老舗和菓子店の五色のシロップが魅惑的すぎる:京都「二条若狭屋 寺町店」
二条若狭屋 寺町店(Web)
京都府京都市中京区寺町通二条下ル榎木町67 電話:075-256-2280
営業時間:10:00~17:00、水曜休
食べたのは…2015年5月
主な値段は…彩雲 1400円
大阪・玉造でかき氷をいただいたあとは、京阪に乗って京都へ。関西のかき氷好きさんのInstagramで何度も見かけて、ずーっと気になっていたかき氷を食べにいくためです。
そのかき氷が食べられるのは、京都・寺町の「二条若狭屋」。いくつかお店があるのですが、私が伺ったのは甘味処併設の寺町店です。一階が和菓子屋さん、二階が甘味処になっているのですが、一階のショーケースを覗いて「あっ」と。お椀にあけてお湯を注ぐと、かわいい鳥がぷかぷか浮かぶ「不老泉」って、ここのお菓子だったのですね。パッケージがすごく可愛くて印象的だったので覚えていたのです。
彩雲、1400円。
なぜこれが気になったのか、すぐに分かりますよね!そう、彩雲の最大の特徴は、シロップが5種類も添えられていること。
角度を変えてもう一枚。シロップのお味はというと、左から順番に、ミショウカン、黒糖ミルク、キウイ、イチゴミルク、べっこう飴。氷はふわふわ、白玉はもちもち、シロップはどれもおいしくてとっても幸せ♪
和菓子屋さんなのでべっこうとか和菓子っぽいのがおいしいのかなと思いきや、意外にも(?)果物系のシロップが出色です。べっこう飴のかき氷って意外と見かけないのですが、ふわふわ氷にべっこう飴シロップをかけると、綿飴味になるんですね(笑)。知らなかった~。
食べ進むと、中から果物がこんにちは☆
そうそう、かき氷が登場する前の間は、こんなサービスがあったんです。
二条若狭屋さんは、「やき栗」と「ふく栗」という栗菓子が有名なんです。かき氷が出てくるまでの間、この二つを半分ずつお味見できるなんてうれしすぎる。
店構えはこんな感じ。白い暖簾と、氷の旗が涼やかです。
こちらのお店も、通年でかき氷が楽しめるお店です。季節ごとにいろんなかき氷が登場するお店なので、次は冬場に行ってみたいなーと思ったのでした(京都の冬、寒いですけどね……)。
小さな和カフェでふわふわ優しい味のかき氷:玉造・kochikaze~こちかぜ
kochikaze~こちかぜ(Web)
大阪府大阪市天王寺区空清町2-22 電話:06-6766-6505
営業時間:8:00~18:00(月曜は14時から)、不定休
食べたのは…2015年5月
主な値段は…南国風緑豆のかき氷 860円
前回に続き、大阪のおいしいかき氷の話を。
大阪に、とあるライブを見に行った時の話です。宿を取ったのは環状線沿線の玉造(たまつくり)。大阪の友人に「なんで玉造?何もない所でしょ?」と言われたのですが、いえいえ、あるんですよ。素敵な素敵な目的地が☆
その目的地とは、玉造の「kochikaze」(こちかぜ)というお店。通年でおいしいかき氷が食べられると聞いていたからです。私が行ったのは五月だったんですが、メニューを見るとかき氷の種類が結構いろいろ。どれもこれもおいしそうでかなーり悩んだのですが、頼んだのはこれ。
南国風緑豆のかき氷、860円。
外側はバナナかな?上のマンゴーもどちらも甘くて美味。中は白キクラゲに緑豆白あんに白玉に…と具だくさんで、とっても楽しいかき氷です。 かき氷なんだけど、甘さ控えめのおしるこというか、ベトナムのチェーをふわふわに仕上げた感じというか。全体的にふんわり優しいお味。
かき氷、手がきの機械でかいてるんでしょうか。出てくるのを待つ間、店内にはしょりしょりといい音が響いていました。
店内はこんな雰囲気。古い民家を改装しており、家具もアンティークでなんともいい感じ。いくらでものんびりできそうな素敵なカフェです。
そうそう、こちらのお店、和カフェというか食事処というか、ちょっと面白いお店なんです。朝は朝がゆや朝パンセット。お昼は松花堂弁当などが食べられて、それがとてもおいしいのだそう。調べてみたら、日本橋の有名な料亭「藤久」の和カフェなんですね。→☆
kochikaze、小さくてかわいらしくて、そしてかき氷が素敵においしいお店でした。他のかき氷も食べてみたいし、朝がゆも気になる!また行かなくては~。
