トーキョーウジキントキ(かき氷専門ブログ)

日本(と世界)のおいしいかき氷を実食&レポートするブログです。2003年スタート、2022年に「かき氷は【夏以外】がおいしいことを伝える」をコンセプトにリニューアルしました。

老舗和菓子店の意地を感じる美味:新宿「花園饅頭」

「花園饅頭」
東京都新宿区新宿5-16-15(WEB)
TEL:03-3352-4651(代) 営業時間:11:00〜19:00(月〜金)、〜18:00(土日祝) 年中無休

食べたのは…2003年9月
主な値段は…氷宇治金時(900円)+白玉トッピング(100円)

 新宿・花園神社のそばにある、老舗和菓子屋さん「花園饅頭」のかき氷です。お店の名前をとった「花園饅頭」というおまんじゅうや、ぬれ甘納豆が名物です。新宿本店には併設の茶房があり、かき氷は今まで食べたことがなかったんですが、夏になると「氷」ののぼりがはためいているのが気になっていたので、今回初めて食べてみました。


 席につくと、礼儀正しい女性店員さんが、まず冷たい麦茶とぬれ甘納豆を出してくれます。ようじで数粒つまみながらメニューを注文。白玉のトッピング、アイス(バニラか抹茶)のトッピングはそれぞれ100円追加です。


 しばらくすると、お水と一緒に宇治金時が運ばれてきました。
 サイズはかなり大きめです。中の大、または大の小ってところでしょうか。ここの氷はちょっとかきかたが印象的。細かいか粗いかときかれれば、粗くかいてある部類に入るのですが、喫茶店の「フラッペ」の類とは全く別モノ。刃が氷を削り取ったエッジが鋭角に立っていて、口どけも気持ちいいものです。こういうかきかたもあるんですねえ…。ふわふわ氷ではないけれど、浅草の初音茶屋にある意味近いものを感じます。

 氷の上にはつぶあんがかけられ、その下には氷、少し透けるように抹茶シロップがかかっています。粒あんはとろりと柔らかでおいしいし、抹茶もものすごく濃厚というわけではないのですが、ちゃんとした抹茶で、量少なめながら非常においしい。氷の下にも粒あんが潜んでいます。

 トッピングした白玉も、非常に上手にゆでてあっておいしかったです。適度な柔らかさで、ムチムチした舌触り。うう、これはウマヒ。。。食後に熱いお茶をだしてもらえるのもうれしいものです。

 氷の部分が多いので、最初こそ「味がしない部分が多いなぁ」と思いながら食べたのですが、上手にかいてあるので、氷が舌に溶ける感覚もまた楽しい感じ。食べ進むと、宇治、粒あんともに量もバランスよくなってきて、甘すぎることもなく、とてもおいしくいただけました。最初値段を見たときに「宇治金時に白玉を足すと1000円かぁ、ちょっと高いなぁ」と思いましたが、食べ応え、味ともに非常に満足できるものでした。

最後に氷いちご、アイス載せの写真も。

これがまた、うっとりするくらいおいしかったのでした…新宿駅からはちょっと遠いけど、行く価値あり!の名店です。