トーキョーウジキントキ(かき氷専門ブログ)

日本(と世界)のおいしいかき氷を実食&レポートするブログです。2003年スタート、2022年に「かき氷は【夏以外】がおいしいことを伝える」をコンセプトにリニューアルしました。

美しい削りは口溶けも抜群なのです「三日月氷菓店」@柏

「三日月氷菓店」
千葉県柏市柏1-5-5 2F TEL:04-7162-3404 営業時間:11時〜18時、火曜休

食べたのは…2014年5月(かき氷は通年提供)
主な値段は…生いちご 730円、生れもん 730円

 

2014年のゴールデンウィークのある日、常磐道沿いのお店を中心にかき氷ツアーをしよう……と思い立って行ってきました。一店目は柏にあるかき氷専門店「三日月氷菓店」。日光の天然氷(三ツ星氷室)を使っているお店で、通年でかき氷メインで勝負しているお店です。

三日月氷菓店さんは、氷の持ち味を生かした美しい削り(氷が羽根のよう!)と、季節の素材を使った上品な味付けのシロップが特徴。ふわふわの氷の中には、かき氷の味を邪魔しないさっぱり味のミルクアイスが潜んでいます。

削りが美しいかき氷は、たいてい味もおいしいもの。どれくらい美しいかは写真を見ていただければすぐに分かるかと。

 

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一年中、深夜までかき氷が食べられるお店:三軒茶屋「和kitchen かんな」

和キッチン かんな(WEB)←これよりTwitterのほうが役に立つかも
東京都世田谷区下馬2-43-11 2F 電話:03-6453-2737 
営業時間:11:00~23:00、水曜定休

食べたのは…2014年4月
主な値段は…かんなの氷しるこ 700円、長野のあんずちゃん 700円

以前ご紹介した、祐天寺「もちの花」の姉妹店として、2013年にオープンしたのが三軒茶屋の「和kitchen かんな*1。もちの花と同じく、日光・松月氷室の天然氷を使っています。食事もできる和カフェなのですが、かき氷が通年で食べられるというのが素晴らしい。しかもかき氷タイムは11時から23時まで、と非常に長いのもありがたいお店です。一つ前、六本木のyeloの記事で「会社帰りのちょっと遅い時間でもふわふわのかき氷が食べられる」と書きましたが(→)、ここも深夜までOK。朝までではないにせよ、夜中の11時までかき氷が食べられるなんてすばらしい時代になったものです……。

話がそれました。

かんな@三軒茶屋

*1:正式名称が「かんな」なのか「和キッチンかんな」なのか「和kitchenかんな」なのかイマイチよく分からず……。もちの花は移転予定で現在休業中です

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【閉店】たい焼き屋さんの本気かき氷、フルーツ系シロップの濃厚さと氷おかわりが素敵すぎ「たい焼き 椎名町 かりゆし」

※2014年2月末にお店を閉めたそうです。ここのかき氷すっごくおいしくて、もう一回食べたかったのですが。残念です……イベントなどでお会いできるのならばぜひ情報教えてください!お待ちしております。(2014.4)
たい焼き 椎名町 かりゆし(BLOG
東京都豊島区長崎1-2-1 TEL:03-3974-8120
営業時間 10:30〜18:30ごろ(火曜休み)

食べたのは…2013年8月
主な値段は…あんずみるく 680円(2階、天然氷)、生いちごみるく 680円(2階、天然氷)

池袋から西武池袋線で1駅、「椎名町」駅を降りた目の前に、きれいなたい焼き屋さんがあります。たい焼きって大きな四角い型に何匹も並べて焼くことが多いのですが、そうではなくて1匹ずつの型で焼く、いわゆる「天然物」のたい焼きを焼いているお店なのです。

そんなたい焼き屋さん「椎名町 かりゆし」で、夏の間たい焼きをお休みしてまで出しているかき氷が美味しいと評判を聞いて行ってきました。1階の店頭で食べるかき氷と、2階のカフェで食べるかき氷とではちょっとメニュー構成が違うんだそうです。見た感じ、1階では市販シロップ+純氷+使い捨て容器で値段を抑えめに(子どもたちもいっぱいいましたよ)、2階は天然氷を使ったり、自家製シロップをお客さんが自分でかけたり、きな粉を振ったりと外では食べられない凝ったかき氷を提供、といいう分け方をしているようです。

今回は2階で天然氷のかき氷を食べよう……と、私たちがオーダーしたのはこちら。


あんずみるく680円。うわぁ、うんまーーーーい!めちゃくちゃ濃厚なあんずシロップが惜しげ無くたっぷりと添えられています。昔「あんず棒」って氷菓があったの覚えてますか?あれをすごく上品にしたような濃厚なお味のあんずシロップ、甘酸っぱくておいしいいいいいいっ。

