあります。大皿に高く盛り付けて、上から大量にトッピング(クリームとかポン菓子とか)することを考えると、エアリーな氷だと潰れないように盛り付けるのが難しいので妥当だと思います。
肉料理のコースを食べたあとのデザートなので、ケーキやアイスクリームよりもさっぱりしているかき氷はうれしいなと思いました。私が食べたときがたまたまかもしれませんが、もっと頻繁に行っている会員さんの写真を見ていても、エスプーマ(泡)やクリームを使ったデザート系かき氷が多いみたい。デザート系のかき氷って最近はどんどん凝った方向に向かっているので、こういうドドーン!とダイナミックなかき氷は珍しいなあと思います。
ローストホースについては、わたしの日記(?)ブログで書いたことがあるので、よかったらそちらも見てください。
あくまでここの主役は馬肉料理なので、かき氷を目当てに食べに行くのは何か間違ってる気がしますが(馬肉料理のお味に比べると、正直、かき氷は印象薄いかな……安納芋の焼き芋+バニラアイスのほうがおいしかった)、もしも行く機会があったら、デザートのかき氷を楽しみにしてください。
と、ここまで読んで「行こうと思って行けるお店を紹介されても困る!」と思ったかもしれません。こちらのお店、昨年(2017年)夏に、期間限定で中目黒にかき氷専門店を出していました。「FUWAGORI」(ふわごおり)というお店です。私は行けなかったんですが、ティラミス、チョコミント、ストロベリーミルクの3種類で500円だったようです。
多分今年もオープンするんじゃないかなと思うので、食べてみたいかたはFUWAGORIへどうぞ!
レストランのかき氷、今まではあまり紹介してこなかったのですが……よかったらこちらもどうぞ。焼肉屋さんのかき氷です。
こちらは銀座のダイニングバー。
高崎のお花屋さんで食べられる、ふわふわおいしいかき氷「花暦氷本舗」
「花暦氷本舗」(Facebook)
住所:群馬県高崎市剣崎町1207−9 電話:027-343-1269 営業時間:10~17時(要確認)
食べたのは……2018年4月
「十紋字」に続き、群馬県のかき氷の話を。今回ご紹介するのは、高崎市のお花屋さんが、店舗の一部を改装してかき氷店をやっている「花暦氷本舗」。通年でかき氷が食べられます。
こちらは二回目の訪問。店主さんにおすすめを聞いて、それをいただくことにしました。まずは「ネクタリンレアチーズ」600円。一口食べてみると…おおっ、前回来たときよりすごく美味しくなってる!あっさりした甘さのネクタリンと、こちらもさっぱりなレアチーズソースがいい相性です。おいしい!
二杯目は栗きなこぷりん。こっくり甘いプリンソースにきな粉がバフバフかかっていてこちらも美味。甘党な連れはこちらを絶賛してました。
花暦さん、美味しいしお値段もとても手頃で、近所にあったらちょくちょく来たいな~というお店。メニューはこんな感じです。
お手頃価格!うれしい。
かき氷だけでなく、きれいな綿あめも売っています。
最後に大事な情報。
お花屋さんと併設のかき氷屋さんなので、お花屋さんが忙しいシーズンはお休みになります。Facebookなどで営業日の確認をお忘れなく。直近だと、5月8日から16日までお休みです。また、暑い季節は予約優先です。予約のしかたはこちらの動画を。
高崎にはこちらや十紋字さんのほかにも「日本一」という有名なかき氷屋さんがあるのですが、まだ行けておらず。
群馬にはもう一軒、「風花家」さんという花屋+かき氷のお店があるのですが、わたしどうも間が悪くて、今のところ2連敗(お店の前まで行ったが食べられず)中です。はやくこちらも行ってみたいなーと思っております。
群馬県のかき氷、他にも書いてますのでよかったら。
温泉かき氷って何だ?越後湯沢「温泉珈琲 水屋」
「温泉珈琲 水屋」
住所:新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢2455 営業時間:9:00~18:00(L.O17:30)
食べたのは……2014年9月
日本全国どこへ行っても、いや、海外に行ってもついかき氷を探してしまう性なのですが、傾向としてやはり寒い地方や北国はかき氷がおいしいお店って少ないんですよね。なので、越後湯沢でかき氷の看板を見つけたときは「新潟にもかき氷が……!」ってびっくりしました。
越後湯沢駅の目の前にあるカフェ「温泉珈琲 水屋」で夏場だけ食べられる「温泉かき氷」600円。
温泉かき氷って何だろう?と思ったら、越後湯沢の水を2日間かけてゆっくり凍らせた氷を使ってかき氷を作っているのだそうです。私が行ったときはいちごと抹茶だけだったんですが、今は越後姫(いちご)、温泉珈琲、雪氷梅、黒蜜きなこと4種類に増えているそうですよ。
ちなみに店内は暖色照明に木製家具が配置され、ちょっとレトロで素敵な雰囲気のカフェ。温泉水を使って淹れた珈琲や、地元産の材料を使ったデザートもいただけます。珈琲とロールケーキがおいしかったなぁ。
左にちょっと座っている人が写っていますが、お店の前に足湯があります。さすが越後湯沢!