大阪のかき氷、こちらもどうぞ。
果物屋さんが本気をだしたフルーツかき氷が食べられる:谷町六丁目・山口果物
山口果物(Web)
大阪府大阪市中央区上本町西2-1-9 宏栄ビル1F 電話:06-6191-6450
営業時間:10:00~20:00、不定休
食べたのは…2014年12月
主な値段は…焼き芋氷 700円
たまにかき氷関連でコメントを求められるたびに「いまのかき氷ブームは、2011年の東日本大震災をきっかけに始まったもので……」というお話をするのですが、2016年のかき氷ブームの震源地はなんといっても関西。わたくし東京担当ayanoもたまに関西に行く度にちょこちょことかき氷を食べていたのですが、トーキョーウジキントキには書いていなかったのです。というわけでしばらくの間、関西のおいしいかき氷をご紹介しようと思います。
まず一つ目は、谷町六丁目から徒歩7分、創業100年という老舗果物店「山口果物」さんのかき氷。店内にカフェスペースがあり、果物屋さんならではの素材を生かしたおいしいかき氷を一年中提供しているんです!訪れたのは冬だったので、その日のかき氷メニューは「焼き芋」と「イチゴミルク」。私が食べたのはというと……。
焼き芋氷、700円。
ふわふわにかかれた氷の上にかかっているのは、焼き芋の味がダイレクトに伝わってくる、ミルクが軽~い甘さのおいもシロップ。ミルキーでおいしいです!かき氷の上に、カリカリのお芋&皮チップが散らしてあるのが珍しい。
おいしくて軽いので「もう一杯食べたいな……」と思ったのですが、時間がなかったので1杯でお店を出たのでした。
こちらは果物屋さんだけあって、季節に応じたおいしい果物のかき氷が食べられます。夏(7月下旬)の今提供されているのは、アボカド、すもも、国産レモン、赤肉メロン、パイナップル、ホワイトグレープフルーツ、キウイ、桃など。
かき氷のほか、フルーツサンドも絶品だそう!大阪に行ったらまた行きたいな、とおもっているお店の一つです。オススメです♪
お店のサイトはこんな感じです。果物のかき氷、おいしそう~!
【マツコの知らない世界】番組で放送された注目のかき氷店を紹介します
2017年7月11日、「マツコの知らない世界」(TBS系)で「夏だから……技ありかき氷の世界」と題して、最新の人気かき氷店を紹介していました。プレゼンターは2年前と同じく原田麻子さん。登場したお店の多くは過去にトーキョーウジキントキでも紹介しているおいしい&注目のお店ばっかりです。
あさこさん、年間1800杯食べる人になってる……数、増えてない?w
番組前半が「技ありかき氷の世界」後半が「沖縄日帰りかき氷ツアー」ということで、麻子さんが紹介したのは合計10店。以下まとめてご紹介します。
●ほうせき箱(奈良)
奈良県奈良市餅飯殿町12 電話: 0742-93-4260 Twitter→☆
奈良県「ほうせき箱」は、エスプーマ推しのかき氷店。トーキョーウジキントキには書いていないのですが、今年2月に伺っているのでそのときの写真&感想を。
バレンタイン氷900円は、ミルクエスプーマ氷の上にクッキー載せてココアを振り、中にりんご、白あん、ラムレーズンが入った可愛い氷。しょうが茶付きです。ここのミルクエスプーマはかなりアッサリ味で、牛乳そのまんま泡にしたような軽さ。
私「ミルク+ココア」のかき氷は好きで、よく慈げんや椛屋などで食べるんですが、ミルクが軽いと同じ素材の組み合わせでもかなり食べた感じのバランスが変わるものなんですね~。
いちごカスタード、850円。こんもりしてるのはミルクエスプーマ、茶色いのはカラメルソースです。中にはフレッシュないちごがごろごろ。これ、面白いかき氷でしたよ!ミルクエスプーマが非常に軽いので、氷といちごをメレンゲで食べてるようなホワホワ感。そこに自分で足して食べるカスタード(おそらく自家製)が炊きたてで温かいのです。これが予想以上に好相性でした。
●いちょうの木(北品川)
東京都品川区北品川1-28-14 TEL:090-8818-2835 営業時間:11:30-18:00 木曜休
北品川にある「いちょうの木」。番組では店主さんが麻子さんと同じ美大出身という話などをされていました。トーキョーウジキントキの過去記事はこちら!
