トーキョーウジキントキ(かき氷専門ブログ)

日本(と世界)のおいしいかき氷を実食&レポートするブログです。2003年スタート、2022年に「かき氷は【夏以外】がおいしいことを伝える」をコンセプトにリニューアルしました。

【閉店】パリパリかき氷はお濃茶に技あり:銀座・東京羊羹「氷宇治金時」

東京羊羹
東京都中央区銀座2-2-19 電話:03-3535-6060 
営業時間:11時〜19時30分、無休

食べたのは…2006年8月
主な値段は…氷宇治金時 861円
【2011年追記:東京羊羹、閉店してしまったようです。残念です……】

ちょっと前にお引っ越しをした東京羊羹。プランタン銀座のそばにある新しい本店ビルの入り口には「東」「京」「羊」「羹」と大きな筆文字で染め抜かれた暖簾がかかっています。羊羹で有名な高級和菓子店(本煉栗羊羹一棹9450円って……)ですが、今日のお目当てはかき氷。メニューを見る前から、「今日は宇治金時!」って決めてました。だって、おいしいあずきと抹茶の味が恋しかったから。


1階は羊羹を中心に和菓子を売っており、2〜4階が喫茶になっています。昔の金貨・銀貨が飾ってあったり、壁に浮世絵が貼られていたりするあたり、さすが銀座の高級和菓子屋さん。でも、2階の喫茶コーナーは、明るい店内におしゃれな木のテーブルがセッティングされていて、雰囲気的には「和カフェ」という感じです。


宇治金時、861円。1000円オーバーが珍しくない銀座のかき氷としては、まあ普通のお値段なのではないでしょうか。

ここの氷は、なにしろぱりっぱりなんです。赤坂の松月を思い出すようなパリパリ氷です。かいている、というか、砕いている、というか。氷をカリカリと噛みながら食べ進んでいきます。



こんな感じです。ホントにパリパリ。

もう一つのポイントは、宇治(抹茶)の部分にあります。

氷の上にかかっているのが、抹茶みつではなくて、甘味の無いお濃茶そのもの、なのです。このお濃茶も、上に載っているトロリとやわらかなつぶあんもすごくおいしい。私はあまりパリパリな氷は得意ではないのだけれど、氷に負けていないおいしい抹茶&つぶあんなので、バランスがいいんですよね。

氷の横には、抹茶みつがたっぷりついてくるので、白い部分には抹茶みつをかけて食べられますが、こちらの抹茶みつは、しっかり甘いんです。つまり、氷の上にかかっている抹茶と、この抹茶みつは別物。氷だけのところにただお濃茶をかけても、甘味がなくておいしくないので、そこは別添えの甘い抹茶みつをかけて食べるわけです。あずきがあるところは、苦みもあるお濃茶と一緒に。わざわざ分けてあるところにこだわりを感じましたし、だからこそメリハリがあっておいしいと思いました。さすが!

カリカリ氷は体が冷えやすいのが難点。それはよく分かっていたので、この日は上に羽織るものを持って、ちゃんとストッキングもはいて冷えないようにして食べたのですが、それでも食べ終わる頃には口の中が冷たくなりすぎて、感覚がなくなってしまいました……サスガニコレハキツイ(^^;;

お会計は1階のお菓子カウンターでするのですが、横を見ると、大小さまざまな羊羹に混じって、どら焼きが。通常のどら焼きに加えて、喫茶で使っているぜんざい(かき氷のあずきも多分これ)を使った銀座本店限定のどら焼きも売られています。粒あん部分がとろ〜りと柔らかいので、その日のうちに食べなくてはならない、特別などら焼き。喫茶であずきの味が気に入ったら、このどら焼きも併せてどうぞ♪


入り口の、喫茶メニューを飾ってあるショーケースのところで、外国人観光客の一団が釘付けになってました。たしかにおいしそうですもんね。で、これを撮りながら「白玉付ければよかった……」とちょっぴり後悔していたワタシ(^^;;