前橋の甘味処で出合った、ハッとするほど美味しいかき氷「十紋字」
「十紋字」
群馬県前橋市上小出町2丁目23−24 電話:027-234-2971
営業時間:11時~19時半
食べたのは…2018年4月
先日、群馬に出かけたときに食べたかき氷を紹介しますね。まずは、前橋の甘味処「十紋字」で、氷あんずミルク550円。
さらりと上品な甘さの練乳がかかった丸い氷に、トロンとしたあんずシロップを好みでかけるかき氷です。氷は細かくサラサラと、あんずシロップはトローリと。いやぁ、美味しかった…しみじみと美味しかった。
最近、かき氷専門店の美味しいかき氷はいろいろ食べているけど、こういう甘味処のかき氷で美味しい新店にはなかなか巡り会えなかったので、しみじみと感じ入ってしまうくらい美味しかったです。しかも、お値段もめっちゃ良心的。
今から十数年前にトーキョーウジキントキを始めたとき、当時はかき氷専門店なんてものはなかったので、氷屋さん、(夏場は売れない)鯛焼き&今川焼屋さん、そして甘味処のかき氷を中心に巡っていました。他の甘味は美味しいのにかき氷はあんまり…、というお店も多くって。有名な甘味処でも、必ずしもかき氷が美味しいとは限らないんだなぁとよくがっかりしていました。
甘味処の美味しいかき氷は、氷はサラサラきめ細かく、あんこと抹茶で勝負、というのが基本。最近増えている、氷はふわふわで果物やクリームで食べるかき氷とはまったくアプローチが違います。今回は1種類しか食べられなかったから、またほかのかき氷を食べに行きたいな。
かき氷以外もとてもおいしかったので、写真を貼っておきますね。
特製クリームあんみつ。奇をてらっているわけではなく、丁寧に作ってあるからこその美味しさ、「おっ」と声がでるくらいおいしかったです。
ちょっと肌寒い日の訪問でしたが、ちょうど藤の花がきれいに咲いていました。
甘味処のかき氷の美味しさを改めて気付かせてくれた十紋字のかき氷。とてもおいしかったです。ごちそうさまでした!
デザートっぽいかき氷と、塩気を生かした甘塩っぱい氷がおいしいです:三軒茶屋「和キッチン かんな」
和キッチン かんな
東京都世田谷区下馬2-43-11 2F 電話:03-6453-2737
営業時間:11:00~23:00、水曜定休
食べたのは…2018年4月
ひさしぶりに三軒茶屋の「和キッチン かんな」に行ってきました。3~4年前まではよく行ってたんだけど、同じく三軒茶屋にバンパクさんができてからというもの、すっかりご無沙汰してたんですよね。
今回いただいたのは、まずは「giallo」(ジャッロ)1000円。金柑マスカルポーネ、バレンシアオレンジ、ヨーグルト、そして横に添えられてるのはマスカルポーネクリームですかね。さらに食べ進めると、下からダークチョコが出てくるという複雑な構成です。食べるところによっていろんな味が楽しめるのが面白い。
かんなさんのかき氷はひさしぶりに食べましたが、華やかさと楽しさがあって、流行りのデザート系かき氷として非常にバランスいいなぁと思いました。個人的には主役がハッキリした、例えば金柑なら金柑の主張がもっと強い方向にまとめたかき氷の方が好みなんだけど、一般的にはこういうパフェっぽいにぎやかなかき氷のほうが人気があるんだろうなー、なんて思いながらいただきました。
二つ目は「みたらし牛乳」のミニミニ氷、500円。こちらは定番氷(750円)のみ、ミニミニ氷の提供があるんてす。定番氷の中でも、こちらのスペシャリテというかいちばんかんなさんらしいしかなーと思うのが、この「みたらし牛乳」と、「濃厚紫いも牛乳」。
みたらし牛乳は甘じょっぱいみたらしタレの味と、こちらのさっぱりミルクが良い相性。ひさしぶりにたべたけど記憶の通りの味でした。