●慈げん(熊谷)
熊谷市仲町45 TEL:048-526-1719 営業時間や休みの日などはTwitterを確認!
ご存じ、熊谷の「慈げん」さん。実は、トーキョーウジキントキのアイコンは慈げんのホワイトデーかき氷(↑)なんです。小さくて分かりづらいですね~。せっかくなので、翌年のバレンタイン氷の写真も貼っておきましょう。
番組では平皿に盛り付けた、パルミジャーノ・レッジャーノのかき氷を紹介していました。トーキョーウジキントキには過去9回紹介しているので、3本リンク貼っておきます。
初登場は2006年!懐かしいなぁ~。元々は熊谷のご当地グルメ「フライ」のお店だったんですよね。今と全然違うかき氷です。
●ティーハウスマユール宮崎台店
神奈川県川崎市宮前区宮崎2-3-12-103 TEL:044-854-2430 営業時間 10:00〜20:00、不定休
お次は宮崎台の「ティーハウスマユール」。店主さん「かき氷界のマリア様」と言われてましたね~。果物系ももったり系も何を食べてもおいしいんだけど、ここはやはり紅茶のかき氷で、ってことになったのでしょう。アッサム&ディンブラのかき氷が紹介されていました。私はここに行くと、いつもマサラチャイ氷の誘惑に勝てないです……。
トーキョーウジキントキの過去記事はこちら。
●「寿氷-juhyo-世界一を目指すかき氷」(真岡)
栃木県真岡市荒町5161 TEL:不明 不定休、営業時間変動あり。TwitterやFacebookを確認のこと
「おお、意外なところが出てきたな~!」と思ったのがここ、「寿氷-juhyo-世界一を目指すかき氷」。番組でも、写真と同じ夏いちごのかき氷を紹介、マツコさんが立って上から二回かぶりついていましたw
作る所も詳しく紹介していたので、いちごたっぷり使ってるんだな~!と感心すると共に「そうそう、ここのかき氷、果物の味そのまんまなんだよね」と思い出して愉快な気持ちにw
なぜ「世界一を目指す」なのか、など詳しい話は過去の記事で詳しく説明しているので、見て下さいね。
ということで、「技ありかき氷」編はここまで。ここからは「沖縄日帰りかき氷ツアー」編です。
●「琉冰(リュウピン)」
沖縄県国頭郡恩納村仲泊1656-9 おんなの駅内 TEL:098-965-6093
営業時間:10:00〜19:00(無休、年始1、2日休)
恩納の道の駅にあるかき氷屋さん。南国フルーツをたっぷり使った巨大かき氷が人気です。番組では麻子さんが一人で2杯あっというまに食べていました(普通の人は2~3人で一皿を食べますw)。
一つ目は写真のような南国フルーツのかき氷、二つ目はジーマミー豆腐のかき氷(!)でした。あれ、食べてみたいなぁ……。詳しくはこちらをどうぞ。
●沖縄かんな(北谷)
次に登場したのは、三軒茶屋の「和キッチンかんな」が沖縄に出店した「沖縄かんな」。こちらのお店では沖縄ならではの食材を使ってかき氷を使っているそうです……と伝聞系なのは、私は行ったことがないため。番組では「ドラゴンバナナとシママースのかき氷」を麻子さんが食べていました。おいしそう!
