トーキョーウジキントキ(かき氷専門ブログ)

日本(と世界)のおいしいかき氷を実食&レポートするブログです。2003年スタート、2022年に「かき氷は【夏以外】がおいしいことを伝える」をコンセプトにリニューアルしました。

日本酒・黒龍の酒粕を使ったオトナのかき氷!@上野御徒町「廚 otona くろぎ」

 廚 otona くろぎ「かき氷 大吟醸 雪山酒」

廚 otona くろぎ

 廚 otona くろぎ
東京都台東区上野3-24-6 パルコヤ1F
TEL: 03-6284-2796
食べたのは……2022年1月(他多数、通年提供)

 

「かき氷が本当においしい季節は秋冬。これからは”冬のかき氷”のおいしさを伝えるためのブログにする」という私の主張は以前このエントリで暑苦しくお伝えしましたが、冬のかき氷って「1~2月のこの時期食べなきゃ!」というものがいくつかあるんです。そのうちの一つが酒粕or甘酒のかき氷」

 

今年は酒粕のかき氷をいくつか狙って食べてます。酒粕って、粕汁でしか食べたことないという人も多いかもしれせんが、かき氷も本当においしいので、食べたことない方はぜひ食べてみてほしいな、と思います。白い氷の上に白い酒粕、絵柄的にも美しいです(綺麗に写真を撮るのは難しいけど……)。

 

酒粕のかき氷、ほとんどのお店では1~2月の限定提供になります。練り酒粕に近い状態で、酒粕の味を前面に出して仕上げるお店もあれば、酒粕をクリームと合わせて生クリームみたいに使うお店もあります。金柑など、冬においしい果物と組み合わせるところもあって、お店ごとにいろいろです。どれもそれぞれにおいしいですが、今回は上野御徒町・パルコヤの「廚 otona くろぎ」でいただいた、これでもか!というくらいたっぷりの酒粕クリームを味わえるかき氷をご紹介します。

 

かき氷 大吟醸 雪山酒

「かき氷 大吟醸 雪山酒」1950円。ミルクベースで、黒龍酒粕を使った酒粕クリームをふんだんにかけたかき氷です。こちら、そのまま食べてもいいんですが、オプションで「黒龍 貴醸酒」のグラスor小さいボトル(1500円)をつけ、お酒をかけながらオトナ仕様で食べることもできます。

 

今回は、氷の量を減らして(-200円)、黒龍 貴醸酒のグラスを付けて(+350円)いただきました。写真で、かき氷の右側にある大きめのぐい飲みに入っているのが黒龍 貴醸酒です。初めて飲みましたが、ちょっと甘酸っぱくておいしい!

 

名前の通り、雪山のようなかき氷がしずしずと運ばれてくると、心の中で歓声を上げてしまいます。こちらのかき氷、かなりサイズが大きいので、氷少なめにしても他店より大きいです。盛り付けもすごく美しいんですよね。

 

真上からも撮ってみました

霜柱ぽくサクフワに削った小山のようなかき氷の上に、たっぷりの酒粕クリーム。別添えでみたらし蜜が付いてくるのですが、ほとんど使いませんでした(酒粕クリームがおいしすぎるのよ……)。

上には黒豆、金箔、ぶぶあられがあしらわれ、食べ進むと中からも黒豆、あとはゆずの白あんが現れます。黒豆はつやつやですごく綺麗に煮上がってるし、あられの食感たのしいし、もちろんかき氷&酒粕クリームはおいしいしで、食べていてすごく楽しい。ときどきお酒をかけたり、お酒だけくぴっと飲んだり。

くろぎさん、都内で食べられる”和風+もったり系”かき氷の最高峰だと思います。通常メニューだと私は「黒蜜きな粉氷」が好きなんですが、今年は2月から始まる「苺姫」や、春の「桜子」なども季節物のメニューも素晴らしくて、かつて東大の敷地内にお店があった頃は頻繁に通っていました。

 

LINEアプリで整理券&QRコードでオーダーする仕組み

最近のかき氷屋さんは、Webで事前予約とか、整理券方式とかそれぞれに行列対策をしていますが、くろぎさんはLINEアプリを使った整理券システム&QRオーダーの仕組みを採用しています。実は私、コロナ禍になってからくろぎさんに行ってなくて、この記事で知りました。

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お店まで行って、QRコードを読み取ると整理券を発券したことになり、呼び出しなどをLINEでしてくれる仕組み。スタンプカードも、紙とLINEと2種類あります。

ここまでは他のお店でも経験があったんですが、さらに、席につくとQRコードが貼ってあって、これをスマホで読み取ってオーダーするようになっています(店員さんは基本オーダーを取りに来ないので、ボンヤリしているとずっと座っていることになる……笑)。ここまでLINEを使ったシステムを導入してるかき氷のお店は、私の知る限りくろぎさんだけじゃないかなと。

 廚 otona くろぎのLINEを使ったQRオーダーシステム

廚 otona くろぎのLINEを使ったQRオーダーシステム

席に貼ってあるQRコードを読み取ると、オーダーできる商品が並ぶだけでなく、上に書いた「黒龍 貴醸酒をボトルでつける/グラスでつける/つけない」とか、追加トッピング、アレルギー・苦手食材対応といったところもスマホからチェックできるようになっています。

 廚 otona くろぎのQRオーダーシステム

廚 otona くろぎのQRオーダーシステム

最初はちょっとびっくりしたんですが、自分のペースで頼めるし、人と話さずにオーダーできるのはうれしい人も多いかも、と思い直しました。あと、かき氷屋さんに行くとオプションをつけたり、苦手な食材を抜いてもらったりすることが多い人は、この仕組みはうれしいのではないでしょうか。「オーダーしたつもりが通じてなかった」ということもなくなりますし。

そんなわけで、オトナ仕様のかき氷を堪能し、LINEのシステムに感心した「廚 otona くろぎ」でありました。

 

最後に余談ですが、酒粕のかき氷といえば、秋葉原にすごく好きなお店があったんですよね……もう閉店してしまった「クラモトスタンド」というお店です。そういえばここも、日本酒(菊水)が出てきて、日本酒飲みながらかき氷が食べられたなぁ。と、なんだか懐かしくなってしまいました。

 

ice.hatenablog.jp

 

なお、くろぎに関しては、パルコヤの店舗ができる前、東大構内のお店があった頃によく通っていました。当時もトーキョーウジキントキでご紹介しています。酒粕かき氷以外もいろいろ紹介していますので、よかったらこちらもどうぞ。

 

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※2/21追記:現在このかき氷はパルコヤ「廚 otona くろぎ」での提供は終わっていますが、姉妹店である「湯島 廚菓子くろぎ」で提供されています(3/7まで)。詳細はインスタグラムを!