たい焼き屋さんが夏場だけ出すかき氷が本気すぎる……!「たいやき そら」~吉祥寺でかき氷がおいしいお店(4)
たいやき そら
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町3-10-3 営業時間:11時半~18時、火・水曜休み
食べたのは……2018年8月
吉祥寺でおいしいかき氷が食べられるお店シリーズ。全4回の最後にご紹介するのは、 「吉祥寺で一番美味しいかき氷」と推す人も多い「たいやきや そら」さん。名前の通り、たい焼き屋さんが夏場だけ提供するかき氷です。2年越し、4回目の挑戦でわたしもようやくいただくことができました!地元民の友人に予約してもらったおかげです。ありがとうありがとう(涙)
今回は3人で五種類のかき氷をいただきました。
まずは、生いちごミルクDX、1150円。デラックス(DX)氷にはあずきと白玉が別皿でついてきます。さすが鯛焼き屋さん、あずきめっちゃおいしい!白玉ももちもち!
いちごシロップは色も薄めで一見控えめにかかっているように見えますが、食べてみると甘酸っぱくてちょうどいいお味。お、おーいしーーーい!!!いちごシロップ別添えで、よく見たらすごくたっぷり入っています。
あずきをスプーンですくって、そこにいちごシロップをかけるとさらに美味。
次の宇治抹茶ミルク金時フロマージュ(1300円)も、めっちゃくちゃ美味しかった。濃厚な抹茶シロップにフロマージュクリームがすごく合ってます。あられのカリカリもいい案配で、全体的にものすごくバランスがいい…!中にもクリームやあずきが忍ばせてあって、見た目のサイズより食べ応えあり。
抹茶のかき氷って難しくて、濃すぎて苦かったり、逆に薄くてあずきに風味が負けてしまうものが多い中、この抹茶氷は本当に絶妙なバランス。いやぁ、これだけ美味しい宇治金時、なかなかないですよ。すばらしい。
お次はマスカット……?とみせかけて「なしとすもも」1200円。白いところは素氷ではなく、梨のシロップがかかっており、中&別添えですももシロップが。梨はあっさりした甘さで、まさに梨を食べているよう。さらに美味しいのがすもも!甘酸っぱくて食べてると自然とニコニコ笑顔になってしまうようなシロップです。ちなみに、上に散らしてあるのは岡山県産のシャインマスカット。
「THE生プルーン」1000円。長野県産の生プルーンを、そのまま果実感の強い(加熱控えめなのかな)シロップに仕立てたかき氷です。プルーンのかき氷って珍しいですよね~。
すごく酸っぱいとかすごく甘いとかじゃないので表現が難しいんですが、「プルーンってこういう味なんだ、目立った特徴はないけどおいしいな」と思ったかき氷。中にチーズクリームが入っていて、それと合わせて食べるとさらにおいしい。酸味が強いわけではないのにクリームとあわせるとコクが増すという、フルーツとしては珍しい感じの味でおいしかったです。面白いなぁ~。
ラストは「まるごとピオーネヨーグルトミルク」1100円。暗い中であわてて撮ったらぶれてしまいました。スミマセン。
ピオーネの味をそのまま凝縮したようなシロップで、おいしい!上にむいたピオーネが載ってますが、中にも二つ割りのぶどうがしっかり入っています。見かけ以上に、ぶどうのおいしさを堪能できるかき氷。さっきのプルーンもそうでしたが、「果物+クリーム」がこれも予想以上のマッチング。さっぱりしつつも適度な食べ応えで、見かけ以上の満足感がありました。
以上5つ、どれもめちゃくちゃおいしかった~!!!たい焼き屋さんだから、あんこモノはおいしいだろうと思っていましたが、宇治金時+フロマージュの完成度にも舌を巻いたし、予想外に果物系かき氷が充実していてすばらしいです。はぁおいしかった……(思い出してうっとりしている)
