超のっぽ&トンガリかき氷にびっくり!:真岡「寿氷-juhyo-世界一を目指すかき氷」
「寿氷-juhyo-世界一を目指すかき氷」
栃木県真岡市荒町5161
TEL:不明 営業時間:不定休、営業時間変動あり。TwitterやFacebookを確認のこと
食べたのは…2016年7月
主な値段は…NOT2016(なつおとめ)800円、さくらんぼ850円、あみめメロン青 950円、ふわふわバナナ600円
以前から、すごーく気になっていたかき氷屋さんへドライブを兼ねて行ってきました。栃木県真岡市の「寿氷」さん。真岡って、関東の人じゃないと読めないですよね。「もおか」と読みます。世界一を目指すかき氷ってなんだ?と思って。
まずはお店に行って先にお金を払い、しばらくその辺を散策してから店にもどり、かき氷とご対面…というシステム。小さなお店だし、作るのに時間かかりそうなかき氷だし(詳しくは後述)基本的に男性店主1人でやってるしで、急いでる方向きではありません。
地図をもらってあたりを散策。一時間くらいして戻ってからいよいよ世界一を目指すかき氷と対面です。おおおおおお!
さくらんぼ 850円。出てきたときはどう食べていいかわからず、思わず立ち上がっててっぺんをかじってしまいました。いや、普通にスプーンを差し込むと崩れちゃいそうなんですよ(^_^;
すごく背が高いかき氷な上、かなり氷の温度を上げてゆるめてかいているため、崩れないようにどんどん食べましょう!しかも、食べている途中に店主が「追いシロップ」をしにきてくれます。急いで食べないと、溶ける~。
たまたま私、前日の夜にさくらんぼを食べていたんですが、「あ、昨日食べたのと同じ味…(笑)」と笑っちゃうくらいそのまんまのさくらんぼ味。さくらんぼの種をとって、ミキサーにガーッとかけて作っているんだろうなぁ。
さくらんぼのかき氷やパフェってアメリカンチェリーを使ったり、シロップを使ったりすることが多いので、こういう国産のさくらんぼそのまんまのかき氷って珍しい気がするんですよね。
もう一つ赤いかき氷の写真を……ということで、「NOT2016」(なつおとめ)800円。いちごいくつ使ってるんだろう?というくらいいちご味のかき氷。
そうそう、ここ、トッピングは「練乳」と「ヨーグルト練乳」が選べます。別添えで出してもらいました。NOT2016、いちごならみるくがあうかな?と思いきや、ヨーグルトがすごくあう!
こちらは「あみめメロン青」 950円。これまた、青肉メロンをそのまんまミキサーにかけた生ジュースのようなシロップが、上からたっぷりとふりかけられたかき氷です。トッピングに練乳をかけると、よくあう!おいしい!
トロミをつけていないさらさらシロップなので、どんどん食べないとどんどん溶けます。急げー!
こちらは「ふわふわバナナ」600円。確かに他のかき氷よりもシロップがすこしふわふわしています。他に、パイン、りんご、柿などもふわふわシリーズとして出しているそう。
こちらは「練乳」トッピングがよくあうさっぱり味。みるくをかけると、家で作るバナナセーキみたいな、甘さ控えめでバナナの味全開のかき氷になります。
それにしても、こんな背の高いかき氷どうやって作ってるんだ?と思ったので1枚ぱちり。こんな感じです。かき氷にふりかけているソース、オーダーが入る毎につくるのですが、かき氷1つにつき1本使っているのです(追いシロップを含む)。もともとのかき氷が大きい(背が高い)とはいえ、そりゃあどんどん溶けるよね。
背の高さに目がいきがちですが、できるだけ地元の果物をつかおうという意気込みが伝わるかき氷たちでした。作る所をちょっと見せてもらったんですが、自宅でかき氷を作る人は、すごく参考になるんじゃないかなーと思います。
よく「果物の味そのまんま」という表現をしますが(わたしもよくそう書いてます)、そういう次元でなく本当に「果物の味そのまんま」です。かき氷一杯あたり、どれくらい果物を使ってるんだろう?と原価率が心配になるレベル。
そうそう、気になってた店名についても聞いてきましたよ。「世界一を目指すかき氷」とは……?
