トーキョーウジキントキ(かき氷専門ブログ)

日本(と世界)のおいしいかき氷を実食&レポートするブログです。2003年スタート、2022年に「かき氷は【夏以外】がおいしいことを伝える」をコンセプトにリニューアルしました。

雪くまめぐり2006(3):雪の上に桜の花びらを「慈げん」

慈げん
埼玉県熊谷市仲町45  電話:048-526-1719 
営業時間:11時〜20時

食べたのは…2006年8月
主な値段は…雪桜ミルクあずき 570円

今回ご紹介するのは「慈げん」というお店。「マーガレット」「フレンズ」が入っている八木橋百貨店のすぐ裏、熊谷寺のお隣にあります。

熊谷やとなりの行田市では「フライ」という食べ物があるのですが、そのフライとかき氷のメニューが充実しているお店です。せっかくなのでフライも食べてみました。その話はこちらでどうぞ。

「雪くま」の町おこし企画では、各店がオリジナルのシロップを考えているのがポイントなのですが、こちらのお店では「雪桜」「粒々雪いちご」「雪あめ」「綿雪Cocoa」「雪茶(抹茶みつ)」「三色三食」といろいろな種類のかき氷を出しています。迷った末選んだのは……


「雪桜ミルクあずき」570円。シロップは別添えで、自分でかけるようになっています。桜のシロップをかけたところをアップで撮ってみたました。桜の花びらが入っているんですが、見えますか?

「氷が溶けやすいので、何回かに分けてかけてくださいね」ということで、こんな感じで出てきます。


ここの氷は、かなりきめ細かくかいてあっておいしいです。食感としては、ふわふわというよりシャリッとした感じ。暑いときにはもっとおいしいんだろうなあ。「桜ソフトクリーム」とか「桜風味チョコレート」とか、たまに桜味のお菓子がありますよね。あれをもっと上品にしたようなお味です。ん、桜+ミルク味っておいしい〜。

お店の方に聞いたところ、熊谷は春の桜も有名なので、それをイメージして桜みつを考案したとのこと。桜シロップに入っているのは、金沢の八重桜の花びらなのだそうです。食べ進めると、氷の下から桜の葉の塩漬け(桜餅をクルッと巻いてある、あれです)が1枚出てきます。芸が細かい♪

とてもおいしいかき氷でしたが、ちょっぴり気になった点も。

ここのあずき、粒が大きくて“あんこ”というよりはまさに“あずき”なんです。ゆで方もちょっと固めで、小豆の粒の形がしっかり残っているもの。で、氷と桜とミルクが口の中でスッと溶けていくのに対して、食感的にあずきだけ浮いてるんですよね……。食べていると桜餅を思い出させるかき氷ですし、こしあんのほうが合うんじゃないかなあ、などと思いました。つぶあんだとしても、もうちょっと粒が細かくてトロッとしていると、もっとおいしいのではないかなあと。

あと、これは私じゃなくて友達のコメントなのですが、「シロップが味が濃いので、かかっているところは味が濃いし、かかっていないところは味がしない」と気にしていました。たしかに、味が濃いというかとろみが強い&花びらが固まりになっているので、桜の花びらがかかったところはシロップがたくさんかかって味が濃いんですが、まんべんなくかけるのが難しいとは私も思いました。付いてくる濃いシロップとは別に、先にもうちょっと濃度の低い桜シロップが全体にかかっていると、もっとおいしくいただけるかも……。


今回「雪くま」を5軒のお店で食べたのですが、その中ではここのお店の雪くまが一番おいしかったです。氷が一番きめ細かく、口溶けがよかったのもここ。イチゴやココアなど、ほかのシロップも気になります。ほかのも食べてみればよかったなあ……。熊谷で雪くまめぐりをするときは、慈げんさん、オススメです。

※慈げんさんの隣はシナモンロール屋さん。店内でいただければベストなのですが、時間がないときはお土産で買って帰ってもおいしいです

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