読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

トーキョーウジキントキ(夏季限定かき氷専門ブログ since 2003)

おいしいかき氷を実食&レポートするブログです。夏季限定更新、2003年スタートで今年12年目。東京・名古屋を中心に、世界各地のかき氷を扱っています。2011年に旧サイトからはてなダイアリーへ、2014年さらにはてなブログへ引っ越してきました。

お茶のプロの手で甦った「鈴の茶屋」のかき氷:しもきた茶苑大山「かき氷」

東京・世田谷&杉並のかき氷

しもきた茶苑大山(WEB)
東京都世田谷区北沢2-30-2 電話:03-3466-5588 
営業時間:14:00〜18:00、月曜定休

食べたのは…2006年8月
主な値段は…かき氷 600円

今年の7月に「新店・移転情報」と題したエントリでご紹介したのが、“下北沢の甘味処「鈴の茶屋」は閉店してしまったけれど、そのかき氷はバードカフェさんに引き継がれて復活しました”という話題。その後事情が変わって、現在鈴の茶屋さん直伝のかき氷を、下北沢のお茶屋さんで出している、という話を聞き、下北沢へ行ってきました。

駅からほど近いお茶屋さん「しもきた茶苑大山」。本来は日本茶喫茶なのですが、夏のあいだだけスペシャルメニューということで、今年から始められたのが「かき氷」です。種類はシンプルで、抹茶・あずき・ミルク(+みぞれ)の組み合わせです。ちょっと悩みましたが、「かき氷 抹茶・あずき」を選んでみました。600円。


出てきたかき氷を見て、思わず心の中で「おお〜!!」って叫んでしまいました。ふわっふわの氷が、山のように高く盛りつけられています。周りには濃厚な抹茶がたっぷりと回し掛けられ、そのほかにも抹茶みつが添えられています。こんなに背が高くて、しかも美しいかき氷も珍しい。


氷はかなりぎっしりと盛り込まれていて、食べるとかなりのボリュームです。食べ進むと中から丁寧に煮たあずきが固まりで現れます。

なんといっても、まわりにかかっている抹茶みつがとにかく濃厚でおいしい。苦いわけではなく(甘味は付けてありますし)、お濃茶を氷と一緒にいただいているような感覚です。お茶屋さんの抹茶みつですから、その辺の“宇治シロップ”とは天と地との差があります。周りにかかっているだけでもかなりのお茶の量です。人によっては、このかき氷を1杯食べたら夜眠れなくなってしまうのでは……と心配になってしまうくらい(笑)

作り手がとても丁寧に作っていることが、食べているこちらに伝わってくるようなかき氷です。ふわふわでしかもボリュームたっぷりな雪の山に、上質な抹茶。うわ〜、おいしい……(感涙)


店内の片側の壁には茶器が、そして逆側の壁にはものすごい数のトロフィーが飾ってあります。店主の大山さんは、茶審査技術競技……つまり、日本茶の聞き茶を競う大会の常連入賞者。ご本人だけでなく、お父さんも弟さんも多数入賞経験アリ、というお茶一家で、いわばお茶のプロ中のプロなのです。お茶のプロの大山さんが、なぜかき氷を作ることになったのか、お話を伺ってきました。

残念ながら私は行ったことがないのですが、下北沢の鈴の茶屋は、とても人気のある甘味処で、夏のかき氷も常連がたくさんいる人気の逸品でした。しかし鈴の茶屋は惜しまれながら閉店し、女将のかき氷は「幻のかき氷」となってしまったのです。

トーキョーウジキントキに鈴の茶屋の女将ご本人から書き込みがあったように、その後今年の6月より、下北沢の 「バードカフェ」で女将の指導のもと、鈴の茶屋直伝のかき氷が復活することになりました。ところがさらにその後、別の場所で女将自らの手で、「あまづらや」という名で鈴の茶屋のかき氷を再度販売することになった……のですが、行き違いがあって、ものの数日で閉めてしまったそうなのです。

このまま鈴の茶屋のかき氷は消えてしまうのか、と思ったのですが、そこで女将が白羽の矢を立てたのが、よくお茶を飲みに行っていた、しもきた茶苑大山の大山さん。「あまづらやで使う予定だった機材を譲ります。レシピも教えるので、私のかき氷を引き継ぎませんか」ということで、しもきた茶苑大山で鈴の茶屋のかき氷が復活したのです。

そんなわけで、7月から突然かき氷を販売することになった大山さんは、女将の指導のもと、2週間特訓をうけたそうです。氷のかきかた、盛りつけ方、小豆の煮方などなど……。氷のかき方も、十勝産の小豆をキビ砂糖で煮る作り方も、すべて鈴の茶屋直伝レシピだそうですが、1つだけ変わったのが抹茶。「せっかくお茶屋さんでやっているんだから、もっと抹茶を楽しんでもらおう」ということで、鈴の茶屋時代の倍以上の抹茶を使っているのだそうです。

今はなにしろ、鈴の茶屋のかき氷を再現することに注力しているそうですが、女将からは「お茶屋さんならではの新しいメニューも作ってください」と宿題をだされているそう。きっと来年以降の話だと思いますが、お茶屋さんならではのオリジナルかき氷、楽しみです。「私はお茶屋なので、製菓の技術はないから」……と、大山さんは謙遜されてましたが、今年初めて食べた氷の中ではもっとも印象深い、おいしいかき氷でした(まだ9月になったばかりですけど)。


しもきた茶苑の外観。1階は茶葉の販売、2階は喫茶になっています。2階は建物の横に回って上がるようになっています。

かき氷が終わったら、通常の日本茶メニューに戻るそうです。オススメは、40℃とかなり低い温度でじっくり抽出する玉露。お店の方がつきっきりで5煎まで淹れてくれた上、最後は開いたお茶の葉を食べるところまでセットということで、今からかき氷シーズン終了後が気になっていたりします←お茶好き

なお、かき氷は9月いっぱいは販売する(もしかして10月中旬くらいまでやるかも?)そうです。ただ、9月はお店の営業時間が変則的だったり、臨時休業があったりするそうなので、Webサイトで営業日を必ず確認してからでかけてくださいね。

しもきた茶苑大山

食べログしもきた茶苑大山