こちら席数が少ないかつ非常に人気なので、朝予約ボードが出るのでそこに書き込んでおき、あとでその時間にもう一回来る、というシステム。わりと早めのタイミングでかき氷は終わってしまうのですが、今シーズンなんとかもう一回食べに行きたいと熱望しています。
以上、吉祥寺で「ここはおいしい」と思った四店をご紹介しました。吉祥寺、実はかき氷食べられるお店がけっこうたくさんあるんですよね。このほかにも「ここはイチオシ」というところがあったらぜひ教えてください。
吉祥寺シリーズ、過去3回はこちらから。
続きを読む駅近で、紅茶専門店の紅茶を使ったかき氷が食べられる「コロモチャヤ(Coromo_cya_ya)」~吉祥寺でかき氷がおいしいお店(2)
コロモチャヤ(Coromo_cya_ya)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目8−11 東山ビル 電話:0422-26-5889 営業:11時~19時(LO18時)、火曜休
食べたのは……2018年4月
今年は、特定エリアのおいしいかき氷のお店をまとめてご紹介する試みをやってみようかなと思っています。前回は湯島(+本郷)のかき氷屋さんをまとめてご紹介したので、ここから数回は吉祥寺でおいしいかき氷が食べられるお店を。
ご紹介したいお店は4店あって、一つは以前書いた「Cafe Lumiere(カフェ・ルミエール)」 。通年で“焼き氷”が食べられる、とても珍しいお店です。
2店目にご紹介するのは「コロモチャヤ(Coromo_cya_ya)」さん。雑貨店併設のおしゃれなカフェなんですが、併設のカフェがとってもすてきでかき氷もおいしいのです。なんといっても、紅茶専門店 TEEJの紅茶を使った、おいしい紅茶のかき氷が食べられるのが魅力。
最初の写真は、「アールグレイミルク」1300円。ふわっと柔らかくかいた氷に、しっかりと紅茶のおいしさが伝わるシロップがたっぷりかかり、紅茶好きもなっとくの紅茶氷。おいしーい。
かき氷には温かい紅茶がセット(もちろんこれもTEEJのもの。+50円でアイスティに変更可)になっており、とっても紅茶推しなんです。メニュー、こんな感じ。
わたし、TEEJの紅茶は好きでときどき買って家でも飲んでるんですよね。なので、そのTEEJの紅茶をつかったかき氷が提供されていると知って内心かなーりテンションが上がったのでした(笑)。アールグレイミルク以外の紅茶のかき氷も食べたいなぁ。
今回はかき氷を食べたのでセットの紅茶しか飲まなかったんですが、通常は紅茶がポットサービスなほか、マグカップで出てくるミルクティやチャイ、アレンジティーなども楽しめるので、「自分はかき氷を食べたいけど、友達はイヤだと言ってる」みたいなときにも入りやすいお店。吉祥寺の駅からも近いので、覚えておくと良いですよ!
レジ横にあったケーキ類(タルトとキッシュ)もおいしそうでした。
紅茶のかき氷がおいしいお店というと、なんといっても宮崎台の「ティーハウスマユール」を思い出すんですが、私の家からは遠いし行列必至なので、そうそうしょっちゅう行けないんですよね。
紅茶好きさん、吉祥寺に用事があるときはぜひ行ってみてください。次回は、吉祥寺のかき氷専門店を紹介します。
吉祥寺でかき氷がおいしいお店(1)はこちら ↓
続きを読む「焼き氷」って何?と思うあなたはGO!「Cafe Lumiere(カフェ・ルミエール)」~吉祥寺でかき氷がおいしいお店(1)
Cafe Lumiere 吉祥寺
住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目2−2 東山ビル 電話:0422-48-2121 営業:12時~18時、月曜休
食べたのは……2018年4月
先週は急に気温がさがって、5月と思えない涼しさでびっくりしましたね!5月としては25年ぶり、米不足で国産米が消えた1993年以来の寒さだったらしいですよ……。というわけで、そんな寒いときにもおいしい、“温かい”かき氷の話を。
