トーキョーウジキントキ(かき氷専門ブログ)

日本(と世界)のおいしいかき氷を実食&レポートするブログです。2003年スタート、2022年に「かき氷は【夏以外】がおいしいことを伝える」をコンセプトにリニューアルしました。

パティシエが考えるかき氷とは…:日比谷「patisserie Sadaharu Aoki paris」

「patisserie Sadaharu Aoki paris(パティスリー・サダハル・アオキ)」(WEB)
東京都千代田区丸の内3-4-1(新国際ビル1F) 電話:03-5293-2800
営業時間:11:00 - 21:00

食べたのは…2005年8月
主な値段は…1200円

パリの有名なケーキ店「patisserie Sadaharu Aoki paris」が日本に初出店したお店が、東京・日比谷の新国際ビルにあります。有楽町駅から歩いて5分かからないくらい。ケーキ屋さんというよりはお洋服を売ってそうな、モノトーンのおしゃれなお店です。

で、このお店、大変な高級店なのです。以前ここにも書きましたが、ケーキ1個650円〜750円。お店の奥にカフェスペースがあるのは知ってたんですが、怖くて近寄ったことありませんでした。でも、ここでもかき氷をやっているときいて、行ってきました。

初めて見る、カフェメニュー。ドリンクはほとんどが750円前後。600円台のものはエスプレッソとペリエだけでした。ダージリンに至っては1500円(たしか)。ケーキ食べて紅茶飲んだら1500円、ダージリンにしたら2000円超えです。す、すごい…。

「かき氷、いくらするんだろう〜」とどきどきしながらメニューを見ると、1200円。
1200円のかき氷は誰にとってもものすごく高い(はずだ)けど、「意外と安いわね」と庶民の私に思わせてしまうとは、サダハルアオキマジックとしか言いようがありません。
帰ってきてから調べてみたら、これまでトーキョーウジキントキで紹介した中で一番高かったかき氷は、赤坂「虎屋茶寮」で食べた宇治金時1100円。ハイ、記録更新です。


さて、前置きが長くなりました。目にも鮮やかな"Kakigori Rose et Fraise(バラとイチゴのかき氷)"、1200円です。

全体像はこんなかんじ。

赤いイチゴのかき氷の下には、白いムースがたっぷりと。ムースの中には、ベリーがいくつか埋まっています。「かき氷」という言葉で連想するものとはだいぶ違いますが、これはこれできれいだしおいしそうだなあ。

まずは上の赤い氷の部分から。フレッシュなイチゴジュースを凍らせてかいたものです。う、甘くて酸っぱくて美味…。
下のムースは、メニューの説明によれば「バラのクリーム」だそうですが、冷たいこともありあまり香りは感じません。濃厚すぎないバニラムースって感じ。そのまま食べてもおいしいし、イチゴ氷と混ぜながら食べてもおいしい☆


技ありだなと思ったのが、氷とムースの間にサブレ(クッキー)を割って隠してあること。氷を食べて舌が冷えたら、サブレを食べるとまた味がよく分かるようになる、という狙いだと思います。アイスクリームにウエハースを添える感じというか。
ヘーゼルナッツのサブレなんですが、これがサクサクとおいしいんですよね〜。食感も味も、どっちも好みでした。

氷が粗めにかいてあるとはいっても、下のムースもそれほど冷たくないし、普通のかき氷とはちょっと感覚が違います。店内は冷房が効いていますが、別に食べても寒くならないし。

かき氷というよりは、シャーベットをメインに据えたパフェという感じで、とてもおいしかったです。あのお店だから、1200円もそんなに高く感じなかったし。…とはいっても、お昼より高いかき氷は、そうそう気軽に食べられませんけどね(苦笑)