ソウルのかき氷、その1〜伝統スイーツカフェのホッとする味:ソウル「W.e.」
「W.e.」ソウル市 江南区(カンナムグ)新沙洞(シンサドン)518-8、서울시 강남구 신사동 518-8
食べたのは…2010年10月
主な値段は…「マルチグレイングラニタ」8500ウォン(約625円)
韓国のかき氷を「ピンス」といい、小豆(パッ)が入ったものが多いので「パッピンス」といいます……というのは、先日新大久保の「アイスベリー」の回に書いた通り。今回は、日本の韓国料理店で食べられるパッピンスはほとんどがアイスベリーみたいな感じ(具だくさん、ベリーのソースやあずきにコーンフレーク、ソフトクリーム)ですが、本場韓国にはもっといろんなかき氷があるみたいだよ?……という話を。
去年の秋、ソウルに行く機会がありました。私は韓国に上陸したのも初めて、ハングルは読めないし右も左も分からない状態……だったのですが、韓国通な友人たちがいろいろ連れ回してくれまして、おいしいかき氷も2回ばかり食べられたのでその話を書きたいと思います。
ソウルの南側、新沙洞(シンサドン)というおしゃれエリアにある「W.e.」というカフェで食べた「マルチグレイングラニタ」。ミスカルとあずきのかき氷です。……といっても、「ミスカルって何だ?」という話ですよね。
私も分からなくて調べたのですが、はったい粉や豆などを煎って粉状にしたもので、牛乳や水、お湯などで溶いて飲むのだそう。おそらくこのかき氷、多分、ミスカルを牛乳に溶いて凍らせて、それをかいてシャーベット状にし、その上にあんことミニ大福(みたいなの)をのせているのだと思います。あずきの甘さも控えめだし、ミスカルの部分がちょっとはったい粉やきな粉みたいな素朴な味でほんのり甘くておいしい。なるほどー、こういうパッピンスもあるのか!とびっくり。
ちなみにこのカフェは、もともとホットックがおいしいので有名なお店。ホットックもオシャレです。
ホットックというより、パンケーキみたいです。ちょっともちっとしたパンケーキみたいで、粉の味がなにしろおいしい。熱々のパンケーキの上には焼きリンゴ、隣に添えられているのはきな粉のアイスクリーム。ナッツ入りの黒蜜をかけていただきます。こちらもおいしかったなぁ。