「焼き氷」というかき氷があることをご存じでしょうか。かき氷なのに火が付いて燃えてる、焼けてるんです。作り方は、かき氷の周りにメレンゲを塗り、そこに洋酒を掛けて火を付ける、というのが基本。
私の記憶で一番古いのは、10年くらい前の埜庵。たまーーーに、真冬でお客さんが少ない時期に出していました。SNSで他の方の写真を見てすごく気になっていたのですが、残念ながら私自身は未食です。
その次は朝ドラ「ごちそうさん」(2013年)。劇中、「焼氷」(やきごおり)というスイーツが出てきます。高畑充希さんが歌う"焼氷アリマスの歌"も印象的でした。この年にドラマの舞台になった大阪で、焼き氷を出す店が登場したんです。新世界の「DEN・EN」というお店。私も翌年、大阪に行ったときにお店の前まで行ってみたのですが、売り切れだったか閉店時間だったか、何かの理由で食べられず。
それからしばらくして、なんと焼き氷をメインメニューに据えるお店が東京に登場しました。それが、吉祥寺の駅近にある「カフェ・ルミエール」。焼き氷を目当てに何回か行ったのですが、貸し切りだったり、混んでいて断念したりと運が悪くて食べられず……だったのです。先日、三度目の訪問でようやく焼き氷を初体験できました!焼き氷の存在を知ってからおそらく10年以上。念願の対面です(笑)。で、そのカフェ・ルミエールで食べた初めての焼き氷の写真が、これ。
オーダーしたあとに厨房を眺めていると、まずはかき氷をかき、できあがったかき氷の周りにメレンゲを塗り、バーナーであぶります。ここまでは厨房の作業です(動画)。
周りを炙ったかき氷を客席に持って来て、お客の目の前でフランベして仕上げます。これは楽しい……!
焼けてるの、伝わります……?
さて、食べてみた感想なんですが……「これ、おいしいじゃないですか!」
焼いたメレンゲ+キャラメル+氷の組み合わせが意外と美味しくて驚き。イチゴシロップもやや薄味ながらかき氷とは合っていました。食べ始めは「意外と氷が溶けてないかな?」と思ったのですが、さすがに無理ですね。食べ進むと、下の方はビチャビチャになっておりました。私はまあまあかき氷を食べるのが速いので、普段は「かき氷はストロー使わず食べる、食べ終わる前に大量に溶けちゃうのは野暮」と思ってるんですが、ここの焼き氷は最後、珍しくストローを使いました。
そんなわけで、10年越しの願いがかなってようやく食べられた焼き氷、面白いし美味しかったです。他の焼き氷も食べてみたいなぁ。なお、普通のかき氷よりも作るのに時間がかかるので、オーダーする際は時間に余裕をもって頼みましょう。
そうそう、このお店の焼き氷以外にも"温かいかき氷"を食べる機会があったので、その話も今度書きますね。
いちじくチーズはちみつあいがけの魅力に抗えない!:四谷三丁目「かき氷Ryan(ライアン)」
かき氷Ryan(Twitter / Instagram)
東京都新宿区荒木町7 野崎ビル1F 電話:なし
営業時間:12時~17時、月木+不定休
食べたのは…2014年10月、2015年9月10月、2016年7月8月9月10月、2017年8月
主な値段は…いちじくチーズはちみつ800+桃800=相がけ1100円(2017年)、イチジクチーズハチミツ800、黒蜜きなこ金時700、マサラチャイ700ほか
今年のトーキョーウジキントキ、そういえば全然東京のかき氷の話を書いてなかったな……と思ったので、今回はわたしayanoがリピートして、何度も食べてるかき氷の話をしようと思います。
かき氷写真を整理しながら「2016年の夏、一番食べたかき氷ってどこだろう?」と考えてみたところ……ここでした!四谷三丁目「かき氷Ryan(ライアン)」。つい先日食べた、「いちじくチーズはちみつ+桃」の写真がこちら。どどーん♪