真岡は栃木県の地方都市。若い人が出て行ってしまい、人口が減っているし、綿やSLといったものはあるけれど観光資源として強力とは言いがたい。そんな中、店主さんが胸を張れるというのが「いちごの生産量日本一」。いちごの他にも、真岡の近くではおいしい果物をいろいろ作っている。これを生かしてかき氷を作り、日本中、いや、世界中からたくさんの人にかき氷を食べに真岡に来て欲しい。つまり、地元特産の果物を使ったおいしいかき氷でまちおこしをしたい、という気持ちの表れがこの店名(世界一を目指す)なのだそう。
確かに人気店を見ていると、「おいしければ遠くからでも人は集まるんだなあ」と思いますよね。かき氷で町おこしというと熊谷がまさにそうだし、ある意味秩父もそうなのかもしれない。いちごの町・真岡のかき氷町おこし、応援してます。
ビールもいいけどかき氷もね:銀座「麦酒屋 るぷりん」
「麦酒屋 るぷりん」(WEB)
東京都中央区銀座6-7-7
TEL:03-6228-5728 営業時間:【ランチ】12時~14時半(火~金)、【ディナー】18:00-24:00(月~金)、15~22時(土)、15~20時(日)無休
食べたのは…2016年6月
主な値段は…煎り番茶 1500円、杏 2000円
国産樽生クラフトビールを6種と国産ワイン、そして家庭的な料理を揃える、銀座のちょっとオトナな飲み屋さん「麦酒屋 るぷりん」。飲み屋さんなのですがかき氷がおいしいので有名なお店です。
ある日の夜、会社帰りに友達を誘って行ってきました。突き出しの水茄子がすごくおいしい! 国産のクラフト生ビールを飲み(おいしい♡)、へしこのピザをつまみ、サラダをつついていよいよかき氷タイム。
煎り番茶、1500円。おそらくるぷりんの定番かき氷だと思います。香ばしいお茶シロップの中には粒あんが。シロップがけっこう甘めなのですが、しっかりお茶の味でおいしいなあ。
店員さんに「結構大きいですよ……?」と言われましたがせっかくなのでもう一つのかき氷も。
「杏」 2000円。季節限定メニューです。出てきたときは「いちご……?」と思ったくらい真っ赤なかき氷。
干し杏でつくったと思われる、粘度高め&甘酸っぱいソースがたっぷりかかっています。リッチな味だな~と思いながら食べ進むと、氷の間から杏仁プリンというか杏仁クリームが登場。別添でミルクをかけてもおいしいです。
るぷりんのかき氷は、サイズ大きめ、濃厚リッチな味で食べ応えがある氷。お値段は確かに正直高いですが、でも実際に食べてみるとそうそうたくさん食べる感じでもないので納得かな、と。ちなみにお店では2人で1つ食べることを推奨しているようでした。 かなり氷の温度が高めなので、結構すぐに溶けてきます。写真など撮らずに、どんどん食べることをオススメします!
氷は、日光「四代目徳次郎」の天然氷を使っているそうです。ランチタイムのかき氷は純氷での提供だそう。あっ、かき氷は通年提供なので、夏が終わっても「ビール+かき氷」のお楽しみ、できますよ。
そうそう、最後に大事なことを。こちらはあくまで「麦酒屋」さんですので、夜はお酒、昼はランチがメイン。かき氷単品でのオーダーは原則NGですので気をつけてくださいませ。どうしても夜はそれなりのお値段になってしまうので、あくまでもかき氷がメイン、という方は昼間の訪問をオススメします。
「四代目氷屋徳次郎」関連の過去記事はこちら。
「たいやきや」から「甘味」に名が変わってもおいしさはそのまま:国立「甘味ゆい」
「甘味ゆい」
東京都国立市西2-19-12
TEL:042-505-6210 営業時間:11:00-18:00、火曜休
食べたのは…2016年6月
主な値段は…なつみ(広島)700円、メロンミルク(茨城)700円、きな粉と小豆 730円
冬の間はだんなさまがたい焼き屋さんを、奥様がパン屋さんを営んでいて、夏になるとかき氷屋さんになるという国立の「たいやきやゆいのかき氷」が、今年(2016年)から名前を「甘味ゆい」と改めてリスタートしました。5月11日オープン。かき氷の他に、あんみつや白玉といった甘味も食べられるお店になっています。
たいやきやゆいさんといえば、2014年に「カルダモンのかき氷!」と衝撃を受けたお店です。暑くなる前に今年も食べにいってみよう……ということで、さっそく行ってきました。
なつみ(広島)700円。甘さ控えめで酸味もまろやかなんだけどとってもフレッシュなみかん味。果物そのまんま、でも果物そのまま食べるよりおいしい!丁寧に作ってることが伝わってきます。
メロンミルク(茨城)700円。ジューシーなメロンとミルクを合わせた上品な甘さのシロップがたっぷりかかり、くりぬいたメロン果肉がポコポコと。はぁぁ~、幸せ~。
きな粉と小豆、730円。たい焼き屋さんなのにあんこを食べずに帰れない!というわけでこれを。多分たい焼き用とは違う硬さで煮てある、大粒のころんころんした豆がとても美味。美しいなあ、美味しいなあ。
「甘味ゆい」なので、かき氷以外の甘味も充実!他の人が食べてたあんみつ、すっごくおいしそうだった……。かき氷に載ってたあのあずきを使った他のメニューも食べてみたいと思いつつ、次もまたかき氷を食べてしまいそうだなあ、と葛藤しながら国立まで歩いたのでした。
ゆいさん、小さなお店なので夏場はけっこう並びます。時間に余裕を持って行きましょう!前に紹介したときの記事はこちら。
【お知らせ】2015秋~2016春までに食べたおいしいかき氷を、種類別にまとめたかき氷まとめ記事を3本公開しています。通年営業店の参考にもなると思うので、保存版としてぜひご覧下さい。
かき氷の上にムースがふんわり!エスプーマ系デザートかき氷(2015-2016 秋冬春のかき氷 Vol.3)
桜のかき氷、チョコレートかき氷ときた、秋冬春ならではのかき氷まとめ記事。3回目は、ここ数年の流行であるデザート系のかき氷について書こうと思います。