本家、東京・三軒茶屋の「かんな」の話はこちらに。
かんなの前身、祐天寺にあった「もちの花」についても以前ご紹介しています。
●喫茶ニワトリ(浦添)
お次は、天然酵母パン屋さん「イッペコッペ」の庭に夏の間だけ出現するかき氷屋さん「喫茶ニワトリ」。こちらもずっと気になってるんですが、まだ行けてないんですよね。行ってみたい~!番組では「ドラゴンフルーツとシークワーサーかき氷」を紹介していました。
●いなみね冷し物専門お食事処(糸満)
沖縄4軒目は「いなみね冷し物専門お食事処」。あー、また行ってないお店だ……と思いながら見ていたけど、あれ、これ多分前に「丸三冷し物店」っていう名前だったところじゃないかな?
「しろくま」といえば鹿児島名物ですが、沖縄のしろくまはミルク氷の下が小豆じゃなくて金時豆なんです。そんなおいしい沖縄版のしろくまが食べられるお店。
丸三冷し物店の話は、過去にトーキョーウジキントキでも紹介しています。しろくまもだけど、沖縄ぜんざいもおいしかったな~。
●米八そば(沖縄市)
TEL:098-938-3266 11:00-17:00閉店(売切次第終了) 木曜休
最後は「米八そば」。名前の通り沖縄そば屋さんです。ここは全然知らなかった!番組ではお店のお兄さんがスタジオにやってきて、「おしどり夫婦ぜんざい」を作っていました。
ここも全然知らなかったなー、と思いながら見ていたのですが、番組を見終わってから「あっ!」とふと思い出した。多分ここ、Ingressかき氷を作ってたところじゃないかな?検索してみると……ああああ、やっぱりそうだ~。
おしどり夫婦ぜんざいのことも出てきてますね!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
というわけで、番組で紹介していた全10店を紹介しました!こうしてまとめてみると、沖縄が行ってない店多すぎるな~。不勉強ですね。沖縄、なかなか行けないんですよね。沖縄じゃなくてつい、もう一息先の台湾に行ってしまうもので……。
でも沖縄のかき氷もおいしいけど、台湾のかき氷も本当においしいんです!トーキョーウジキントキではまだ一桁しか紹介していないけど(→☆)、実は台湾のあちこちで結構食べ歩いております、私。もしどこか台湾のかき氷を紹介する番組があったら協力したいものだ、などと思った「マツコの知らない世界」でありました。麻子さん、お疲れ様でした!
クリーミーなデザート系かき氷が豊富!でも出色は意外にも…:邑楽郡「氷処 楽~GAKU~」
「氷処 楽~GAKU~」
群馬県邑楽郡邑楽町石打171-1
TEL:070-5460-3399 営業時間:11時~17時(11月~3月は15時まで)
食べたのは…2016年5月
主な値段は…生苺レアチーズ 730円、マンゴーパインよ~ぐると650円、ポッピングキャンディー400円、メープルれもんクッキー600円、ティラミス630円
私の日記ブログのほうで、東京から二時間で行けるリトルブラジルこと群馬県大泉町のことを書いたのですが(前編/後編)、そのすぐ近く(というか隣町)にあるかき氷屋さんが「氷処 楽~GAKU~」。石打こぶ観音のすぐ近くです。今年でオープン3年目というかき氷屋さんで、こんな感じのデザートっぽいかき氷が多いのが特徴。
お店の入り口には、これまで提供してきたかき氷の写真いろいろと、券売機が備え付けられています。ん~、どれにしようか目移りしちゃうなあ。
ちなみにこちらのお店では、純氷&日光天然氷(松月氷室)を使っています。天然氷だと+100円。
この日は5種類食べてきましたよ!以下写真でご紹介。
生苺レアチーズ 730円。酸味の効いたチーズクリームに甘酸っぱいいちごが良いバランス。下にはグラノーラが敷いてあり、食感の変化も良い感じです。