四ッ谷の「Ryan(ライアン)」は夏の間だけ、バーを間借りして昼間だけ営業しているお店です。わたしが初訪問したのは、2014年の秋でした。初めて行ったときは店の場所が分からず、道に迷って路地裏をグルグル歩き回ったっけ……その後何度も通った結果、いまはサクッと行けるようになりました。丸ノ内線・四谷三丁目駅から数分歩けばつきます。
こちらはかき氷の種類がかなりたくさんあり、どれも美味しいので毎回迷うのですが、+ 200円すると2種類のシロップを“あいがけ”をしてくれるのがいいところ。かき氷自体のサイズもかなり大きいので、あいがけで2種類の味を楽しむことをお勧めします。
いちじくチーズはちみつと、ブルーベリーチーズタルトのあいがけ。かき氷だけど、パフェみたいにこってり濃厚で食べ応えのあるかき氷です(実際、わたしのある日のお昼ごはんです、これ)
この日も左はブルーベリーチーズタルトですが、右側が「八宝ほうじ茶蜜」。豆や芋などいろいろな種類の具が入ったほうじ茶蜜です。秋の氷なので、今年ももう少ししたら登場するんじゃないかな、と。
マサラチャイと桃のあいがけ。マサラチャイはシナモンとカルダモンの風味が主役で、ミルク分少ないチャイ氷。桃も甘さ控えめサッパリで美味。
初めて行ったのは2014年の10月。営業最終日に滑り込んだのでした。懐かしいなあ~。ベリーベリー、600円。今とはルックスも違いますね。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
上述の通り、2016年の夏にハマって、Ryanに何度も食べに行きました。私の勤務先から1時間で行って帰ってこられるありがたさもあり、お昼ごはん代わりに何度もリピート。おいしくって、サイズが大きくて、迷ったらあいがけで2種類氷が食べられて、氷のかきかたや温度管理も上手で……でも、こんなにハマった一番の理由は多分、"いちじくチーズはちみつ"の魅力にやられてしまったから。
「いちじくチーズはちみつ」のかき氷。思いのほか甘くなく、チーズの味が濃厚なかき氷です。とろんとしたイチジクはさっぱり味。濃厚なチーズの上には香りの良い粗挽きの黒胡椒がたっぷりとかかっており、まるでイタリアンのデザートのようなかき氷なんです。私はいつもそのままオーダーするんですが、「チーズ少なめで」というオーダーも時々見かけます。より、いちじくの味を楽しみない人はそういうオーダーもいいかもしれませんね。
いろいろな種類のシロップがあるRyanですが、中でも特に私がハマっているのは……
- いちじくチーズはちみつ
- マサラチャイ
- 黒蜜きなこ金時
この3種類。大抵、この3種類+そのとき気になった氷のあいがけか、この3種類の中で2種類のあいがけを食べている気がします。
「マサラチャイ」はスパイスがガッツリ効いたかき氷。紅茶専門店がつくるチャイ系かき氷とも違うアプローチで、すごく好きなんです。また、「黒蜜きなこ金時」は、香ばしいきな粉と、コクのある黒蜜がいい組み合わせ。ふっくら大粒の小豆は甘すぎず、他のお店のきなこかき氷と比べてた中でも、かなりおいしいと思います。
今年(2017年)は「低糖質かき氷」という新メニューも登場したのですが(そして、かき氷ブロガー的には新メニューは積極的に試すべき、と頭では分かっているのですが)、低糖質かき氷はサイズが小さめって書いてあるんですよね。どうしても、おいしいかき氷をたっぷりいっぱい食べたくて、つい普通サイズメニューから選んでしまう……。
というわけで、とりとめなく紹介してきた「かき氷Ryan」。そうそう、Ryanと言えばもう一つ、いつもBGMに素敵なセンスの良いポップスがかかっているのもお気に入りな点。三軒茶屋のバンパクさんもそうなんですが、かき氷を食べながらのBGMも毎回楽しみなのです。私が行くときは、キリンジ、やくしまるえつこがかかっている率が多いような。いつか私の大好きな歌い手さんの歌がかからないかな……なんて、妄想しながらかき氷を食べているのでした。今年もおそらく10月くらいまでの営業だと思うので、悔いが残らないようにあと数か月、通いたいと思います。
