トーキョーウジキントキ(かき氷専門ブログ)

日本(と世界)のおいしいかき氷を実食&レポートするブログです。2003年スタート、2022年に「かき氷は【夏以外】がおいしいことを伝える」をコンセプトにリニューアルしました。

氷しるこ、お好きですか?:根津「芋甚」その3

「芋甚」
文京区根津2-30-4 電話 03-3821-5530 
営業時間 11:00〜19:00(L.O.18:45) 月曜定休

食べたのは・・・2008年7月
主な値段・・・・・氷しるこ450円、氷牛乳450円

上野の美術館に行った帰り道のこと。「面白かったけど疲れたな〜。かき氷食べたいけど、どこかいいところない?」とたずねられました。上野・湯島・根津界隈にはいろいろお店があるんですが、とっさに頭に浮かんだのがこのお店。トーキョーウジキントキでの登場は3回目、根津の「芋甚」です。

芋甚、大好きなんですよね〜。気取らない感じのお店で、商品はどれも安くておいしくて、接客はさっぱりして気持ちいい。下町の甘味処のお手本みたいなお店です。こういうお店が近所にあることに感謝。


カメラ持ってなかったので、携帯でパシャリ。奥に写っているのは以前もご紹介した「氷牛乳」アイスクリンみたいなさっぱり味♪)です。でも、今回の話は手前に写っている「氷しるこ」。

「氷しるこ」って、ご存知ですか? 私は大好きなんですが、あまり一般的ではないみたいで、「それ何?」とよく聞かれます。東京(の下町)の甘味処だとたいていあるメニューだから、関東ローカルな食べ物なのかな? とも思ったのですが、以前京都に行ったときも見かけたので、そういうわけでもないみたい。真相をご存知の方がいらしたら、ぜひ教えてください(願)

さて、氷しることは?という質問の答えは・・・

氷しることは、「こしあんの上に氷を載せたもの」。「氷金時」だとつぶあん、「氷しるこ」だとこしあんで、宇治としるこが対になっていることが多いです。ちなみに東京の甘味処の場合、下にあんこやシロップを入れてその上に氷をかくお店が多いので、氷金時と氷しるこもパッと見では分からないです。

……と理解していたのですが、他の方が書いている氷しるこの説明を見ると「おしるこの上に氷を載せたもの」「こしあんと白玉の上に氷をかいたもの」などとなっていることが多いんですよね。こしあんだけでなく、白玉も必須という認識が一般的なよう。そういえば以前、博多ではスムージーみたいな氷しるこにも出会ったし。


(博多「中州ぜんざい」の氷しるこ。こしあんのスムージーのような感じで、底には白玉がたっぷり入ったかき氷)

というわけで、白玉は入っていたりいなかったりする「氷しるこ」なのですが、こしあんというのは共通認識みたいです。氷しるこの場合、食べ進んである程度氷が溶けてきたところがおいしいんですよね。溶けた氷とこしあん(あれば白玉)が良い感じに混じって、本当に氷をまぜてキンキンに冷えたお汁粉のようになるのがいいのです。これは、氷との馴染みが良いこしあんならでは!粒あんではできない(つまり氷宇治ではできない)美味しさではないかと。「氷しるこって食べたことない」という方にも、「あんこはこしあんより粒あんでしょ!」という方にも、ぜひ一度おためしいただきたいなーと思う、こしあん好きの私なのでした。