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トーキョーウジキントキ(夏季限定かき氷専門ブログ since 2003)

おいしいかき氷を実食&レポートするブログです。夏季限定更新、2003年スタートで今年12年目。東京・名古屋を中心に、世界各地のかき氷を扱っています。2011年に旧サイトからはてなダイアリーへ、2014年さらにはてなブログへ引っ越してきました。

氷は12月24日で食べ納め――鵠沼海岸「埜庵」

関東(東京以外)のかき氷 天然氷のかき氷

夏期限定更新、が信条のトーキョーウジキントキですが、秋〜冬ならではのかき氷をいただいてきたので、こっそり更新。

2006年最初のかき氷をいただいた鵠沼海岸の「埜庵」で、今シーズン最後のかき氷をいただいてきました。ちょっと前、9月の話です。あやふやな記憶をたどりつつ書きます(メモをなくしてしまった……)。

埜庵さんについてはこのblogでも何回も書いているので、さらっとおさらい。秩父・阿佐左冷蔵の天然氷を使ったかき氷をいただける、神奈川・鵠沼海岸にあるお店です。店主の石附さんは氷のスペシャリスト。阿左美冷蔵から氷をただ分けてもらっているだけでなく、冬はご自身が秩父に行き、阿左美冷蔵のスタッフといっしょに天然氷作りをしているのです。
そんな石附さんのお店だけに、埜庵では春夏秋冬いつでもかき氷がメニューの中心。むしろ、パーフェクトなコンディションのかき氷をいただくには、真夏の繁忙期を避けることをオススメするくらいです。

ただし、真冬は石附さんが氷を作りに秩父へ行ってしまうため、年内の営業は12月24日まで……つまりあと1日です。もっと早くここで告知すればよかったんですが、ギリギリの案内になってしまい、申しわけありません。2007年の再開スケジュールは、2月から……の予定だそうなのですが、今年はなにせ暖冬。氷作りが2月まで長引くようなら、お店の再開はそれから、とのことでした。

さて、そんな埜庵さんでいただいたかき氷はというと……

strawberry shaved ice

grape shaved ice

上が「みるく杏仁いちご」(値段を失念…)、下が「天然ぶどう」600円。9月に行ったのは、“みるく杏仁いちご”を食べたかったからだったりします。これ、9月の限定氷だったんですよね。

いちごの果肉を使った……というか、いちごそのもののフルーツソース(つぶつぶが写っているのが見えますか?)が上からかかっており、なかを食べ進むと柔らかな杏仁ババロアが現れます。なんとも優しい味でおいしいっ。

天然ぶどうも味見させてもらいました。さっぱりした甘さでおいしい♪
ウェルチの100%グレープジュースにちょっと似ています。

天然ぶどうの器、みるく杏仁いちごと違うのに気付かれました?この銀食器、50人に1人だけ出してもらえるモノなのです。かき氷というと今はガラスの器が普通ですが、枕草子によれば平安貴族は銀の食器に氷をかいたものをのせ、アマチャヅルやアマヅラの甘い樹液をかけて食べた……ということに由来する、石附さんのはからいだったり。銀の器に当たった方はラッキーな50人目ということで、いいことあるかも?

orange shaved ice

こちらも9月の限定かき氷「トロピカルマンゴー」800円。マンゴーの果肉を使ったぜいたくなかき氷です。これまでこちらのお店では、いろんな種類の果物のかき氷をいただいていますが、今まで一度もハズレなし。マンゴーももちろんおいしかったです。台湾のダイナミックなマンゴーかき氷もいいけど、上品かつ果物そのものを食べてるようなこれも好き。

氷の奥に練乳が写っていますが、現在(秋以降)埜庵では手作りの練乳が付いてきます。最初は市販の練乳をベースにして味を調えた練乳を使っていたそうなのですが、「市販の練乳では、かけたときにかいた氷が沈んでしまう」ということで、今は自家製の練乳を試行錯誤しながら作っているのだそう。私は未食なのですが、ココナッツ練乳も登場して、12月現在は2種類の練乳を楽しめるのだそうです。う、いいなぁ……。

さてさて、埜庵の天然氷シリーズ、ラストの写真は宇治金時です。

greentea shaved ice

宇治金時」700円。この氷のかきかたの美しいことといったら!この写真だと、ちょっとディテールが分かりにくくて申し訳ないです。まきさんのblog「うみいぬ・やまいぬ」に掲載されている写真はもっと分かりやすいので、ぜひこちらもご参照ください。

写真では見えませんが、氷の中にはたっぷりのあんこが隠れています。かなり粒のしっかりした粒あんです。
実は私、2004年(まだ鎌倉にお店があった)にも埜庵の宇治金時をいただいているので、2年ぶりです。2004年の宇治金時の写真はこちらをどうぞ。

2004年のときはなにしろ氷そのもののおいしさにビックリしてしまい、あまり宇治金時の印象が残っていなかったり。「和三盆とか、もっとシンプルな氷のほうが好みかも」と思ったのを覚えています。2006年秋にいただいた宇治金時は、抹茶は「あ、ちゃんと点てて作った抹茶シロップだ!」と伝わるおいしさだったんですが、あずきがちょっと私の好みとは違うんですよね……。

平塚の和菓子屋さん「安栄堂」のあんこを使っているそうなんですが、固さ、甘さがちょっと氷とバランス良くないような……。煮詰めるときのとろみ具合を変えるだけでも大きく印象が変わるんじゃないかな、と素人考えでは思ったりします。あずきって、和菓子の中に入っていて常温で食べるときに比べて、氷の中に埋まっているときは固くなってしまうので。

hashed rice

実は今回、氷だけでなくてお食事メニューもいただいてきちゃいました。ハヤシライス、ト音記号が可愛い♪
ハヤシはなんとも優しい味で、ほろほろに煮込まれた具もおいしくてぱくぱくいただいちゃいました。そう、氷以外のメニューが楽しめるのも、真夏を外した埜庵ならではの特権だったりするのです。12月はビーフシチューを出しているそうですよ。大根入りだそうで、おいしそうだなぁ……。

coffee

「体が冷えたでしょう?」と、氷の後に珈琲を出していただきました。おいしくいただきましたが、でも埜庵の氷は食後もほとんど体が冷えないんですよね。不思議……。

上にも書いたように、埜庵の年内の営業は12月24日まで。年末から1月にかけては秩父で天然氷作りです。しかし心配なのが、今年の暖冬の影響。今年もちゃんと天然氷ができるといいのですが……石附さん、がんばってくださいね。応援してます!!