「たいやきや」から「甘味」に名が変わってもおいしさはそのまま:国立「甘味ゆい」
「甘味ゆい」
東京都国立市西2-19-12
TEL:042-505-6210 営業時間:11:00-18:00、火曜休
食べたのは…2016年6月
主な値段は…なつみ(広島)700円、メロンミルク(茨城)700円、きな粉と小豆 730円
冬の間はだんなさまがたい焼き屋さんを、奥様がパン屋さんを営んでいて、夏になるとかき氷屋さんになるという国立の「たいやきやゆいのかき氷」が、今年(2016年)から名前を「甘味ゆい」と改めてリスタートしました。5月11日オープン。かき氷の他に、あんみつや白玉といった甘味も食べられるお店になっています。
たいやきやゆいさんといえば、2014年に「カルダモンのかき氷!」と衝撃を受けたお店です。暑くなる前に今年も食べにいってみよう……ということで、さっそく行ってきました。
なつみ(広島)700円。甘さ控えめで酸味もまろやかなんだけどとってもフレッシュなみかん味。果物そのまんま、でも果物そのまま食べるよりおいしい!丁寧に作ってることが伝わってきます。
メロンミルク(茨城)700円。ジューシーなメロンとミルクを合わせた上品な甘さのシロップがたっぷりかかり、くりぬいたメロン果肉がポコポコと。はぁぁ~、幸せ~。
きな粉と小豆、730円。たい焼き屋さんなのにあんこを食べずに帰れない!というわけでこれを。多分たい焼き用とは違う硬さで煮てある、大粒のころんころんした豆がとても美味。美しいなあ、美味しいなあ。
「甘味ゆい」なので、かき氷以外の甘味も充実!他の人が食べてたあんみつ、すっごくおいしそうだった……。かき氷に載ってたあのあずきを使った他のメニューも食べてみたいと思いつつ、次もまたかき氷を食べてしまいそうだなあ、と葛藤しながら国立まで歩いたのでした。
ゆいさん、小さなお店なので夏場はけっこう並びます。時間に余裕を持って行きましょう!前に紹介したときの記事はこちら。
【お知らせ】2015秋~2016春までに食べたおいしいかき氷を、種類別にまとめたかき氷まとめ記事を3本公開しています。通年営業店の参考にもなると思うので、保存版としてぜひご覧下さい。
散る桜を惜しんで、桜氷についてのまとめと考察(2015-2016 秋冬春のかき氷 Vol.1)
どうも皆様ご無沙汰しております。トーキョーウジキントキ東京担当のayanoです。
オープン以来ずっと「夏の間だけ期間限定更新」という形で長年やってきた当サイトですが、昨今は夏以外のかき氷も増えてきたこと、かき氷を食べる機会は増えているのに私の更新頻度は全くもって上がらないことが前々からずーっと気になっておりました。
夏季限定ブログですが、夏以外のかき氷のおいしさをお伝えしたい!
私の更新頻度の低さはもうどうしようもないとしても(スミマセン……)昨今は真面目に更新しているかき氷サイトもいっぱいあるし、夏以外にかき氷を食べるようなかき氷好きさん*1は今時Twitterで情報収集するだろうから別にブログの情報は要らないよね、という気もするのですが、とはいえ、秋~冬~春ならではのかき氷のおいしさをもっと広く知っていただきたい!と思い立ち、まとめページを作ってみることにしました。というわけでしばらくのあいだ、「2015~2016年 秋冬春のかき氷」と題したシリーズで更新してみようと思います。ここに出てくるお店は(ほぼ)一年中かき氷を出しているお店なので、そういうリスト代わりにも使っていただければうれしいな、と。あと、私がおいしいと思うお店しか紹介しないというルールで行ってみようと思います。
まず第一回目は、2016年の「桜氷」をまとめてみました。春ならではのかき氷です。桜は散ってしまったけれど、春気分を満喫してください!