これまでのかき氷というのは、基本的に、夏の暑い時にさっぱりするためのものだったので、手作りのシロップ(ソースといったほうが適切かも)でも、フルーツを使ったさっぱりしたものが主流でした。
ところが、本当に暑い夏場以外というのは、ちょっともったり重めのソースのかき氷がおいしいんですよね。デザート系という言い方もできるかもしれません。夏以外のシーズンでも、通年でかき氷を食べる人が増えた結果、デザート系のかき氷が増えてきたのが最近の特徴です。
デザート系のかき氷というと、例えばティラミスのかき氷とか、甘酒・酒粕を使ったかき氷とか、ホイップクリームが載ったかき氷とか。前回のチョコレート系かき氷もある意味デザート系といえると思います。ちょっともったりとしたデザート系かき氷の中でも、ここ数年のトレンドといえるのが「エスプーマかき氷」。
エスプーマというのは、いわゆる分子ガストロノミーの流れをくむもので、食材をムース状というか泡状にする技術のことを言います。この技術が、かき氷にも使われるようになってきたのです。
一番最初にエスプーマのかき氷を始めたのは、私の記憶が確かならばしもきた茶園さん。2013年春の「東京かき氷コレクション」で提供したのが初ではないかと思います(リンク先は2014年のかきコレ)。その後エスプーマのかき氷を出すお店が少しずつ増え、この1~2年で激増しました。最近では奈良の「ほうせき箱」などエスプーマかき氷を売りにしているかき氷屋さんも続々登場しています。特に関西で活発な動きの印象なのですが、残念ながら私は最近関西の方にあまり行けていないので、今回は東京でこの1年に食べた、おいしいエスプーマのかき氷をご紹介します。
●銀座のジンジャー(本店、銀座一丁目)
エスプーマのかき氷、私が一番しょっちゅう食べてるのはこちら。銀座一丁目「銀座のジンジャー」のカフェです。店名のとおりジンジャー(シロップ)が売りのお店で、かき氷やホットケーキ、ランチなど、あらゆるメニューに何らかの形で生姜が入っています。
通常のかき氷メニューの他に、月替わりでいろんなかき氷が登場するのがお楽しみ。月替わりメニューは、エスプーマを使ったものが多いです。
甘酒でもチョコレートでもなんでもエスプーマになっちゃいます。そしてどこかに生姜が潜んでいるので、氷で冷えるけど生姜で暖まるというおいしくて面白いかき氷。
また、かき氷のサイズが大きくて、別添えのコンフィチュールをお好みでかけて食べるメニューが多いのもこちらの特徴。かき氷好きなので、大きくておいしいかき氷を見るとどうしてもテンションが上がっちゃうんですよね……。
最近は盛り付け方がちょっと変わってこんな感じです。
アールグレイの紅茶エスプーマ、かなり美味しくてこれだけで食べたいくらい。木苺とサクランボのコンフィチュールも美味しかった~。エスプーマもなんですが、それだけでなく、いつも素材の組み合わせの妙に感心させられるかき氷です。本当においしい。
こちらのエスプーマはクリーム系というか、食べ応えのある濃厚なものが多く、パフェとか洋菓子のデザートを食べているようなかき氷ばかりです。今回紹介したかき氷の価格は、どれも1200~1300円くらいだったはず。
☆銀座のジンジャー 〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目4−3 カルチェプラン・ギンザ 電話:03-3538-5011 営業時間:11時~20時(ラストオーダー19時)、不定休
●しもきた茶苑大山(下北沢)
エスプーマ+かき氷の元祖(多分)、しもきた茶苑大山さんでもエスプーマかき氷をいただけます。写真は最近の大山さんの代表作になりつつある「微糖抹茶」1000円。宇治 丸久小山園の高級抹茶をたっぷりと使用したシロップが、ムース状になっているかき氷です。大山さんの通常の抹茶氷とはまた全然味が違って面白いです。抹茶部分にはほとんど甘みがついていないので、別添えの蜜をかけて食べるとおいしい。
「みやざき日向夏かき氷」1200円。ふんわり白い軽いムースの下にはたっぷりの日向夏(宮崎特産の柑橘類です)の実が入っています。これ、私2回食べてるんですが、勘違いじゃなければ1年目は日向夏が、2年目は宮崎産の釜煎り茶がエスプーマになっていたような……。
余談ですがこの釜煎り茶、自分で入れて飲むのにとってもおいしくて、お気に入りだったりします(大山さんの1階で買えます)。
こちらは甘酒氷。エスプーマになった甘酒の上に、糸唐辛子とあられがたっぷりと振りかけられた見た目も可愛いかき氷。食べるとあられがぽりぽり美味しいです。しかも、後味はとっても生姜!甘酒好き、生姜好きの私には非常にツボなかき氷です。ああ、食べたい……。
しもきた茶苑さんについては過去記事をどうぞ。
●ブンブンブラウカフェ(旗の台)
最後にご紹介するのは、旗の台駅すぐそばにある「ブンブンブラウカフェ」。ラーメン&かき氷の人気店です。こちらのかき氷も、エスプーマ系のものが多くて人気。
まず写真は「ピスタチオエスプーマ」900円。ピスタチオ大好きなので頼まずにはいられなかった……。ピスタチオがムース状になるって、すごいことですよね。ピスタチオエスプーマは周りを少し炙ってあって、食べるとほんのり温かいかき氷。想像してたのとはまた別のベクトルの味で、美味しかったです。
ブンブンブラウカフェさんのエスプーマ氷といえば、本当は「いちごエスプーマ」が多分ビジュアル的には一番インパクトあると思うのですが、残念ながら未食なので、最後のおまけにエスプーマじゃない(多分)デザートかき氷を紹介させてください。
ティラミス、900円。かき氷の上にとろーっとマスカルポーネソースがかかって濃厚。エスプレッソソースは注文ごとに入れてくれます(ラーメン屋さんなのに……)。ティライスかき氷大好きなので見かけるとつい頼んでしまうんですが、最近は東京近郊でも食べられる所が増えて本当にうれしい。5~6年前までは、熊谷に行かないと食べられなかったんですよ……。