マンゴーパインよ~ぐると650円。マンゴーのかき氷にしては甘さ控えめ、酸味に振ったさっぱりかき氷です。ヨーグルト&パインもサッパリ系なので、全体的に軽め。
メープルれもんクッキー600円。他は全部純氷で頼んでいるのですが、これだけ100円プラスして日光天然氷にしてみました(松月氷室)。おおお、酸っぱ!!トップのメープル+クリームを吹き飛ばすレモンシロップの美味しさが印象的。これだけ酸っぱ美味なレモンシロップなら、ミルクと合わせた方が絶対美味しいと思うんだけどな。クリームとはやや相性良くない感じが…。
ポッピングキャンディー、400円。珍しくシンプルなシロップものも頼んでみました。いわゆるメロンソーダ味のシロップで、食べると口の中がパチパチ。見た目通り、サーティーワンのアイス(ポッピングシャワーでしたっけ)みたいなかき氷。
ある意味ネタのつもりで頼んでみたのですが、食べてみると予想外にこれが美味しい(笑)。ふわっと削りの氷と酸っぱめシロップがナイスバランスです。というかここのお店、モッタリ重めのクリーム系かき氷より、軽めのかき氷のほうが得意なのでは……?
ラスト1杯は、ティラミス630円。ティラミスのかき氷大好きなので、見かけると大抵頼んでしまう……。
一口食べて「ん?ティラミスなのに酸っぱい?」と不思議に思ったのです。数口食べたところで理解。マスカルポーネじゃなくてレアチーズ(ケーキ味の)クリームを使っているのですね。多分、生苺レアチーズと同じチーズクリームなんじゃないかな。他の要素はティラミスなんだけど、チーズクリームの酸味が強いとやっぱり違和感が……^^;;
通年でかき氷を提供、冬場はかき氷+鍋焼きうどんのお店になるそうです。私が行ったのは閉店間近で、しかもけっこう長居してしまったのですが、地元の子供達も続々やってきてかき氷を食べていました。地域密着、地元民に愛されてていい感じ!夏は混むんだろうなあ。
というわけでこちらのお店、クリーム系のかき氷を推しているけれど、実は、氷の削りもシロップの味も軽め&酸っぱめに振ったあっさり味のかき氷のほうが得意なんじゃないかな、という印象を受けました。フライヤーに載っているクリーム重めのデザート系かき氷も良いけれど(個人的には好きだし)、酸っぱめのさっぱり氷を追求するときっと合ってるんじゃないかな、ここならではのかき氷ができるんじゃないかな…と思ったので、お節介ながら書いておきます。天然氷もそのほうが生きると思うんですよね。
↓楽~GAKU~があるのは、群馬県南部の邑楽郡邑楽町。ここまで来たらぜひ大泉町まで行ってみてください!ブラジリアタウン・大泉町については以下の記事を参照のこと。
可愛すぎるたい焼きと、とろける小豆ミルクかき氷に悶絶:学芸大学「目黒ひいらぎ」
「目黒ひいらぎ」
東京都目黒区鷹番3-18-3
TEL:03-6412-7945 営業時間:11:00-20:00(完売次第終了、日祝は19時まで)、火曜休
食べたのは…2016年7月
主な値段は…小豆ミルク 450円、苺ミルク 400円、酒粕シロップ 450円
甘味処のかき氷とか、氷屋さんのかき氷とか、ラーメン屋さんがかき氷もやっているとか、本業ではないけどかき氷を出している、というお店のジャンルにもいろいろありますが、個人的に「さりげなく大当たりが多いな〜」と思うのが、“たい焼き屋さんのかき氷”。
たい焼きとか今川焼というのは当然暑い季節には売れないものなわけで、売上が落ちる夏場にたい焼きの代わりにかき氷を売る…というお店は、昔からたくさんありました。しかし最近は、たい焼き屋さんならではのおいしいあんこを生かし、おいしいかき氷を出して人気を博しているお店が増えている印象。あずき氷や宇治金時といったアンコものだけでなく、たい焼きの材料と関係ないかき氷もおいしいお店が着々と増えています。
目黒……といっても学芸大学にある「目黒ひいらぎ」もそういうお店。たい焼き屋さんなのに、かき氷が素敵においしいんです!
