千葉県唯一! 天然氷のかき氷をフルーツのシロップで−−三日月氷菓店
「三日月氷菓店」(2010年7月7日、移転先の新住所&営業時間を追記)
千葉県柏市柏1-5-5 2F TEL:04-7162-3404 営業時間:11時〜18時、火曜休
※住所移転のお知らせのため、日付を変えて再アップします。以下は2008年に掲載した内容です。2010年の夏より、自前のお店を持たれたそうです。
食べたのは・・・2008年8月
主な値段・・・・・宇治金時570円、天然すいか520円
千葉県で唯一、天然氷のかき氷を食べられるかき氷屋さんが今年オープンしたという噂を聞きつけて、千葉県柏に食べに行ってきました。そのお店の名は「三日月氷菓店」。
柏駅からほど近い、柏銀座通りの入り口近くに、「千夜都」というラーメン屋さんがありまして、その軒先を借りて、夏場の昼間だけ営業しているというかき氷屋さんです。入り口にはすだれと「日光天然氷」ののれんが。日光の天然氷を使っているかき氷なのですね。メニューの中から私が思わず選んでしまったのがこれ。
「天然すいか」520円。シロップは市販のものでなく、果物の果肉を搾って作るのだそうです。この天然すいかも、すいかのお菓子の味じゃなくて、ちゃんと八百屋さんで売ってるすいかの味。すいかならではの濃い甘さと、ほんのり青っぽいあの味がかき氷で再現されているのが素敵。思わず「わぁ、リアルにすいか!」と芸のない感想をもらしてしまいました(笑)
もう一つ注目していただきたいのが美しい氷の削り方。見た目に違わず、非常に美味しい氷です。しっかり室温に戻して薄くかいた氷は、口に入れるとハラッと溶けて頭痛知らず。氷そのものもいいのでしょうが、氷のことをよく知っている人がきちんとかいたかき氷だなぁと感じ入りました。おいしい〜。
こちらは宇治金時570円です(メニュー名が間違ってたらゴメンナサイ!)。ちゃんと抹茶をたてて作ったシロップの味。あずきもほっくりとして、上品な宇治金時です。抹茶シロップもあずきも甘すぎないので、軽い氷とよくあっていておいしかった♪
実はすいかにも宇治金時にも、中にバニラアイスが入っています。これ、一般論でもなんでもなくて、私の個人的な意見なんですが、かき氷とアイスってあまりあわない気がするんですよね・・・なまじアイスがおいしすぎたりすると、かき氷とアイスがケンカしちゃう気がして。どっちかというと、ソフトクリームのほうがなじみがよくて、かき氷と一緒に食べるならソフトクリームのほうが好きだったりします。
どうしてそんなことを書いてるかというと、ここのかき氷を食べたとき「あ、かき氷とアイスがケンカしてない・・・」と思ったから。思わず店主さんに聞いてみたら、「市販のバニラアイスではあるんですが、いろいろ食べてみて、あまりバニラが強くなくて、ミルクっぽいアイスにしたんですよ。そのほうが、かき氷とアイスのなじみがいいので」とのお答えをいただいたから。そのときはいわなかったけど、実は内心「そうそう!!」と膝を打つ思いでした(笑)
それにしても、なぜ柏で日光の天然氷……?
そう思って店主の池田さんに尋ねてみると、冬は日光の三ツ星氷室さんという天然氷の氷室に行って、氷づくりのお手伝いをしているのだそうです。で、その三ツ星氷室から氷を譲ってもらい、夏だけ柏で三日月氷菓店を開くことにした、とのことでした。
池田さん、かき氷屋さんを目指すにあたり、日本のあちこちでかき氷を食べ歩いて研究されたのだそうです。もともとは富山の出身なのだそうで、目標というか意識しているのは、地元・富山にある人気のかき氷屋さんなのだそう。「地元の人たちにすごく愛されてるんですよ。ああいうかき氷屋になりたいなあと思って」っておっしゃってました。
ちなみにこちらのお店、果物のシロップは月変わりです。上で書いた「天然すいか」は8月の氷。7月に出していたという桃とメロンのかき氷もいただいてしまいました。写真は桃のかき氷です。こちらもほんとに果物の味そのまま。一緒にいった友達も「おいしい〜!」と絶賛してました。
三日月氷菓店さん、とりあえず9月いっぱいはこのまま、ラーメン屋さんの軒先で昼間(夕方5時まで)営業されるそうです。「かき氷屋さんって、夏場以外は厳しいですよね? ほかのシーズンはどうするんですか?」と尋ねたら「まあ、ほかの季節は出稼ぎするとかしてがんばります」って笑ってらっしゃいました。
というわけで、柏にオープンした期待の新店。ほんっとに氷がおいしくて、レベル高いです。かき氷専業のお店ってホント大変だと思いますが、がんばってください。応援してます!