☆ ☆ ☆
これにて、2015~2016年のかき氷まとめ記事は終了。本当は芋栗南瓜かき氷とか、甘酒&酒粕かき氷編とかも考えていたのですが、力尽きたのでやめときます^^;;
これまでのまとめ記事2本はこちらを。
今回のまとめで触れた関連記事はこちらです。
冬場こそおいしいかき氷!チョコ、チョコミント、ココア、バレンタインのかき氷(2015-2016 秋冬春のかき氷 Vol.2)
いまやかき氷のオンシーズンは夏だけじゃない。秋、冬、春、それぞれに、その季節でなければ食べられないかき氷が増えています。前回の桜かき氷編に続き、今回はチョコ&ココア系のかき氷を一気にご紹介したいと思います。企画の詳細については前回のこちらをどうぞ。
今回ご紹介するのは、チョコレート系かき氷について。チョコレート+かき氷はおいしくつくるのが難しいと長年言われていたのですが、ここ数年で格段においしくなったジャンルです。背景にあるのはやはり、(1)ミルク氷にココアをたっぷりまぶすというアイデアが生まれたこと(私が見た中では慈げんさんが最初だったかと)、(2)エスプーマの流行によってクリーム系のかき氷を出すお店が増えたこと、(3)2と重なりますが、デザート系のかき氷が増えたことでチョコレートを扱うお店が増えたこと、(4)クリスマス、ホワイトデーなどの期間限定氷が流行り「バレンタイン氷」としてチョコレートのかき氷に取り組むお店が増えたことの4つが大きいと思います。
それでは以下、「バレンタイン限定系」「チョコレート系」「ココア系」「チョコミント系」のかき氷をご紹介。
●バレンタイン限定系
以下、バレンタインデー前後にのみ提供されていた、季節限定のチョコ系かき氷を厳選して紹介します。
●慈げん(埼玉県熊谷市)
熊谷「慈げん」のバレンタイン限定氷、「ベリーベリーチョコっとキャラメルCタイプ」980円。
見ての通り、かき氷をケーキのように丸く固めて、その上からソースをかけているというかき氷。パッと見かき氷には見えないので、SNSで写真を流したときも「ケーキじゃないの?」「こんなかき氷があるんですか」という反応を数名からいただきました。
かき氷、固めてあるといっても固いわけではなくて、スプーンを差し込むと中から果物やナッツがコロコロたっぷり出てきます。見た目のインパクトだけでなく味も素晴らしくおいしい、素敵な限定かき氷。来年も2月頃に食べられるかもしれません。気になったかたは熊谷へGO!
ちなみに私、2014年のホワイトデーはやはりこちらでハート型のケーキ風に仕上げたかき氷を食べています。以前の慈げんさんの話はこちらを。
☆慈げん 熊谷市仲町45 TEL:048-526-1719 営業時間:11:30~LO17:30 売り切れじまい 。現在、休みは不定休になっています。営業時間などはTwitterを確認
●しもきた茶苑大山(東京・下北沢)
「焼き栗氷」など、ファイヤー!なかき氷に取り組んでいたしもきた茶苑大山さん。バレンタインデーも“燃えるかき氷”を出しておられました。
こんもり盛られたかき氷の周りにはビターなチョコレートムース。トップに埋められたあるものが燃える仕掛けになっています。添えられているのはけっこうしっかり(甘)酸っぱいいちごシロップ。
ビターなチョコムースと酸味強めのイチゴシロップが非常にいいバランスで、最後まで甘酸っぱく美味しくいただる素敵氷でした♪ もともとお茶屋さんということで、抹茶やほうじ茶のかき氷では他店の追随を許さない大山さんですが、最近は期間限定氷という形で、果物系などお茶以外のかき氷も取り組んでおられます。
そういえば大山さんは、クリスマス&ホワイトデーかき氷の先駆者だったんですよね(最初はバレンタインはなかったのです)。今から10年前、2006年のクリスマスかき氷の話はこちらに。
☆しもきた茶苑大山(WEB) 東京都世田谷区北沢2-30-2 電話:03-3466-5588 営業時間:14:00〜18:00、月曜定休
● チョコレート系かき氷
ここからはバレンタインの時期とは関係なく、比較的長い期間提供されているチョコレート系かき氷をご紹介します。いずれも私が大好きなおいしい氷ばかり!おすすめ。
●椛屋(東京・梅島)
自宅の庭を改装して解放、というスタイルで営業している椛屋さん。松月氷室の日光天然氷を使ったかき氷を提供しているお店です。ここでは、通年ではないのですが、主に冬場、「ショコラ××」というかき氷を提供しておられます。このショコラシリーズが私、大好きで……。
上の写真が「ショコラキッス」、下が「ショコラオレンジ」でそれぞれ850円。ふわっとかいた氷の上に、非常に軽い口溶けのチョコムース、そして美しいマーブル模様。氷の中にはたっぷりの果肉&ソースが隠れている……というとてもおいしいかき氷です。ショコラキッスはチョコ+いちご、ショコラオレンジはチョコ+オレンジのかき氷です。
椛屋さんについて、詳しくはこちらを。
●ココア系かき氷
セブンプレミアムのアイス「ティラミス氷」がおいしいと話題になっていたので私も食べてみました。私の感想は「確かにおいしいけど、これは最近増えてるココア系かき氷をアイスにパッケージしなおした商品だ」というもの。いつでもコンビニで手軽に買えるアイスとしてはおいしいと思いますが、やはりかき氷屋さんが作る本気のココア系かき氷にはかなわない。と、私は思っています。
ココア系かき氷、と私が呼んでいるのは、「ミルク氷の上にココアパウダーをたっぷりまぶしたかき氷」のこと。私の知る限りではおそらく熊谷の慈げんさんが最初。その後椛屋さんやみなと屋さんなども出すようになって広まった、という印象です。
以下、おすすめのココア系かき氷をご紹介します。どれもおいしいですよ!