まずは「小豆ミルク」450円。おいしいあずきとさっぱりミルクが溶け合ってトロンとした食感、氷もシャクシャク柔らかく、温度も絶妙。たい焼き屋さんなのであずきがおいしいのは分かっていましたが、ミルクと合わせたときのこのトロンとした口溶けは独特で癖になります。うぅぅ、これ、めっちゃおいしい……!
お次は苺ミルク、400円。こちらも果肉ゴロゴロゆるいジャムのような苺ソースと軽いミルクがマッチして実に美味。そんなに大きくないこともあって一瞬で食べ終わってしまいました。
我慢できずにもう一杯。酒粕シロップ。適度に濃い酒粕はミルクを合わせてあり、やはりトロリと溶けるよう。今回食べた中では一番重めのソースですが、しかしサラリと食べ終わってしまいました。
サイズも小さめで氷の削りも上手なのであっというまに食べられるかき氷、三種類どれも実においしかったのですが、 やはり小豆ミルクのおいしさがインパクト大。あの小豆を改めて食べたい……ということでこちらも注文。
もちろんたい焼きも素晴らしくおいしいです。私は普段、四ッ谷の「わかば」や浅草の「浅草浪花家」のたい焼きが贔屓なのですが、こちらのたい焼きも実においしいなあ~♡ ここで挙げた二軒は薄焼きでパリッとした皮が特徴なんですが、目黒ひいらぎさんのたい焼きはもうちょっとサクサクした皮で、あんことのバランスが絶妙です。……って、かき氷ブログでたい焼きを熱く語るのも変かもしれませんが。
そういえば、かき氷の値段が安いなーと思った方もいらっしゃるのでは。こちらのお店、こういう感じなんです。
続きを読む「桃のカルボナーラ」かき氷が秀逸!「イタリアンかき氷」とは:笹塚「シロッポ」&「ジーロ」
「イタリアン×富士山天然氷 シロッポ」
東京都渋谷区 笹塚3丁目17-3
TEL:03-5309-2557 営業時間:ランチ12時~16時、ディナー19時~24時(ディナータイムはかき氷のみの注文は不可)、火曜休
食べたのは…2016年7月
主な値段は…桃のカルボナーラ 800円、ふじ 1000円、チリエッジョ 800円
ある暑い日、昼間から笹塚へ行く用があり、長年気になってたお店にようやく行くことができたので、今回はそのお話を。
笹塚には実はおいしいかき氷が食べられるお店が三つもあるのです。一つ目はたこ焼き&かき氷の「みなと屋」、二つ目は「台湾物産館」……そういえば、閉店しちゃったけど「にっこり~な」も笹塚だったなあ。
そしてもう一軒が、今回ご紹介する「イタリアン×富士山天然氷 シロッポ(ペルラヴィータ十号坂)」です。私、長らく勘違いしていて、「イタリアンレストランなので、ディナータイムにデザートとしてでないとかき氷は食べられない」と思いこんでいたんですね。今回行ってみてようやく理解したんですが、こちらは夜はイタリア料理店の「ペルラヴィータ十号坂」として営業しており、確かにデザートとしてかき氷を提供しているのですが、実はランチタイムは同じお店が「シロッポ」としてカフェ営業していて、かき氷だけ、とか飲み物だけ、のオーダーが可能なのだそうです。なるほど納得。
ということで今回は、ランチタイムにお邪魔してきました。ここ、「イタリアン×氷」をうたうだけあって、メニューがとても独創的。パッと見想像がつかないかき氷が多いんです。ほら、こんな感じ。
ティラミスはまあいいとして、バルサミコ?チリエッジョ?ふじ? と頭の中が「?」になりつつ、まず頼んでみたのはこちら!