あんずシロップだけもいいんですが、添えられたミルクをかけるとまたガラッと味が変わってこれまた美味。やだこれおいしすぎるーー(涙)。


こちらは生いちごみるく。これまたシロップたっぷり、おいしい!甘ささっぱりめのいちごシロップは、生のいちごをそのままソースにしたような上品な味。これだけでもおいしいし、もちろんミルクを添えた相性が悪いはずがあるわけがなく。友人と「おいしーい!」を連呼しながらぱくぱく食べちゃいました。

さらに嬉しいのが、このたっぷりシロップ&ミルクが無駄にならないよう、1階へ器を持って降りていけば、おかわりで氷をかいてくださるんです!う、うれしい(涙)。しっかりお代わりいただいて、あんずだけ、あんずミルク、ミルクとたっぷり堪能してきてしまいました。

2階で氷を食べていたら、ばったり出くわしたこれまたかき氷好きの友人Kさんが食べていた「はちみつレモンみるく」も写真だけ撮らせていただいちゃいました。隣の席までレモンの良い香りが漂ってくるかき氷、これもおいしそうだったなぁ……

あ、こちらのお店では、松月氷室の天然氷を使っているようでした(紫色ののぼりがありました)。今にして思えば「たい焼き屋さんなんだから小豆を使ったかき氷を食べておけばよかった」というところなんですが、それが頭に浮かばないくらいあんず&いちご氷が美味しすぎた。またかき氷を食べに行きたい&もっと涼しくなったら自慢のたい焼きも食べにいかなくちゃ!

渋谷エリアでおいしいかき氷が食べられる!神山バル セバスチャン@代々木公園

神山バル(WEB)←かき氷メニューはTwitter @hk_sebas で告知
東京都渋谷区神山町7-15 ホワイトハイム大高102 TEL:03-5738-5740
営業時間 11:45〜19:00ごろ(土曜、祝日が休み)

食べたのは…2013年8月
主な値段は…宇治金時 730円(レギュラー)、マンゴー 680円、+150円でアイスクリーム追加可能

都内でも屈指の飲食店激戦区なのに、意外とおいしいかき氷が食べられるところがない渋谷界隈(ページ右側の「カテゴリー」の中の「東京・赤坂&青山&渋谷のかき氷」をクリックするとよく分かります。閉店した店が多すぎる……)。

渋谷……といっても代々木公園のほう、NHKの近くのバルで天然氷を使ったかき氷が食べられると聞いて行ってきました。店頭に飾られていた氷の幟には「三ツ星氷室」の文字が。日光・三ツ星氷室の天然氷を使っているんですね。

神山バル

宇治金時 730円。深さのあるお皿にシロップを敷いて、手動のかき氷機でていねいに氷をかいてくれます。外と中でかきかたを変えて、外はシャリシャリというかサクサク、中はきめの細かいかきかたにしている(ような気がする)。

もともと結構甘めの宇治シロップなのですが、一緒に出されるガッツリ甘い業務用練乳をかけるとかなり味わいが変わり、グッとおいしくなります。

神山バル

こちらはマンゴー。+150円でアイスクリームをトッピングしたら、氷の中に隠れてました。普段私は「かき氷にはアイスよりもソフトクリームのほうが合う、アイスを入れるならサッパリ系ラクトアイス」と信じて疑わないのですが、ここのバニラビーンズ入りアイスはジェラートっぽくてかき氷との相性もなかなかでした。

神山バル

定番メニュー(いちご、マンゴー、白桃、宇治金時)に加え、週替わりのシロップも提供中。私が行ったときは洋梨でしたが売り切れだったので、あんずを試食させていただいたりして。

神山バル
試食のあんず氷、おいしい!私、これが一番好きかも。

去年からかき氷を始めたばかりのお店ですが、ご主人とお話ししたところ、かき氷作りが面白くてかなりハマっているようでした。今後の週替わりシロップとしては、スイカ、パッションフルーツ、生姜、ピスタチオ、トマトなどが登場予定とのこと。「ティラミスとか、ドルチェシリーズもやりたいんですよね。秋はマロンとか絶対おいしいでしょう?」と通年でかき氷を出したいとの意気込みだったので、今後も楽しみです。

宇治金時もマンゴーも共通しての話ですが、ここのかき氷は外側までたっぷりシロップがかかっているので、シロップたっぷり好き派は満足なんじゃないかな。個人的には氷だけの部分が少しはあるほうが好きなんですけど、まあそれは好みってことで。