●慈げん(埼玉県熊谷市)
上述のように、おそらくココア系かき氷の元祖である慈げんさん。写真は「ラムレーズンミルクココア(R20)」です。ミルク氷の上にはたっぷりのココア、中からはしっかり洋酒に漬かったラムレーズンがゴロゴロ登場……というかき氷。
それにしても、こんなにシンプルなものがなぜこんなにおいしいんでしょうね?としみじみしてしまうおいしさ。さすがすぎる。慈げんさんの過去記事については、上のバレンタインのところをごらんください。
●椛屋(東京・梅島)
こちらも二度目の登場、椛屋の「ミルクココア」750円。この時はココアがいつも以上にバフバフで、風が吹くとまわりにココアが飛び散っていました(笑)
椛屋さんにくると、ついつい一つはミルクココアを食べてしまいます(ショコラシリーズがあるとそっちが優先なんですがw)。シンプルだけどホントにおいしいんですよねえ。大好き。
椛屋の過去記事については、上のバレンタインのところをごらんください。
●浅草浪花家(東京・田原町)
浅草で大人気のたい焼き屋さん「浅草浪花家」さんは今やかき氷のお店としても有名に。兄弟店として数年前にオープンした「大阪浪花家」さんもすっかりたい焼き+かき氷の両方で人気になっています。
そんな浅草浪花家さん、たい焼き屋さんなので当然粒あんが素敵においしいのですが、気がついたら「こしあん」も「白あん」もものすごくおいしくなっていて、毎回行く度に何食べていいか分からない状態に……。
そんな私の最近のお気に入りが「メンズみるくといろんなものが入ったあんこ」。「メンズ」とは「珈琲味のココア氷+白あん」の意味で、中にナッツなどいろいろ入ってます。上のココア+ミルク氷の部分だけ食べてもおいしいし、白あんもおいしいし、食べるとぽりぽりとナッツなどいろんなものが出てくるし、それでいて甘さ控えめだし……と思い出したら食べたくなってきました。どうしよう(笑)
浅草浪花家さんについて以前の記事はこちらをどうぞ。
●チョコミント系かき氷
さて、チョコレート&ココアかき氷シリーズの最後は「チョコミントのかき氷」。
私、かき氷は好き嫌いがなくていろんな氷を食べるんですが、唯一自分では頼まないのが「チョコミントのかき氷」なのです。甘いチョコレートがあまり食べられず、ミントのお菓子が得意じゃない私にとって、チョコミント氷を注文するのは大変な試練。1人で一つ食べきれる自信がない&おいしいのかおいしくないのかがよく分からない、という事情がありまして……。
しかしチョコミント好きの友人と一緒の時なら注文できる!さらにいうなら、チョコミント好きの人は結構な数いて、Twitterなどでチョコミントのかき氷の話を書くと、普段かき氷の話に余り反応しない人からもレスがもらえたりするんです。ということは、一定層には強いニーズがあるということでは……?と思い、今回チョコミントかき氷があるお店についてまとめてみました。
私が確認したところでは、チョコミントのかき氷を出しているところは3店舗。以下自分で撮った写真がある2店舗をご紹介します。
●かき氷喫茶 バンパク(東京・三軒茶屋)
かき氷の老舗「石ばし」、和食レストラン系かき氷「かんな」と有名店が並ぶ三軒茶屋の新星、「かき氷喫茶 バンパク」さん。こちらでは時々チョコミントのかき氷を提供しています。
チョコミント好きに味の感想を聞いたら、ミントのスースー感がしっかりめ、「チョコミント好きが満足するチョコミント氷」だそうですよ。
バンパクさんについての記事はこちらを。
☆かき氷喫茶 バンパク(Twitter)東京都世田谷区太子堂2-23-5 プルミエ太子堂B1F 営業時間 12:00〜18:00(L.O17:30) 不定休
●赤七屋(千葉県上総一ノ宮)
千葉県は上総一ノ宮にある、倉を改造したかき氷屋さん「赤七屋」。ここでネーミングに釣られて頼んでみたのがこれ、「チョコミン党」700円。
このかき氷は、ミントクリームの上に細かなチョコレートが散らしてあるというもので、お店の方に聞いた所「カクテルのグラスホッパーを意識してるそうです。おもしろーい!