「桃のカルボナーラ」!800円です。
「カルボナーラってことは、まさかバターor生クリーム+パンチェッタ!?」と思いましたがさすがにそんなことはありませんでした。基本的にはミルクベースのかき氷です。丁寧にかけられたミルクとシロップ、そしてその上には、たっぷりのエクストラバージンオリーブオイルとひきたて黒胡椒が振りかけられています。そうか、このトロッとミルキーな感じ+黒胡椒たっぷりが「カルボナーラ」の由来なのですね。なるほど斬新!
食べ進んでいくと、中から透明のゼリーと桃の実が現れて、実にさっぱり。ちょっとバニラテイストのミルクが甘さ控えめで良いし、意外にもオリーブオイルとすごくよく合います。おいし~い。
「かき氷なのにカルボナーラとは。そして、桃……?????」と思ったのですが、食べてびっくり。かなりおいしい、甘さ控えめなデザートかき氷でした。
つぎは「フジ」(ピスタチオ+ティラミス)、1000円です。ピスタチオ大好き、ティラミス氷も大好きな私としては本命中の本命という感じのかき氷。
まずは周りのピスタチオ部分から。ピスタチオのかき氷というと、ミルクや生クリームを加えてクリームっぽい仕立てのものが多いのですが、これは意外にもナッツっぽい感じで、ミルク分はかなり少なめ。ピスタチオナッツをそのまま潰したような、濃厚なかき氷をサクサクと食べ進むと……中からヌガーアイスが現れた!
いよいよティラミス氷パートです。一般にティラミスというと、マスカルポーネチーズ+エスプレッソの組み合わせが基本。ですが、ここのティラミスは「ナッツ入りのヌガーアイスとエスプレッソソース」という組み合わせ。珍しい! さらにここにグラノーラが入っており、ポリポリと食べ応えもあります。ティラミス氷という名前から想像していたものと全然違ったけどおいしかったですよ。「こういうティラミス氷もありなんだ!」と言う意味で発見が多かったです。
最後はチエリッジョ。チェリーのかき氷です。
実はチェリーのかき氷はバルサミコチェリーとこれの2種類あり、どちらにするか迷ったのです。ただ確認してみたところ、バルサミコはさくらんぼを煮てあるのに対し、こちらはフレッシュなチェリーを使っていますということでこちらにしてみました。
さてこのかき氷。1口食べると、ガッ!とアメリカンチェリーの濃厚な甘味がダイレクトに口の中に広がります。酸味も結構強いので、濃い甘酸っぱさがちょっと梅のようにも感じました。
食べ進むと中からチェリーがゴロゴロ現れ、こちらも美味しかったです。ダイレクトにサクランボ味のかき氷なんだけど、なぜかサクランボ好きよりも梅とか杏とか濃厚に酸っぱい果物のかき氷好きに勧めたい味。
あ、そうそう、こちらの店ではかき氷をオーダーするとき、純氷か、富士山の天然氷かお好きなほうを選べます。富士山の天然氷でオーダーする場合はメニューの値段+ 200円でちょっと高くなります。
シロッポの店頭はこんな感じです。一緒に食べたお友達に「イタリア式かき氷ってなんだろう?」と聞かれてパッと答えが出なかったのですが、でもその面白さも含めておいしかったですよ。
笹塚のイタリア式かき氷は、おいしいし面白いけど(そして正直いうと、桃のカルボナーラが完成度高くて他のかき氷の印象が薄いんだけど)、間違いなくイタリアにはない氷だと思います。
そしてそして……。
シロッポの斜め前(かつて「にっこり~な」があった場所)には「ジーロ」という系列のかき氷カフェができています。シロッポのご主人に聞いた所、ジーロでもシロッポとベースが同じかき氷をイートインまたはテイクアウトで提供するが、1部のメニューは変えようかな、とのこと。また現在はかき氷屋さんですが、夏が終わって秋になったら、ケーキなどの商品を増やしていくと言うことでした。
笹塚のかき氷ということで、このへんの記事もぜひ↓↓