桜は散ってしまったけど、桜氷まとめ
●ねいろ屋(東京・荻窪)
フワッフワの氷にはかない甘さの桜シロップ。上から溶かしバター?がかかって甘じょっぱいというかき氷。そんなに小さくはないんだけど、美味しすぎてあっという間に食べ終わっちゃった。
食べる前は「かき氷にバター?」と思っていたんだけど、食べてみると不思議と違和感なし。上にも書いたとおり、桜シロップの甘さとバターのコク、適度な塩っ気がたまらなくバランスがよくて本当においしかったです。さすが。(2016年春)
★ねいろ屋についての過去記事はこちら。
●いちょうの木(東京・北品川)
北品川の甘味処「いちょうの木」。こちらのお店のかき氷はかなりの個性派で、私、大好きなんです。決まったメニューもあるんですが、好きな具材を3種類選んでかき氷を作ってもらえるのが楽しい。で、みんなが完全オリジナルだと大変なので、オススメの組み合わせのメニューもあるよ、という具合。
そんなこちらでもこの春、桜かき氷(として成立する組み合わせ)を出していました。その名もなんと「麻子さんの桜ミルフィーユ」! かき氷が主食、『マツコの知らない世界』のかき氷の回にも出演していた原田麻子さんの名前入りメニューなんですよ。すごい(笑)。
さてその麻子さんの桜ミルフィーユ。桜あんとパイと生クリームとカスタードとチェリーシロップと…と賑やかでパフェみたいなかき氷です。私の場合、大きいパフェは食べきれないのですが、パフェじゃなくてかき氷なら余裕。面白くって美味しいかき氷です。楽しい~。
ちなみに麻子さんの他にかき氷メニューにもう1人お名前が出ていたのが、なぎら健壱さん。なぎらさんのかき氷は紹興酒入りでした。こちらも食べてみたいな~。(2016年春)
★いちょうの木についての過去記事は、こちら。
●厨菓子くろぎ(東京・本郷三丁目)
東京大学の春日門入ってすぐ、東大の敷地内という変わったロケーションにある素敵なお店「厨 菓子 くろぎ」。くろぎという湯島の有名な割烹があるんですが、その甘味部門のお店です。外観も素敵、出してる和菓子も素敵、コーヒーは猿田彦珈琲、というお店です。テラス席もすごくいい! お値段高めなせいか(後述)、特殊な立地のせいなのか、おいしいかき氷が食べられるお店としてはほとんど混んでいないのもありがたい。
お店自体も新しいのですが、2015年夏?秋?から始めたかき氷が評判なんです。醤油が効いてたり、ちょっと面白い方向に狙った味がこちらの特徴。初めて行った時よりも、二度目、三度目と行くたびにおいしくなっていてさすがだな、と思います。またサイズもかなり大きめで食べ応えがあります。
こちらの「かき氷 さくら」は3月の限定氷として提供されていたもの。クリームチーズが入ってるのかな? 結構塩気の効いた、桜餅味なんだけどクリーミーなもったりソースがかき氷の上にかかっており、さらにそこにお好みで黒蜜をかける、という面白い組立て。これ、好きだわ~。桜クリームだけで食べてもおいしいし、素氷の部分に黒蜜をかけてもおいしいです。(私の好みとしては両方を合わさないで別々に食べたほうがおいしく感じました)
ちなみにお値段1400円、珈琲とセットだと2200円。正直高いですが、でもその値打ちはあると思うかき氷です。(2016年春)
☆厨 菓子くろぎ(WEB) 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス春日門側 ダイワユビキタス学術研究館1階 03-5802-5577
●かき氷喫茶 バンパク(東京・三軒茶屋)
トーキョーウジキントキで2015年最後に紹介したお店、「かき氷喫茶 バンパク」。記事掲載後に移転されて、その後初訪問したときに食べたのがこの「桜小町」です。
桜小町、900円。糖みつベースなのかな。シロップのチェリーっぽい後味、マスカットと白あんの組み合わせも珍しい。桜のかき氷はクリーム系や甘酒と合わせるお店が多い中、こういうさっぱり系は珍しい。クリーム系のかき氷はどうもね、という方にもオススメのルックスも味も可愛らしいかき氷です。おいしかった!(2016年春)
★かき氷喫茶 バンパクについての記事は、こちら。リンク先に書いてある住所、移転後の新しいものに修正しました。
●みなと屋(東京・笹塚)
ここまで紹介したのは全部2016年春に食べたかき氷なんですが、2015年春に食べた桜のかき氷も紹介させてください!