全体に甘めに振った味の構成なので、ミントのスースー感は弱め。チョコミントを食べ慣れていない私はおいしく感じたのですが、チョコミントマニアには物足りないかも……ということでした。
赤七屋さんについて詳しくは、こちらをどうぞ。
●あんみつの深緑堂(東京・向島)
最後にもう一軒、写真なしですがチョコミント氷があるというお店をご紹介します。それは、向島にあるあんみつやさん「あんみつの深緑堂」。
超~こだわりのあんみつを出すお店なのですが、夏場だけ気まぐれメニューとしてかき氷も出しています。で、私はまだ見たことがないんですが、たまにチョコミントの氷が出てることがあるとか……。
こちらのチョコミント氷はわりとミントしっかり&砕いたオレオが入っている、というお話なので、チョコミント好きさんは行ってみると良いかもしれません。
●追記:もっちり庵(埼玉・羽生)
公開後に「もっちり庵でもチョコミント氷出してますよ」という話を聞いたのでお知らせします。もっちり庵とは、羽生駅前で「もっちり焼」を販売しているお店。もっちり焼って、こんなカワイイヤツです。
すごくもちもちしてる&形がいろいろで顔がついてる今川焼、みたいな感じです。このお店ではもっちり焼きの他にかき氷も提供しているんです。その中にチョコミント氷があるそうなので、ぜひお知らせします。
☆もっちり庵 埼玉県羽生市西2−1−18 電話:048-563-2772
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……以上、2015~2016年の秋冬に食べたものを中心に、チョコレート系のかき氷をまとめてご紹介しました。参考にしてみてくださいませm(__)m
散る桜を惜しんで、桜氷についてのまとめと考察(2015-2016 秋冬春のかき氷 Vol.1)
どうも皆様ご無沙汰しております。トーキョーウジキントキ東京担当のayanoです。
オープン以来ずっと「夏の間だけ期間限定更新」という形で長年やってきた当サイトですが、昨今は夏以外のかき氷も増えてきたこと、かき氷を食べる機会は増えているのに私の更新頻度は全くもって上がらないことが前々からずーっと気になっておりました。
夏季限定ブログですが、夏以外のかき氷のおいしさをお伝えしたい!
私の更新頻度の低さはもうどうしようもないとしても(スミマセン……)昨今は真面目に更新しているかき氷サイトもいっぱいあるし、夏以外にかき氷を食べるようなかき氷好きさん*1は今時Twitterで情報収集するだろうから別にブログの情報は要らないよね、という気もするのですが、とはいえ、秋~冬~春ならではのかき氷のおいしさをもっと広く知っていただきたい!と思い立ち、まとめページを作ってみることにしました。というわけでしばらくのあいだ、「2015~2016年 秋冬春のかき氷」と題したシリーズで更新してみようと思います。ここに出てくるお店は(ほぼ)一年中かき氷を出しているお店なので、そういうリスト代わりにも使っていただければうれしいな、と。あと、私がおいしいと思うお店しか紹介しないというルールで行ってみようと思います。
まず第一回目は、2016年の「桜氷」をまとめてみました。春ならではのかき氷です。桜は散ってしまったけれど、春気分を満喫してください!
桜は散ってしまったけど、桜氷まとめ
●ねいろ屋(東京・荻窪)
フワッフワの氷にはかない甘さの桜シロップ。上から溶かしバター?がかかって甘じょっぱいというかき氷。そんなに小さくはないんだけど、美味しすぎてあっという間に食べ終わっちゃった。
食べる前は「かき氷にバター?」と思っていたんだけど、食べてみると不思議と違和感なし。上にも書いたとおり、桜シロップの甘さとバターのコク、適度な塩っ気がたまらなくバランスがよくて本当においしかったです。さすが。(2016年春)
★ねいろ屋についての過去記事はこちら。
●いちょうの木(東京・北品川)
北品川の甘味処「いちょうの木」。こちらのお店のかき氷はかなりの個性派で、私、大好きなんです。決まったメニューもあるんですが、好きな具材を3種類選んでかき氷を作ってもらえるのが楽しい。で、みんなが完全オリジナルだと大変なので、オススメの組み合わせのメニューもあるよ、という具合。
そんなこちらでもこの春、桜かき氷(として成立する組み合わせ)を出していました。その名もなんと「麻子さんの桜ミルフィーユ」! かき氷が主食、『マツコの知らない世界』のかき氷の回にも出演していた原田麻子さんの名前入りメニューなんですよ。すごい(笑)。
さてその麻子さんの桜ミルフィーユ。桜あんとパイと生クリームとカスタードとチェリーシロップと…と賑やかでパフェみたいなかき氷です。私の場合、大きいパフェは食べきれないのですが、パフェじゃなくてかき氷なら余裕。面白くって美味しいかき氷です。楽しい~。
ちなみに麻子さんの他にかき氷メニューにもう1人お名前が出ていたのが、なぎら健壱さん。なぎらさんのかき氷は紹興酒入りでした。こちらも食べてみたいな~。(2016年春)
★いちょうの木についての過去記事は、こちら。
●厨菓子くろぎ(東京・本郷三丁目)
東京大学の春日門入ってすぐ、東大の敷地内という変わったロケーションにある素敵なお店「厨 菓子 くろぎ」。くろぎという湯島の有名な割烹があるんですが、その甘味部門のお店です。外観も素敵、出してる和菓子も素敵、コーヒーは猿田彦珈琲、というお店です。テラス席もすごくいい! お値段高めなせいか(後述)、特殊な立地のせいなのか、おいしいかき氷が食べられるお店としてはほとんど混んでいないのもありがたい。
お店自体も新しいのですが、2015年夏?秋?から始めたかき氷が評判なんです。醤油が効いてたり、ちょっと面白い方向に狙った味がこちらの特徴。初めて行った時よりも、二度目、三度目と行くたびにおいしくなっていてさすがだな、と思います。またサイズもかなり大きめで食べ応えがあります。
こちらの「かき氷 さくら」は3月の限定氷として提供されていたもの。クリームチーズが入ってるのかな? 結構塩気の効いた、桜餅味なんだけどクリーミーなもったりソースがかき氷の上にかかっており、さらにそこにお好みで黒蜜をかける、という面白い組立て。これ、好きだわ~。桜クリームだけで食べてもおいしいし、素氷の部分に黒蜜をかけてもおいしいです。(私の好みとしては両方を合わさないで別々に食べたほうがおいしく感じました)
ちなみにお値段1400円、珈琲とセットだと2200円。正直高いですが、でもその値打ちはあると思うかき氷です。(2016年春)
☆厨 菓子くろぎ(WEB) 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス春日門側 ダイワユビキタス学術研究館1階 03-5802-5577
●かき氷喫茶 バンパク(東京・三軒茶屋)
トーキョーウジキントキで2015年最後に紹介したお店、「かき氷喫茶 バンパク」。記事掲載後に移転されて、その後初訪問したときに食べたのがこの「桜小町」です。
桜小町、900円。糖みつベースなのかな。シロップのチェリーっぽい後味、マスカットと白あんの組み合わせも珍しい。桜のかき氷はクリーム系や甘酒と合わせるお店が多い中、こういうさっぱり系は珍しい。クリーム系のかき氷はどうもね、という方にもオススメのルックスも味も可愛らしいかき氷です。おいしかった!(2016年春)
★かき氷喫茶 バンパクについての記事は、こちら。リンク先に書いてある住所、移転後の新しいものに修正しました。
●みなと屋(東京・笹塚)
ここまで紹介したのは全部2016年春に食べたかき氷なんですが、2015年春に食べた桜のかき氷も紹介させてください!
