トーキョーウジキントキ(かき氷専門ブログ)

日本(と世界)のおいしいかき氷を実食&レポートするブログです。2003年スタート、2022年に「かき氷は【夏以外】がおいしいことを伝える」をコンセプトにリニューアルしました。

超のっぽ&トンガリかき氷にびっくり!:真岡「寿氷-juhyo-世界一を目指すかき氷」

「寿氷-juhyo-世界一を目指すかき氷」
栃木県真岡市荒町5161
TEL:不明 営業時間:不定休、営業時間変動あり。TwitterFacebookを確認のこと

食べたのは…2016年7月
主な値段は…NOT2016(なつおとめ)800円さくらんぼ850円、あみめメロン青 950円、ふわふわバナナ600円

 

以前から、すごーく気になっていたかき氷屋さんへドライブを兼ねて行ってきました。栃木県真岡市の「寿氷」さん。真岡って、関東の人じゃないと読めないですよね。「もおか」と読みます。世界一を目指すかき氷ってなんだ?と思って。

 

まずはお店に行って先にお金を払い、しばらくその辺を散策してから店にもどり、かき氷とご対面…というシステム。小さなお店だし、作るのに時間かかりそうなかき氷だし(詳しくは後述)基本的に男性店主1人でやってるしで、急いでる方向きではありません。

地図をもらってあたりを散策。一時間くらいして戻ってからいよいよ世界一を目指すかき氷と対面です。おおおおおお!

 

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さくらんぼ 850円。出てきたときはどう食べていいかわからず、思わず立ち上がっててっぺんをかじってしまいました。いや、普通にスプーンを差し込むと崩れちゃいそうなんですよ(^_^;

すごく背が高いかき氷な上、かなり氷の温度を上げてゆるめてかいているため、崩れないようにどんどん食べましょう!しかも、食べている途中に店主が「追いシロップ」をしにきてくれます。急いで食べないと、溶ける~。

たまたま私、前日の夜にさくらんぼを食べていたんですが、「あ、昨日食べたのと同じ味…(笑)」と笑っちゃうくらいそのまんまのさくらんぼ味。さくらんぼの種をとって、ミキサーにガーッとかけて作っているんだろうなぁ。

さくらんぼのかき氷やパフェってアメリカンチェリーを使ったり、シロップを使ったりすることが多いので、こういう国産のさくらんぼそのまんまのかき氷って珍しい気がするんですよね。

 

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もう一つ赤いかき氷の写真を……ということで、「NOT2016」(なつおとめ)800円。いちごいくつ使ってるんだろう?というくらいいちご味のかき氷。

そうそう、ここ、トッピングは「練乳」と「ヨーグルト練乳」が選べます。別添えで出してもらいました。NOT2016、いちごならみるくがあうかな?と思いきや、ヨーグルトがすごくあう!

 

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こちらは「あみめメロン青」 950円。これまた、青肉メロンをそのまんまミキサーにかけた生ジュースのようなシロップが、上からたっぷりとふりかけられたかき氷です。トッピングに練乳をかけると、よくあう!おいしい!

トロミをつけていないさらさらシロップなので、どんどん食べないとどんどん溶けます。急げー!

  

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こちらは「ふわふわバナナ」600円。確かに他のかき氷よりもシロップがすこしふわふわしています。他に、パイン、りんご、柿などもふわふわシリーズとして出しているそう。

こちらは「練乳」トッピングがよくあうさっぱり味。みるくをかけると、家で作るバナナセーキみたいな、甘さ控えめでバナナの味全開のかき氷になります。

 

それにしても、こんな背の高いかき氷どうやって作ってるんだ?と思ったので1枚ぱちり。こんな感じです。かき氷にふりかけているソース、オーダーが入る毎につくるのですが、かき氷1つにつき1本使っているのです(追いシロップを含む)。もともとのかき氷が大きい(背が高い)とはいえ、そりゃあどんどん溶けるよね。

 

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背の高さに目がいきがちですが、できるだけ地元の果物をつかおうという意気込みが伝わるかき氷たちでした。作る所をちょっと見せてもらったんですが、自宅でかき氷を作る人は、すごく参考になるんじゃないかなーと思います。

よく「果物の味そのまんま」という表現をしますが(わたしもよくそう書いてます)、そういう次元でなく本当に「果物の味そのまんま」です。かき氷一杯あたり、どれくらい果物を使ってるんだろう?と原価率が心配になるレベル。

 

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そうそう、気になってた店名についても聞いてきましたよ。「世界一を目指すかき氷」とは……?

真岡は栃木県の地方都市。若い人が出て行ってしまい、人口が減っているし、綿やSLといったものはあるけれど観光資源として強力とは言いがたい。そんな中、店主さんが胸を張れるというのが「いちごの生産量日本一」。いちごの他にも、真岡の近くではおいしい果物をいろいろ作っている。これを生かしてかき氷を作り、日本中、いや、世界中からたくさんの人にかき氷を食べに真岡に来て欲しい。つまり、地元特産の果物を使ったおいしいかき氷でまちおこしをしたい、という気持ちの表れがこの店名(世界一を目指す)なのだそう。

確かに人気店を見ていると、「おいしければ遠くからでも人は集まるんだなあ」と思いますよね。かき氷で町おこしというと熊谷がまさにそうだし、ある意味秩父もそうなのかもしれない。いちごの町・真岡のかき氷町おこし、応援してます。