かんなさんは前にも紹介しているので、貼っておきますね。
このお店の前身である「もちの花」についても書いています。
以下、余談ですが……帰りに、同じ建物の一階に入っているパン屋さん「シンフィアンシンフィエ」を初訪問。外から見るよりかなり店内は狭く、ケーキ屋さんのようなガラスケースに綺麗なパンが並んで、本当にケーキみたいでした。パン・ド・ミが買いたかったんだけど売り切れており、しかし「じゃあいいです」って言って出られるような雰囲気でもなく、かなり怯えながらカンパーニュとライ麦パンを買って帰ったのでした。ヤバい、めっちゃ意識高いパン屋さんだった。私ごときが足を踏み入れて良いお店ではなかったかもしれない…!(ドキドキ)
帰って食べてみたところ、これまた個性的で主張の強いパンでした。「あのお店のパンは、朝食べるより夜食べたほうがおいしいよ」とパンに詳しい方に聞いたので、残りは夜に食べてみようと思います。
目白には赤い崖も黒い崖も、季節によっては緑色の崖もある「志むら」
「志むら」
〒171-0031 東京都豊島区目白3-13-3 電話:03(3953)3388
9:00 〜 19:00 日曜定休
食べたのは・・・2018年4月、2016年6月、2015年9月ほか
もう10年以上通っている、かき氷がおいしいお店が、目白の「志むら」さん。ちょこちょこ行っているのに、検索してみたらトーキョーウジキントキではもう10年くらい紹介していなかったことに気付いてびっくり!最近のかき氷をご紹介します。
この春提供されている、志むらの期間限定メニュー「生いちごと豆乳クリーム」1050円。これ、2月に行われた奈良のかき氷EXPOで提供された特別メニューなんですが、奈良で食べそびれたので今回ようやく食べられて嬉しい!
豆乳クリームが意外とこっくり、後味に白あんのようなコクがあって大変美味しいです。志むらの看板氷であるいちごとの相性ばっちり!見かけ以上に食べ応えがありました。これ、定番化されたらいいのになぁ~。
生いちご+豆乳クリームの次に食べたのは、こちらも期間限定の「そら豆ずんだ」、950円だったかな。出てきた瞬間テンションがどどーんとあがりましたよ!そうそう、これが食べたかったの~!
そら豆のずんだって初めて食べたけど美味しいですねー。枝豆のずんだより好きかもしれない。豆の味がぎゅっと濃厚で、それでいてサラサラなスープみたいで、あっという間に食べちゃいました。粒々感はなくて、丁寧に濾してあるので、氷とずんだがサーッと馴染みます。
写真では見えませんが、氷にさり気なく潜ませてあったのはおそらく豆乳クリームじゃないかなと。三つある白玉は氷に接しないところにポチャンと浮いていたので、最後まで固くならずにもちもちのまま楽しめました。
途中で合流した友達がなに食べようか悩んでたので、「氷白玉」をおすすめしました。いちごのかき氷が有名なこちらですが、私、むしろこの「黒い崖」こそここの看板メニューになってもいいと思ってるんです。赤い崖もいいけど、黒い崖もいいよ!と。
これは少し前に撮った写真ですが、この日も見事な崖っぷり。最高に滑らかなこしあんと、こちらももちもちの白玉がとても美味しいです。
食べ進むと氷が溶けてこしあんがサラサラになり、あんこの冷たいスープみたいになるのもまた素敵。こしあん好きさんには絶対オススメです。
そうそう、余談ですが…こちらの氷白玉っていわゆる「氷しるこ」のことなので、「氷白玉の白玉抜き」とかいう不思議なこともできるんです。こんな感じ。
定番氷も限定氷も美味しすぎ、最近は「ミニ氷」なんていう裏メニューも出てきてますますパワーアップしている志むらさん。
これからもお世話になります!