笹塚の「みなと屋」、たこ焼き&明石焼のお店なのですがぐんぐんかき氷がおいしくなってすっかりかき氷の有名店になってしまった、というお店です。
私が伺ったのは2015年の4月。この時は「桜あんミルク」と「山梨甘酒 五味麹」と迷った結果、「桜甘酒」(800円)にしたのでした。食べてみると……おお、桜餅+甘酒の味だ~!(当たり前です)甘酒ベースのソースの中に桜餅の葉っぱがたっぷり刻んで混ぜてあり適度な塩気。トップには塩漬けの桜の花が載った、見た目も春らしいかき氷でした。
●浅草浪花家(東京・浅草)
こちらも2015年春に食べた桜氷。浅草浪花家「さくらほわいと」750円。
なんだか山盛りのごはんみたいなビジュアルですが、もちろん違います、かき氷です。
浪花家さんの「ほわいと」とは、豆乳を凍らせた氷をかいたもの。こちらは桜豆乳を凍らせた氷を削っていたのだと思います。台湾の「シェーホワピン」のように味付け氷は独特のふわふわ感があるんですが、この氷は本当にふわふわでパウダースノーのよう。さらに桜の葉の塩漬け入りの豆乳シロップ(多分)がかかり、白あんとこしあんが別添えで楽しめるという贅沢きわまりないかき氷。こちらは鯛焼き屋さんなのでつぶあんがおいしいことは以前から知っていたのですが、これを食べて初めて私は「浪花家さんのこしあん、めっちゃおいしい……!」と開眼したのでした。
●ティーハウスマユール(神奈川・宮崎台)
最後に一つだけ、2014年春に食べた桜のかき氷を紹介させてください。宮崎台のティーハウスマユールで食べた「さくらスペシャル」810円。
この時「さくら」と「さくらスペシャル」があり、スペシャルには求肥が入っていました。桜の塩漬けを刻んで混ぜた氷の中にはほんのり桃色の白餡が潜んでいます。桜餅をかき氷に、しかも上品に仕立てるとこうなる、というお手本のようなかき氷。メモを見返すと「今年はいろんな所で桜のかき氷 を食べたけど、桜餅っぽさではこれが一番かなぁ」と書いてあり、かなりおいしかったようです。
★ティーハウスマユールについての過去記事はこちら。
桜のかき氷について、まとめ
というわけで、以下の7軒で2014~2016年に食べた桜のかき氷をまとめて紹介してみました。どのお店もとてもおいしいかき氷が食べられるお店です。
- ねいろ屋
- いちょうの木
- 厨菓子くろぎ
- かき氷喫茶 バンパク
- みなと屋
- 浅草浪花家
- ティーハウスマユール
改めて振り返ってみて気付いたのは、まず私が桜のかき氷をあちこちで食べたのが2014年が初めてだったということ。これは、通年でかき氷を出すお店がぐっと増えたのが2013年の秋からだった、という理由が大きいです。そしてもう一つ、2014年頃は桜のかき氷というと、あんこと組み合わせて桜餅風のかき氷を出すお店が多かったのですが、2015年は甘酒や酒粕ベースのソースと組み合わせるお店、2016年はクリームソース(生クリーム、チーズなど)と組み合わせるお店が増えてきます。これはそれぞれ、その前の秋~冬に甘酒氷やクリーム系氷が流行ってきたという事情を反映しているのではないかなと。
「夏以外に食べたかき氷を簡単にいっぱい紹介しよう!」と思って始めたこの企画、第1弾は思いがけず大作になってしまいましたが、一応、第2弾以降もやる予定です……よろしくお付き合いくださいませ。
*1:余談ですが昨今のかき氷好きを「ゴーラー」と呼ぶ風潮がどうも解せないわたくしです。謎なこだわりと言われてしまいそうだけど、あんまり好きじゃないんですもの。。。
店長さんの愛と向上心を感じる「かき氷喫茶 バンパク」@三軒茶屋
かき氷喫茶 バンパク(Twitter)
東京都世田谷区太子堂2-23-5 プルミエ太子堂B1F 営業時間 12:00〜18:00(L.O17:30) 不定休(※2016.4 移転後の住所に修正しました)
食べたのは……2015年2月、2015年12月
主な値段は……和歌山みかんレアチーズ 850円/ラムレーズンとバニラカルダモンみるく 850円/バレンタインみるくベリーチョコ(2月) 800円 etc.