住宅街で日光天然氷のかき氷を「椛屋(もみじや)」@梅島

※スタート時は週末だけのお店でしたが、その後営業日を変更し、現在は平日も営業中。通年でかき氷を提供しています。(2014.8追記)

椛屋(もみじや)
東京都足立区梅田3-19-15 TEL:080-5543-0273
営業時間 11:00〜17:30(日曜日)、14:00〜17:30(祝日)

食べたのは…2013年7月
主な値段は…1周年スペシャルメロン氷 600円、ぶどう、キャラメルみるく 500円、ゆず 450円

足立区梅島駅から歩いて15分くらいでしょうか。住宅街の中にひっそりと、週に1回日曜日だけ営業するかき氷屋さんがあると聞いて行ってきました。自宅の庭先にキャンプ用のタープを張り、同じくキャンプ用の組み立てテーブルを置いて営業しているお店。おお、これが「椛屋(もみじや)」さん!

椛屋@梅島
こちらのお店では、日光・松月氷室の天然氷を使っています。丁寧にかいた氷をふんわりと背が高く盛ってあって、見ただけでおいしいって分かる感じ。自家製の果物シロップでも、450〜500円とお手頃な値段なんです。ぶどうのかき氷、食べてみるとさっぱり上品な甘さでおいしい!期待を裏切らない、いや、期待以上においしいかも。

そして、限定60食と聞いていた1周年記念のスペシャルかき氷を頼んじゃいました。ホントにスペシャルなんですよ。だって、これだもの(笑)

椛屋@梅島

すごくありません?写真だと大きさが伝わらなくて残念なんですが……結構大きなメロンを丸のまま半分にカット。その上にふんわりと日光の天然氷を削り、同じく生のメロンから作った優しい甘さのシロップをかけた一品です。うううう、おーーーいしーーー!かき氷はあっという間に食べ終わってしまい、夢中になってメロンの果肉を救って食べました。かなりいい&大きなメロンだったけど、これで600円って大丈夫なのかしらこのお店^^;;

椛屋@梅島

見た目地味ですが、しみじみおいしかった「ゆず」。爽やかさ、さっぱり度、適度な酸味、私の好みのど真ん中ストライクです。柑橘系のかき氷は多いけど、本当にこれは好みだったなあ。

この他キャラメルみるく氷も食べたのですが、これも甘さ控えめ、大人な味でものすごく好みの味でした。

椛屋@梅島

若い男性がふたりで氷をかいています(珍しい……と思う)。冬は日光にいって、松月氷室で氷の切り出し作業を手伝っているのだそう。作業中に撮ったと思われる写真が店頭に飾ってあって、おっと思いました。

「どうして日曜日だけなんですか?」と聞いてみたら、土曜日は果物の仕入れでつぶれてしまうので、日曜日しかできないのだそう。地元・足立の花火があった日などは土曜日にも営業したけれど、基本的には日曜祝日のみの営業ということでした。「まだちゃんと決めてないし天気次第だけど、10月くらいまで(かき氷)営業するつもり」とおっしゃってました。

椛屋@梅島

今回私が食べたのは高め(といっても450〜600円)のシロップだったけど、地元の子供達が気軽に食べにこられる値段にしたいそうで、市販シロップは350円とかなりお手頃な値段でした。実家を改装してお店をやっているのも「地代を節約して、その分安くできるでしょう?」とのことでした。私が氷を食べている間にも地元の家族連れや子供達が自転車でやってきて、こういう雰囲気、いいなーと思ったお店でした。

東京の東側出身の私としては、こういうお店はホント大好きだし応援したい。人気が出すぎず、これからも長く営業してくれますように……と思いながらお店を出ました。また行きますね、日曜日に!

ピザ屋さんで日光天然氷&自家製シロップのかき氷。しかも美味しい中国茶付き!「エルマーズ・キッチン」@取手

エルマーズ・キッチン(WEB)
茨城県取手市東6丁目75−7 TEL:0297-95-2233
営業時間 11:30〜14:30、17:00〜20:00(平日)、11:00〜20:00(土日祝日)

食べたのは…2013年7月
主な値段は…氷フレッシュいちご、宇治抹茶あずき、フレッシュマンゴー 各680円

トーキョーウジキントキ、茨城県で2軒目のご紹介です。できるだけ東京以外も載せたいと思っているのでとてもうれしい(笑)。ちなみに前回は2007年(!)鹿島神宮での話はこちらをどうぞ→

