お団子屋さんなのに白玉がないなんて…:日暮里「羽二重団子」
「羽二重団子」
東京都荒川区東日暮里5-54-3 電話:03-3891-2924
営業時間 9時〜17時(18時30分オーダーストップ)、火曜定休
食べたのは…2003年9月
主な値段は…氷宇治金時 600円
(2011年追記:その後羽二重団子は日暮里駅の駅前に「HABUTAE」というおしゃれなカフェを出店しました。かき氷があるかどうかは未確認です)
「羽二重団子」は、JR、京成の日暮里駅から5分程度あるいたところにあるお団子やさん。夏目漱石もひいきにしていたという、下町では有名な老舗です。ちなみに名物のお団子は焼き(醤油)とこし餡の二種類で、一本200円です。最近駅前におしゃれな新店もできましたが、そちらでかき氷を出しているかは未確認。
よく言えば風流、悪くいえば古くさい感じの店内は相変わらず。氷宇治金時は一番高いメニューで600円です。
ギンギンにクーラーが効いている店内に、ちょっと嫌な予感がしたのですが、しゃーりしゃーりと氷をかく音が聞こえ、すぐに氷がやってきました。やってきたかき氷を見て、おもわず「えっ」と声を出してしまう私。
いや、私の勝手な思いこみなんですけど、お団子やさんなんだから、絶対白玉の代わりにお団子のお餅が入ってるに違いないと思ってたんです。赤福の「赤福氷」みたいに。でも、白玉(団子)はどこにもない、メニューをもう一回見直したけど、オプションでも白玉がない…。さ、さみしい〜!!!
さて肝心のかき氷についてです。サイズは小さめ。小の中ってところでしょうか。氷をかいた表面はエッジが立っていていい感じなのですが、口に入れるとかなり削り口が厚い。「ガリ」とまではいかないまでも、かなり粗めの氷で、食べてると頭がキーンとなってきます。クーラーが効いてるのが拍車をかける感じ。
氷の上にトロッとした粒あんがかかり、透明でない器の下に抹茶シロップが沈んでいます。粒あんは普通においしい(缶のあずきよりはおいしいけど、でも和菓子やさんとしてはもっとおいしくてもいいとも思う)けれど、抹茶シロップが全然抹茶の味がしない…甘いんです。ただただ甘い。抹茶を溶いて白蜜を加えたのではなく、粉末で売ってる「グリーンティー」を溶いたのかな、と寂しくなってしまいました。色だけは妙にきれいな緑色なんですけど。
大して大きくなかったのに、食べ終わった頃には体が寒くて困ってしまいました。いやもう、個人的にものすごくお団子(お餅)に期待していたので、かなり残念な感じです。帰り際に氷イチゴを食べている子供を見たら、屋台で売っているような真っ赤なシロップがかかっている、アレでした。
お団子屋さんではやっぱり、かき氷じゃなくてお団子食べなさいということなのでしょうか。なお、ここのお団子は買っておみやげで食べるより、お店でできたてを食べた方が断然おいしいです。