笹塚の「みなと屋」、たこ焼き&明石焼のお店なのですがぐんぐんかき氷がおいしくなってすっかりかき氷の有名店になってしまった、というお店です。
私が伺ったのは2015年の4月。この時は「桜あんミルク」と「山梨甘酒 五味麹」と迷った結果、「桜甘酒」(800円)にしたのでした。食べてみると……おお、桜餅+甘酒の味だ~!(当たり前です)甘酒ベースのソースの中に桜餅の葉っぱがたっぷり刻んで混ぜてあり適度な塩気。トップには塩漬けの桜の花が載った、見た目も春らしいかき氷でした。
●浅草浪花家(東京・浅草)
こちらも2015年春に食べた桜氷。浅草浪花家「さくらほわいと」750円。
なんだか山盛りのごはんみたいなビジュアルですが、もちろん違います、かき氷です。
浪花家さんの「ほわいと」とは、豆乳を凍らせた氷をかいたもの。こちらは桜豆乳を凍らせた氷を削っていたのだと思います。台湾の「シェーホワピン」のように味付け氷は独特のふわふわ感があるんですが、この氷は本当にふわふわでパウダースノーのよう。さらに桜の葉の塩漬け入りの豆乳シロップ(多分)がかかり、白あんとこしあんが別添えで楽しめるという贅沢きわまりないかき氷。こちらは鯛焼き屋さんなのでつぶあんがおいしいことは以前から知っていたのですが、これを食べて初めて私は「浪花家さんのこしあん、めっちゃおいしい……!」と開眼したのでした。
●ティーハウスマユール(神奈川・宮崎台)
最後に一つだけ、2014年春に食べた桜のかき氷を紹介させてください。宮崎台のティーハウスマユールで食べた「さくらスペシャル」810円。
この時「さくら」と「さくらスペシャル」があり、スペシャルには求肥が入っていました。桜の塩漬けを刻んで混ぜた氷の中にはほんのり桃色の白餡が潜んでいます。桜餅をかき氷に、しかも上品に仕立てるとこうなる、というお手本のようなかき氷。メモを見返すと「今年はいろんな所で桜のかき氷 を食べたけど、桜餅っぽさではこれが一番かなぁ」と書いてあり、かなりおいしかったようです。
★ティーハウスマユールについての過去記事はこちら。
桜のかき氷について、まとめ
というわけで、以下の7軒で2014~2016年に食べた桜のかき氷をまとめて紹介してみました。どのお店もとてもおいしいかき氷が食べられるお店です。
- ねいろ屋
- いちょうの木
- 厨菓子くろぎ
- かき氷喫茶 バンパク
- みなと屋
- 浅草浪花家
- ティーハウスマユール
改めて振り返ってみて気付いたのは、まず私が桜のかき氷をあちこちで食べたのが2014年が初めてだったということ。これは、通年でかき氷を出すお店がぐっと増えたのが2013年の秋からだった、という理由が大きいです。そしてもう一つ、2014年頃は桜のかき氷というと、あんこと組み合わせて桜餅風のかき氷を出すお店が多かったのですが、2015年は甘酒や酒粕ベースのソースと組み合わせるお店、2016年はクリームソース(生クリーム、チーズなど)と組み合わせるお店が増えてきます。これはそれぞれ、その前の秋~冬に甘酒氷やクリーム系氷が流行ってきたという事情を反映しているのではないかなと。
「夏以外に食べたかき氷を簡単にいっぱい紹介しよう!」と思って始めたこの企画、第1弾は思いがけず大作になってしまいましたが、一応、第2弾以降もやる予定です……よろしくお付き合いくださいませ。
*1:余談ですが昨今のかき氷好きを「ゴーラー」と呼ぶ風潮がどうも解せないわたくしです。謎なこだわりと言われてしまいそうだけど、あんまり好きじゃないんですもの。。。
