トーキョーウジキントキ(かき氷専門ブログ)

日本(と世界)のおいしいかき氷を実食&レポートするブログです。2003年スタート、2022年に「かき氷は【夏以外】がおいしいことを伝える」をコンセプトにリニューアルしました。

氷屋さんの氷はやっぱりおいしかった:氷工房 石ばし「三色氷」

三軒茶屋の駅から国道246号線を駒沢方面へ。うどん屋さんのところの細い道をちょっと入ったところに現れるのが「氷工房石ばし」。昭和39年からやっているという、氷問屋さんです。「氷」ののれんに惹かれるようにお店の中に入ると、店先には小さなテーブルと椅子があり、そこでかき氷を食べられます。

「何にしますかー?」と笑顔で迎えてくれるのは、きれいで話し好きな奥さん。メニューはいっぱいあって目移りしましたが、「三色氷」と「マンゴ氷」を注文しました。三色氷は「赤系?青系?」と聞かれたので、赤系をチョイス。


三色氷(赤系)、300円。名前の通り、3色のシロップをかけて作ってくれます。この日はチェリー、オレンジ、レモンシロップの3色。青系の三色氷はブルーハワイ、レモン、メロンの3色だそう。

ちなみに最初はチェリーじゃなくてイチゴだったのですが、「色もきれいになるし、チェリーのほうがおいしいってお客さんが言うので」最近はチェリーをお勧めしているのだそう。おかみさんにお願いすれば、色が汚くならない範囲内でアレンジもしてくれます。

奥さんはアイデアマン(ウーマン?)で、ちょっと前、ワールドカップの時は「ワールドカップ氷」というメニューを考案・販売していたのだそうです。これはどんなものかというと、下にブルーハワイ、その上にカルピスをかけて、その上にチェリーをのせるというもの。サムライブルー&日の丸の図柄ということだと思いますが「日本が負けたらほとんど出なくなっちゃったわ、ふふふふ」と笑ってらっしゃいました。


もう一つのマンゴー氷はこんな感じ。シンプルなだけに氷のおいしさがよく分かります。

このお店に来たら、是非注目してみてほしいのが氷削り機。何十年使ってるんだろう?というような年代物なのですが、ばっちり手入れがしてあり、バリバリの現役です。注文すると、シュルシュルシュル、とこれで氷を削ってくれます。写真は下に。


たまたま次のお客さんに来ていた小さい男の子が「ティッシュペーパーみたい!」と言って大人を笑わせていましたが、薄く削られながらはらはらと落ちてくる氷は、たしかにティッシュみたい。薄くかかれた氷はしゃっきりとした佇まいですが、口に入れるとすーっと溶けていき、気持ちのいい食感です。おいしい♪


外に下がった「氷」ののれんが目印。外の風に当たりながら、氷問屋さんの軒先でいただくかき氷、とってもおいしかったです。ごちそうさまでした!

追記:石ばしさんでは一年中かき氷を食べられます。「冬に食べに来る人いますか?」と聞いたら、「そうねー、真冬にも1年に1人くらいいらっしゃるわねー」とのことでした。

氷工房 石ばし

食べログ 氷工房 石ばし