年々過熱化するかき氷ブーム。2015年はかき氷をウリにする新店がたくさんオープンしていました。しかしブームになればなるほど、そして店が増えれば増えるほど、書きづらくなっていったのも事実。だって、夏頃にぽっと出てきた「かき氷専門店」が、冬になる前に消えてたりつぶれてたりするんですよ。
普通の人は夏しかかき氷を食べません。かき氷専門店が、夏は忙しくて冬は閑古鳥になるのは本来当たり前の話(最近はそうじゃない店も出てきていますが)。その辺の覚悟なく、「かき氷がブームだから」なんて理由で、半年も続かないような飲食店を始めちゃだめだと思うんですよね……。
ブームの半面、そういった中途半端な「専門店」が続々登場した2014~2015年の夏は、このブログをどういうスタンスで書くべきなのかと悩みました。私は、トーキョーウジキントキで紹介するお店は、原則かき氷がおいしい、おすすめのお店ばかりにしたいと思っています。「ここで紹介されてるかき氷はおいしいよね」とみんなに思ってもらえるブログでありたい。こんな弱小ブログではありますが、それはもう10年くらいずっとそう思っています。
そしてもう一つ、最近「かき氷専門店」が増えて思うようになったのは「かき氷に対する愛と謙虚さがある人のかき氷は、おいしくなり続けるなあ」ということ。そういうお店は応援したくなるし、かき氷がレベルアップし続ける。実際おいしいよね、と。そうじゃないお店は、成長がストップして、他のお店にすぐ追い越されてしまう。
2011年以降、日本のかき氷はものすごいスピードでレベルアップしています。特にここ2~3年の、通年でかき氷を提供する店が増えて以来のレベルアップぶりは目を見張るものがあります。
……という前振りのあとで紹介するのは、三軒茶屋にある「かき氷喫茶 バンパク」さん。かき氷大好きな店長さんがつくる、地元・和歌山の素材を使ったおいしいかき氷を食べられるお店です。オープンしたのは今年(2015年)の2月。かき氷を食べにくる人なんてほとんどいない寒~い季節に始めるあたり、さすがです。
このお店は本当は、お酒を飲むバー。営業していない昼間の時間だけ、かき氷店として営業しています。店内&この日のメニューはこんな感じ。カウンター席は作業台、お客はテーブル席に座ります(写ってないけど)。
この時期になると「ことし、一番印象に残ったかき氷はなに?」という話がかき氷好きの間ではなされるのですが、「バンパクの和歌山みかんレアチーズ」と答えてる人、数人見かけました。
一番上に載せたこの写真が、うわさの「和歌山みかんレアチーズ」です。
みかん氷部分を食べるとみかんのスムージーみたいな味、白い部分はさっぱりチーズソースでみかんと合う!食べ進むと中にもチーズソースが潜んでて、うん、確かにこれはおいしいなあ。
ちなみに、お隣の席の人が食べてた「はちみつ檸檬レアチーズ」も、めっちゃおいしそうでしたよ。
もう一杯食べたのは、「ラムレーズンとバニラカルダモンみるく」(長いw)
白いミルク氷の上には、たっぷりのラムレーズン。このレーズン、ラム酒をたっぷり吸ってぷくぷく大きめ。結構お酒が強くて風味豊か(お子様はやめといたほうがよさそうです)。写真だと見えませんが、白い氷の周りには細かい粉が振ってあります。たぶん、カルダモンパウダーだと思うんですが、カルダモンの香りは割と控えめなので、「スパイス強いの苦手!」という方もご安心を。
氷を食べるとバニラがふわりと香ります。ラムレーズン+バニラミルクの氷を食べ進むと途中で味がかわる仕掛けが楽しい。外も中も、「これは大人のかき氷!」って感じでした。大人って楽しいね(笑)。
バンパクさんのかき氷は、丁寧に作ってることがすごくよく伝わってきて、食べてて楽しいです。周りをちょっと固めてまーるく成形してるのも特徴かと。今まで紹介したのはつい先日12月初めに食べたかき氷ですが、実は私、こちらにオープン直後の2月にもお邪魔しているのです。そのときに食べたかき氷はこちら。
和歌山みかん。
2月の限定だったと思われる、「バレンタインみるくベリーチョコ」 。
12月のかき氷とオープン直後の2月のかき氷、形からして全然違いますよね。写真みただけですぐわかる。上にも書いた通り、店長さんは和歌山出身。それもあって「和歌山みかん」はオープン当初からあったんですが、初めて食べたときよりも今回のみかん氷の方が断然美味しかったです。
よほどの氷好きじゃなきゃこない極寒の2月にお店を始めて、忙しい夏を1人で乗り越えて、1年弱経ったからこそ、あのおいしい「和歌山みかんレアチーズ」ができたんだろうなあ、店長さんのかき氷愛と向上心のなせる技だよなあと思いながら、お店をあとにしたのでした。かき氷、どちらもおいしかった!
ちなみにバンパクさんが、この場所で営業するのは今年いっぱいとのこと。現在、来年営業するお店を世田谷エリアで探しているそうです。「いい物件あるよ」という方がいたらぜひ紹介してあげてください! 来年、さらにレベルアップしたバンパクさんのかき氷を食べたいので。