傑作「カルダモン氷」は“スパイス系かき氷”という新境地:国立「たいやきやゆいのかき氷」
「たいやきやゆいのかき氷」
東京都国立市西2-19-12
TEL:042-505-6210 営業時間:11:00-18:00、火曜休
食べたのは…2014年8月、2013年8月
主な値段は…カルダモン 700円、あんず(長野、信州大実) 720円、きな粉とあずき 730円
Twitterをごらんいただいてる方はご存じかと思うのですが、私、大のカレー好きなんですよね。ここ数年、東京近郊では「ラーメン+本格派かき氷」というお店が増えていて(私の知る限りでは、おそらく東川口の「麺匠 喜楽々」が最初。ねいろ屋、kaboちゃんあたりで人気定着という感じかと。ほかにもハネウマラーメンやブンブンブラウカフェなど数店あります)、ラーメンもかき氷も好きという人にはたまらない展開なのですが、カレー好き(実はあんまりラーメンが得意ではない)の私は長年「カレー+かき氷のお店ができればいいのになあ、スパイスのかき氷とかあったら面白いのに……」と妄想していたのでした。
そんな中、思わぬところから「カルダモン氷」が登場。私の夢、スパイスかき氷をレギュラーメニューで実現してくれたのはカレー屋さん……ではなく、たい焼き屋さんでした。しかもどこかと思ったら、去年食べに行ったらすごくおいしかったのに、うっかり写真をなくしてしまい今年中の再訪を誓っていた「たいやきやゆい」さん。これは絶対に食べに行かなくては……!
いろいろあって8月上旬は動けなかったのですが、念願かなって先日国立に行けたのでご紹介します。たいやきやゆいさんの傑作「カルダモン氷」、これです!
カルダモン氷、700円。ミルクベースのかき氷は全体がふんわりカルダモン味。上には砕いたピスタチオとカルダモンが散らしてあります。う、うまーーーーーい!!!
ミルク系氷がもともと好きなうえに、スパイス好き、ピスタチオ好きな私がツボらないわけがないという組み合わせです。うう、これ最高。。。2012年に食べて衝撃を受けた、ねいろ屋さんの「ピスタチオミルク」以来の感動かも。
ゆいさん、何のかき氷を食べてもおいしいんです。ほかのかき氷もご紹介します。
きな粉とあずき 730円。夏の間こそかき氷屋さんですが、店名のとおりもともとは鯛焼き屋さん。あずきモノのかき氷がおいしくないわけがなく。ふんわり甘いきなこをまとった氷の上にはたっぷりのおいしいつぶあんが。うう、しみじみおいしい~。
こちらは あんず(長野、信州大実) 720円。すももと悩んでこちらにしました。あんず氷は干し杏を使って作るお店が多いのですが、たぶんここのシロップは生の杏を使っているはず。キュッと酸っぱくて瑞々しい杏、ミルクと合わせてもおいしいんじゃないかな。
ほかのメニューはこんな感じです。
というわけで、国立の「たいやきやゆいのかき氷」のご紹介でした。上述の通りもともと鯛焼き屋さんなのですが、6月中旬~10月の間はたいやき屋さんを休んでかき氷屋さんになります。以前は屋台でかき氷を販売されていたそうなんですが、ここ数年は奥様が営むパンやさん「mimoza」の店舗で営業されてます。
手回しのかき氷機でひとつひとつていねいにつくってくれるかき氷、すごくおいしいですよ。ただ、お店が狭くて席数が少ない上、一杯ずつホントにていねいにつくってくれるので夏場は行列必須。一人or二人で、時間をもって伺うことをオススメします。