今回行ってきたのは、昨年(2012年)秋に取手にオープンしたばかりのピザやさん「エルマーズ・キッチン」。取手駅からてくてく15分くらい歩くとお店に到着します。こちらのご主人はもともと粉(小麦粉とか米粉とか)の開発をする会社にお勤めだったということで、「粉のプロ」。仕事で宇都宮へ行く用事が多かった、という縁で始めたのが、日光天然氷を使ったかき氷です。

エルマーズ・キッチン
氷フレッシュいちご。自家製のいちごソースがちょっとすっぱめでおいしい!控えめにかかっているミルクとよく合います。中にはミルクアイスが入っていて、それとの相性もなかなか。


エルマーズ・キッチン
氷宇治抹茶あずき。抹茶はオーダー毎に点てて、小豆は大納言を使っているそう。これもアイス入りです。

エルマーズ・キッチン
こちらは氷フレッシュマンゴー。マンゴーとミルクとアイス、合わないわけがないなぁという感じ。

天然氷のかき氷、とは書いてあるのですが、蔵元の幟がなかったのでご主人に聞いてみたところ、日光・三ツ星氷室ということでした。三ツ星の氷を使っていて、中にミルクアイスが入っている……というと思い出すのが、柏にある「三日月氷菓店」()ですが、面白いくらい印象が違うかき氷です。

三日月氷菓店のかき氷が、繊細&はかなげな印象のかき氷なのに比べると、エルマーズ・キッチンのかき氷はガッツリ食べ応えあり。氷自体のボリュームがある上に、中に入ってるアイスもわりとしっかり味だからかも。。。

もう1つ面白いのが、かき氷にはもれなく、自家製ブラウニーとおいしい中国茶が付いてくるということ。このお店を教えてくれた友人が初めて食べたときはチョコレートのブラウニーだったけど、私がいただいたときは抹茶のブラウニーでした。米粉を使っていて、中にクルミを入れてあり、しっとりした舌触りと見かけ以上の食べ応え、抹茶なんだけど煎茶っぽく感じるお茶の味が楽しい。

中国茶はアイスとホットが選べるのでホットにしたのですが、「これ、台湾の(高山)烏龍茶ですか?」と聞いたら「いや、中国の鉄観音です」と言われてビックリ。鉄観音ぽくない、さっぱりした味のおいしいお茶でした。聞いてみたらご主人は中国茶にハマっており、以前は中国で買い付けたお茶をAmazonで販売したりもしていたとのこと。ん〜、面白いなぁ……。

粉のプロが開いたピザ屋さんということで、もちろんピザもおいしかったです。かき氷じゃないけど、以下、写真を貼っておきます。

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日光(の辺り)で徳次郎のかき氷を食べるなら……「珈茶話」@今市

「珈茶話」(かしわ)
栃木県日光市今市1147 TEL:0288-22-5876
営業時間:11:00〜16:00、18:00〜25:00(火曜休、かき氷は通年)

食べたのは・・・2013年5月
主な値段・・・・・トマトのかき氷800円

日光には3軒天然氷の蔵元があります。そのうちの一軒、四代目徳次郎の天然氷を使って、一年中かき氷を出しているお店が東武線下今市駅のすぐ近くにあるので行ってきました。「珈茶話」というカフェ&バー、「カシワ」と読むそうです。

お料理や喫茶、お酒などいろいろやっているのですが、今年で扱い始めて4年目になるというかき氷で夏場は大忙し。夏はほとんどかき氷屋さんになるのだとか。

とちおとめ、ブルーベリー、練乳、ジンジャーハニー……といろいろある中から選んだのはこちら。

珈茶話@日光

「トマトのかき氷」800円です。スイマセン……好奇心に負けました(笑)。地元産のトマトを使っているのだそうです。綺麗な削り、味も良し。シロップがもうちょっと多いともっと嬉しいかも。おまけで?天然氷のステッカーもいただきました。

珈茶話@日光

お店は開業31年ということで、中に入ると風格ある佇まい。こんなところでかき氷を食べるなんて不思議な感じ。

珈茶話@日光

徳次郎直営でかき氷を食べられるところとしては、日光霧降高原のチロリン村に「カフェアウル」というお店があるのですが(→)、こちらは日光といっても大分奥の方なんですよね。珈茶話のマスターいわく「カフェアウルさん、夏は2時間待ちだそうですよ。大人気ですごいです」とのこと。カフェアウル、味は悪くないけど印象薄いかき氷だし、結構高いからなあ……。霧降高原まで行かずに、日光の手前の今市で食べられるのはうれしいかも……なんて思ってしまったのでした。