トーキョーウジキントキ(かき氷専門ブログ)

日本(と世界)のおいしいかき氷を実食&レポートするブログです。2003年スタート、2022年に「かき氷は【夏以外】がおいしいことを伝える」をコンセプトにリニューアルしました。

シンプルなルックスの氷の下に隠れているのは……:京都「粟餅所・澤屋」

粟餅所・澤屋
京都府京都市上京区今小路通御前西入紙屋川町838-7 電話:075-461-4517
営業時間:9:00〜17:00(売り切れじまい)、木曜、毎月26日休

「古の花」のあと、北野天満宮の近くでもう一軒、かき氷を食べてきました。さて、これなーんだ。


まるで「スイ」(みぞれ、せんじ)みたいですが……そんなわけはなく。食べ進むと中からちらっと頭を覗かせたのがコレ。


これこそがこのお店の名物でして……


こちら、「粟餅」(あわもち)のお店なんですね。天和2年、北野天満宮の門前で320年続いている老舗*1茶店「澤屋」さん。注文を受けてからお店の人がちぎって丸めてくれます。粟餅はこしあんときな粉が半々で550円。湯飲みに「あわもち」と赤い文字で書いてあるのがかわいらしい。抹茶付だと800円です。


粟餅の断面はこんな感じ。やや紫がかった上品なこしあんが美味。お餅もねっとりと柔らかく、とってもおいしいです。

というわけで、最初のかき氷の写真は「粟餅氷」550円。氷スイの下に、あんころ餅が2つ隠れています。食べているうちにこしあんが氷に溶けて、上品な氷汁粉のようになるのもまた美味。

とはいえ、氷に埋まっていると冷えすぎてさすがに粟餅が固くなってしまうみたい。粟餅そのものの味を堪能したいなら、かき氷よりも粟餅単体で注文したほうが良さそうです。ちなみに、他に宇治粟餅氷と宇治金時氷(600円)、金時氷としるこ氷(550円)、宇治氷(450円)、みぞれ氷(400円)もあります。


店内のようす。レトロかつ清潔感のある店内、座っているとすごく落ち着く…


こちらがお店の外観。古木の看板と白い提灯が目印。

かき氷は夏場のみのメニュー。ちょっと赤福氷を思い出しました。粟餅はお持ち帰りもできるので、北野天満宮に参拝したらお土産に粟餅を買う……なんていうのも素敵です。

粟餅所・澤屋

食べログ 粟餅所・澤屋

*1:京都の場合とんでもなく昔から営業している老舗がゴロゴロあるので、どのあたりから老舗と呼んで良いのかよく分からない……